色違いの服を瞬時に試着 米国で人気のデジタル姿見
日経トレンディがスタートアップ商品大賞に選んだ製品の中から米国部門の大賞となった「Memory Mirror」を紹介する。
衣料品店に必ずある姿見をハイテク化し、売り場の風景を一変させようとしているのが、メモミ・ラボの「メモリーミラー」だ。鏡のように見えるものは画面で、上部にはカメラを内蔵。画像認識を基に、映った人物のどこが服かを解析し、服の色だけをリアルタイムに変えられる。色違いの服の見た目を、着替えることなく確認できるのだ。
映像を録画して後ろ姿も見られる他、前に着た服の映像と見比べたり、映像をスマートフォン(スマホ)で持ち帰ることもできる(店舗により内容は異なる)。開発に当たっては、映像を瞬時に補正し、まるで本当の鏡のようにゆがみなく映す点に最も苦労したという。
米国ではすでに、大手百貨店ニーマン・マーカスやアメリカンイーグル(一部店舗)、ユニクロ(同)などがメモリーミラーを導入済み。2016年10月以降、B2Bの展示会を通じて日本にも上陸する。今後はユニクロをはじめ、大手衣料品店や百貨店で導入されそうだ。米国では、「メモリーミラーで月に計1万回以上もの試着が行われている店舗もある」(メモミ・ラボ)。国内でも大きな話題を呼ぶだろう。
サングラス用のミラーも開発
次の動きとしては、アイウエアメーカーと共同で、サングラス用のミラーを開発。ガラスメーカーのコーニングとは透明なメモリーミラーの開発を進めるなど、他社連携を強化している。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年11月号の記事を再構成]
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