返事は『おう』だ!先輩の洗礼 開成、運動会の伝統松本大・マネックス証券会長が語る(上)

問題も起こしたが、無事卒業し、東大法学部に進学した。

開成の生徒数は1学年で中学が300人、高校が400人ですが、私が在籍した6年間で、退学者は確か3人だけだったと思います。酒やマージャンで停学処分を受けたり、修学旅行で問題を起こしたり、色々な生徒がいましたが、最終的にはほぼ全員、卒業できました。

開成は、私の中では、むかし駅のキオスクで売っていたネット入りミカンのネットのイメージがあります。あのネットって、例えば、イガ栗やイガウニを代わりに入れることもできる。トゲはネットの外に飛び出ますが、本体は全部きちんとネットの中に収まります。これがもし紙袋だったら、トゲが袋を突き破って、袋が壊れ、中身も落ちてしまうでしょう。硬いプラスチックの容器だったら、トゲを切るか、殻を外さないと、全部入らない。

開成はまさにこのネットと同じ。多少、はみ出した生徒でも、先生は、そのはみ出した部分を尊重し、同時に、一番大切な価値観とかモラルとかいった部分はきちんと教え、指導してくれる。それが開成の素晴らしさであり、現在の私の生き方、仕事の仕方にも影響を与えていると思います。本当に感謝しています。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

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