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夫婦のコミュニケーションを改善 夫のタイプ別対話法

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日経DUAL

全く問題がない"完璧"な家庭はありません。子どもの成長とともに訪れる課題に全員が「チーム」として取り組み、自分達らしい家族を形成すること--それが「ファミリー・ビルディング」の考え方です。数多くの家庭をコンサルティングしてきた山本直美さんが、悩める夫婦へアドバイスします。今回のテーマは「夫との上手なコミュニケーション法」。今回は妻の視点から、パートナーである夫と円滑なコミュニケーションを取るにはどうすればいいか、タイプ別に教えてもらいました。

こんにちは! チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。

保育園や幼稚園選びから始まり、習い事や教育方針、しつけ……子どもが生まれると「決めなければいけないこと」の連続ですね。色々調べて悩んでは、パパに相談してはみるものの、「分からないからどっちでもいいよ」と言われ、孤独感がつのるというママの声も。そのうち慣れてしまい、「大事なことはママが決めて事後承諾」というパターンに陥る家庭も少なくないようです。

夫婦で情報共有をして、子どもに関わることは二人で決めたいと思うのは当然です。でも、ちょっと待って。パパ達にも、それぞれ「タイプ」があります。まずは、相手を理解しないと解決方法も分かりません。

下の図は子育てや家庭に関することへの「主体性」を縦軸に、ママや家族に対する心の「共感性」を横軸に作成したマトリックスです。今回は、(1)主体性高い×共感性低い「解決思考パパ」、(2)主体性低い×共感性低い「指示待ち」パパ、(3)主体性低い×共感性高い「柔軟なパパ」、(4)主体性高い×共感性高い「自立型パパ」の4タイプに分けました。

「解決思考パパ」には初めに結論を

子どもがぐずっているときにママが助けを求めると、「何で、僕のときには全然ぐずらないよ」と悪気無しに言ってしまったり、「頭が痛い」と言うと、「薬飲んだら」と答えたりするパパ。「大丈夫?」「大変だね、できることある?」と言ってくれれば、ママも寄り添ってもらえたと感じられるのに……共感力が少しだけ欠如しているタイプのパパです。会話のキャッチボールというよりも、合理的に判断して解決策を出してくることが多くて、ママの心はちょっとずつ傷ついているんですよね。

一方で、「今週末どこに行く?」というと、サッと計画を立ててくれたり、「月曜日の朝台風直撃だって。月曜日は荷物多いのに~」と言うと、土曜日のうちに子どもを連れて、保育園まで事前に荷物を運んでくれたり……主体的に動いてくれるのは、このタイプのパパのすてきなところです。

<対応法は?>

解決思考のパパに相談するときは、結論から言いましょう。「『大丈夫?』って言ってくれたら安心するから」「今悩んでいることをとにかく聞いてほしい」ということを、冷静に伝え続けましょう。うちの夫は共感性がないと感情的に怒るよりも、「子育ての悩み事を聞いてほしい」「疲れているから、優しくしてもらいたい」など、初めに伝えておく、これが大事です。ママが解決を求めているのか、共感を求めているのか、このタイプのパパには分からなくなってしまうのですね。

それに「相手に対する優しさや心の穏やかさが生活を充実させる」ことを経験していないパパも多いように思いますから、夫婦でそういう時間を共有していく努力も必要かもしれません。このタイプのパパでも時には弱音を吐くことがあるでしょう。そういうときこそ、ママの共感力の見せ所。優しい気持ちで受け止めてあげてくださいね。

「指示待ちパパ」、第三者にも相談を

いつもこちらの「指示待ち」で動いてくれず、話も聞いてくれない、相談ができないパパ。「タバコをやめてほしい」と言うとケンカになる、子育て・家事は常にママからお願いをして、しぶしぶ動くという場合、ママの不満は膨れ上がって爆発寸前……ということがよくあります。

<対応法は?>

パパにちゃんと話すよう心がけること、自分だけで抱えないこと。第三者の力が必要な場合もあります。夫婦関係改善の講座など学びの機会があれば参加してみたり、保育園の先生に相談したりするなど、「子育ての相談者がいる」と心に留めているだけでも、ママの安心感につながります。夫婦二人で何とかしようと思わずに、第三者へ相談する機会を得るようにしましょう。

一方で見方を変えて、自分自身が中心となって家族を育てている心持ちやプロデュースしているという意識も時には必要です。パパとママ、お互いが不満を持ち孤立化すると、相手に思いやりの心を持てないばかりか、相手からも優しくしてもらえなくなる悪循環に陥ります。

まずは「夫婦でちゃんと話をする」時間を大事にしましょう。以前からおすすめしている夫婦の定例ミーティングですが、お互い優しい気持ちを持てない中で話し合おうとしても、なかなかうまく会話できませんよね。まずは、過去のことを水に流す機会がほしいものです。いったんリセットすることが、良好な夫婦関係を築くうえでとても重要です。

「柔軟なパパ」には頭ごなしに言わない

「大変だね」と優しい言葉をかけてくれるけれど、旅行の企画などは「何でもいいよ」というこちら任せのパパ。気が付けば、自分ばかりが色々な負担を引き受けている……そんなママも多いのではないでしょうか。

こういうパパは優しくてこちらを尊重してくれるのですが、自分からは何をやったらいいか分からないのですね。受動的で共感性の高い人は、「経験」すれば変わります。教えてあげたら、できるようになるパパなのです。

<対応法は?>

どちらかというと「受け身」のパパの場合は、「主体的に動いてよ」と言うのではなく、子どもの成長を通して伝えるようにしてみましょう。「この間、パパに○○してもらって楽しかったって言ってたよ」と伝えると、子どもと遊ぶ方法を一つ覚えてくれるはずです。「パパが家族のために考えてくれたこと・してくれたこと」を口に出して伝えることで、それが子育ての経験値として蓄積されていきます。

子どもと言葉でコミュニケーションが取れるようになってから、子育てが楽しくなったというパパの声をよく聞きます。年の離れたきょうだいがいた、親戚の子の面倒を見ていた、など子どもと接した経験があるパパは子育ての勘所が分かりますが、「どう接していいか分からない」というほうが多数派です。

パパにもアドバイスがあります。「子ども達への関心」はイコール「自分への関心」でもある、と感じているママは少なくありません。パパが子育てに主体的になってくれると、ママは「家族を大事に思ってくれているんだな」と安心するということも、忘れないでほしいものです。

夫婦二人で家族の課題に丁寧に向き合う

今回は4タイプにざっくりと分けましたが、もちろん他にも色々なタイプのパパがいます。私が出会ったパパ達にも「ちょうどいいパパ」なんていませんでした。何かが良ければ何かが足りない……。

そんな中で見えてきたのは、家族が安定して子育てをしていくためには、「主体性」と「共感性」が大事だということ。女性の視点から見てこうした要素が問われていることは、パパ達も覚えていてもいいかもしれません。

家庭によって、課題はそれぞれ。夫婦で奮闘しているうちに、子育ての大変な時期は過ぎ去っていきます。正解や理想に振り回されずに、目の前の課題に丁寧に向き合っている夫婦こそが、ファミリー・ビルディングを楽しんでいるのだと思います。

家族をつくるのは共同作業です。家族カレンダー(NPO法人子育て学協会のファミリーカレンダーはこちらから)を作る、TODOリストを作るなど、お互いにあの手この手で、少しずつ工夫をして家族をつくっていけたらいいですね。

山本直美
 チャイルド・ファミリーコンサルタント。株式会社アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。NPO法人子育て学協会では、子育て中のパパ・ママ向けに「子育てを通じて大人も育つ」、"育ち合う家族"をつくっていくための「子育て学講座」(キッズデザイン賞受賞)を開催中。著書に『自走できる部下の育て方』(学研)など。

[日経DUAL 2016年10月19日付記事を再構成]

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