小粋な「泡ツマ」と一緒に、気軽に楽しむシャンパン
忘年会やクリスマスなどイベントが目白押しの12月。パーティーシーズンにぴったりなお酒といえば、やっぱりシャンパンです。財務省の貿易統計では、シャンパンをはじめとするスパークリングワインの輸入量は2015年に過去最高を記録しました。今回は1杯1000円以内から気軽にシャンパンを楽しめるお店をご紹介します。
シャンパンをコーヒー感覚で飲めるカフェ
2016年8月、東京・銀座にオープンした「bubbles ginza -champagne cafe-(バブルズギンザ シャンパンカフェ)」は「カフェでコーヒーを飲むような感覚で気軽にシャンパンを楽しんでほしい」という思いから生まれた店。ニューヨークのカフェバーをイメージしたという内観は、木の温かみを感じるやわらかな雰囲気。ガラス張りなので入りやすく、8割を女性客が占め、仕事帰りにふらりと立ち寄る女性も多いそうです。
グラスシャンパンは3種類(税込み980円から)、ボトルは28種類あり、イギリス王室御用達のシャンパンメゾン「ローラン・ペリエ」がグラス1杯1000円(税込み)とお値打ち。同店を運営するノバレーゼはブライダル事業も手掛けており、年間約3万本のシャンパンを扱うため、仕入れ価格を抑えられるといいます。
料理はシャンパンを引き立てる気の利いたおつまみ、その名も「泡ツマ」全12種類を提供。人気の泡ツマ「サーモンのタルタル シャンパンソース」(上の写真)は、フレッシュでミネラル感のある「ローラン・ペリエ」と相性抜群。サーモンはオリーブオイル、ローズマリー、さらにショウガで味付けされており、すっきりした風味でお酒も進みます。
「料理とシャンパンに何かしら共通点があると、両者の味が引き立ちます。たとえば「サーモンのタルタル シャンパンソース」はソースにシャンパンを使っています。また「ロール寿司の盛り合わせ」は酢飯の酸味とシャンパンの酸味が好相性です」と店主の中野卓さんは説明します。
「クリスマスや忘年会シーズンには、待ち合わせ場所のような形でもどんどん使ってほしいですね」と中野さん。銀座の路面店という好立地なので、知っておくと何かと使える一軒です。
B級グルメ代表のギョーザとシャンパンのユニークなマリアージュ
シャンパンとギョーザというユニークな組み合わせで注目を集めているのが、今年5月にオープンした「スタンドシャン食-TOKYO新橋虎ノ門-」。同店を運営するT・Mは「シャンパン+サムシング(何か)」をテーマとした店を東京と大阪に計6店舗運営しており、「スタンドシャン食」は大阪・北新地に次ぐ2軒目。「フレンチのファーストフード店」をうたっています。
なぜギョーザなのにフレンチなのでしょうか? T・M料飲事業部 ディレクター元田武章さんいわく「当社の運営店舗の料理はすべてフレンチのビストロ料理がベースになっています。なかでもシャンパンとの相性がよいのが豚肉のローストなのですが、調理に時間がかかる料理なので、もっと手軽に楽しんでもらえないかと考え抜いた末にたどりつきました。豚肉と付け合わせの野菜を細かく刻んで皮で包んでみたら、ギョーザだったんです」とのこと。国民食的なギョーザと合わせることで、シャンパンの敷居をぐっと下げる狙いもあるといいます。
フレンチがベースのギョーザなので、一般的な中華ギョーザとは味も違います。素材の味を重視した上品で繊細な味わいで、タマネギやキノコなど野菜もたっぷり。ニンニクあり・なしが選べ、それぞれ中身の野菜の組み合わせも変えているそう。4種類のオリジナルソース、さらにイタリア産白トリュフオイルやヒマラヤのピンク岩塩などをつけて楽しみます。
シャンパンは50~80種類(時期により変動)をそろえており、午後4時~午後6時30分までのハッピーアワー「ハッピー泡!」にはグラスシャンパンが500円から、午後6時30分以降の通常時でも880円からとお手ごろ。客層はおひとりさまからグループまで幅広く、約6割が女性客だそうです。
「パーティーシーズンの12月も、ぜひいつも通り、普段使いで気軽にシャンパンとギョーザを食べにきてください」と元田さん。シャンパンを楽しむ人のすそ野を広げたいと意気込んでいます。
キラキラと輝く泡は、パーティーシーズンの華やかな気分を盛り上げてくれます。ぜひこの冬は、友だちや大切な人と気軽にシャンパンを楽しんでみてはいかがでしょうか。
bubbles ginza -champagne cafe- http://restaurant.novarese.jp/bubbles-ginza/
スタンドシャン食-TOKYO新橋虎ノ門- https://ja-jp.facebook.com/GyozaBarTokyo/
※価格は特記がない限り、税抜きです。
(取材・文 GreenCreate)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界