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雪の夜景から源平の放水合戦まで 冬の岡山グルメ旅

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NIKKEI STYLE

岡山は「晴れの国」といわれる温暖な土地だが、鳥取県境に近い北部は、スキー場があるほどの雪国だ。冬真っ盛りの雪景色と温暖な瀬戸内海をいっぺんに味わえる特別な旅をご紹介しよう。

「サンライズ出雲」でひるぜん雪恋まつりへ

来年2月4~5日の週末「関西の軽井沢」とも呼ばれる県北のリゾート地・蒜山(ひるぜん)高原では、恒例の雪山を満喫するイベント・ひるぜん雪恋まつりが開催される。

蒜山高原へは大阪からなら米子行きの高速バス、岡山駅からは中国勝山駅行きの高速バスが便利だ。東京からは新幹線、飛行機でも行けるが、せっかくなので寝台列車を利用してはいかがだろう。

東京駅を夜出発する人気の寝台特急「サンライズ出雲」に乗れば、1週間の仕事を終えてのんびり横になっている間に、翌昼には蒜山高原に到着する。個室やラウンジ、シャワーもある豪華な寝台特急で、ゆったりとした、列車ならではの旅が堪能できる。ただし、売り切れ必至の人気列車なので、予約開始早々の手配が不可欠だ。

ひるぜん雪恋まつりは、昨年は2日間で1万5000人を動員した人気イベント。秋田県横手市から本場のかまくら職人がやってきて、岡山の雪原にかまくらを作る。かまくらの中に入ったり、そりに乗ったり……雪国ならではの遊びを体験できる。自分の手で、ミニかまくらも作れる。

夜になれば、ミニかまくらの中にキャンドルの明かりがともされる。真っ白な雪原にほのかな明かりを放つミニかまくらが1000基。幻想的な風景だ。

そしてグルメも。地元のまちおこし団体・ひるぜん焼そば好いとん会は2011年のB-1グランプリで首位のゴールドグランプリを受賞した。自慢のやきそばの具は卵を産まなくなった親鳥の肉で、独特の味わいと歯ごたえがある。これを味噌味に調理、ガーリックパウダーとともに食べる。ほかの町ではなかなか食べられない味わいだ。もちろん会場内で食べられる。

かまくら職人がやってくる横手の、ひき肉と目玉焼き、福神漬けが特徴の横手やきそばも販売する。人気ご当地やきそばの食べ比べも可能だ。ジャージー牛で知られる蒜山高原だけに、超濃厚な牛乳やソフトクリームも食べ逃せない。

夜はジャージー牛ステーキや、名物の子羊料理、ジンギスカン、さらには蒜山そばと何を食べていいのか迷ってしまうほどだ。

カキの名産地・日生で圧巻の「源平放水合戦」を観戦

まだ続くイベントに後ろ髪をひかれつつ、次の日の朝は早起きして、岡山を経て、瀬戸内の温暖な日生(ひなせ)へと移動する。目指すのはお昼から始まる毎年恒例の源平放水合戦だ。来年の開催日は2月5日になる。

源平の古戦場にちなみ、地元の消防団が源平に分かれて放水を競い合う。消防団の放水デモンストレーションはよくある話だが、源平放水合戦はスケールがまるで違う。源平ともに船団を組み、猛烈な量の水をかけあう。飛び散ったしぶきで周辺一帯が水浸しになるほど。見る側も、防水や着替えの用意が必要だ。

フィナーレには、1年の安泰を祈念し、敵陣に向かってではなく、天高く五色の水を放水する。水柱の高さといろどりが圧巻だ。

日生は瀬戸内でも有数のカキの産地。生ガキもいいが、せっかくなので地元ならではの味わい方で食べてみよう。蒸しガキだ。

日生のカキは火を通しても縮まないのが特徴。加熱調理に適している。殻つきのまま10分ほどせいろで蒸しただけのシンプルな料理だが、カキの甘さがひときわ引き立つ。レモンをさっと絞っていただけば、口の中いっぱいに幸せが広がる。

そして絶対に食べ逃せないのが日生カキオコ。カキの入ったお好み焼きだ。もともとは選別された小ぶりなカキを地元の人たちがお好み焼きに入れて食べていたもの。「アウトレット」のカキなので、これでもかとまさに山盛りにする。その豪快さが人気を呼び、カキの季節になると、狭い港町の日生にカキオコを求める観光客が殺到する。

時間があれば、同じ備前市内にある伊部も訪れたい。JR赤穂線で、日生からは4駅の近さにある。備前焼の中心地で、駅の中にまで直売所があるので、次の列車までの間に品定めをすることもできる。もちろん、窯元を巡ってお気に入りの備前焼を探すのがベストだ。

作州牛のそずり鍋にホルモンうどん……鉄道の要衝・津山へも

せっかくの岡山。土日だけで帰るのはもったいない。もう1泊、エクストラの旅をご用意しよう。津山だ。行きにサンライズを利用した鉄道好き人には特におすすめだ。

日生は泊まるところがないので、日曜日のうちに移動して津山泊。津山のグルメといえば牛肉料理だ。古くから交通の要衝だった津山は、牛馬の販売拠点でもあり、使役だけでなく食用にもなっていた。江戸時代も、滋賀県彦根と並び「薬食い」「養生食い」などと呼び、滋養強壮のためと称して、肉食が続けられてきた。

ぜひ食べておきたいのがそずり鍋。解体した牛の骨にこびりついた肉をそぎ落とした、いわば「牛の中落ち」を使った鍋料理だ。地元産のブランド牛・作州牛のそずり肉をしょうゆベースの甘辛な割り下で、ごぼうなどの野菜や豆腐と煮込む。あっさりとした味わいはまさに「和食」だ。

そしてこれまたB-1グランプリで全国的に有名になった津山ホルモンうどん。正肉に比べ痛みが早く、かつては遠くへ出荷することができなかったホルモンを使った焼きうどんは、牛肉の本場ならではの味だ。

津山は兵庫県の姫路と新見を結ぶ姫新線、岡山と津山を結ぶ津山線、鳥取と津山を結ぶ因美線のJR3線が結節する鉄道の要衝だ。目指すのは、駅構内にある津山まなびの鉄道館。国内で現存するものでは、京都鉄道博物館に生まれ変わった梅小路機関区に次ぐ規模を誇る旧津山扇形機関車庫が目玉だ。

蒸気機関車の京都、リニア・新幹線の名古屋など、各地の鉄道博物館が独自性を発揮する中で、同館の売り物はディーゼル車。非電化3線の集まる津山らしく、ディーゼルの名車を数多くそろえる。

隣接する建物では、岡山の鉄道の歴史や鉄道運行の仕組みを学ぶ展示もある。老朽化が進んで危険なため車庫内に立ち入ることはできないが、居並ぶ名車を眺めるだけでも満足できるはずだ。

津山城址、鶴山(かくざん)公園に行けば、津山の町を一望できる。ずらり並ぶのは桜の木。花見の名所として知られるだけに、春に再訪したい場所だ。

春を前に後楽園の梅、続いて津山の桜、夏には牛窓のマリンリゾート、備中松山城の「天空の山城」はちょうど今が見ごろ。岡山県は、1年じゅういつでも行きたいところ満載だ。ばら寿司やデミカツ丼、具の親鳥が特徴の笠岡ラーメン、玉野の地物の穴子を使ったチャーハン・たまの温玉めし……おいしいものも数知れない。

まずは、1年で2日間だけしか味わえない特別な岡山旅を。そしてぜひ「岡山旅のリピーター」になることをおすすめしたい。

(渡辺智哉)

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