WOMAN SMART

キャリア女子ラブストーリー

39歳・ウェブデザイナー 初めての彼は東大卒 [黒田愛さん(仮名) 第1回]

2016/12/2

こんにちは。ライターの大宮です。いまこの文章を読んでいる方の中には、この春から夏にかけて続けていた本連載(バックナンバーはこちら)を読んでくれていた人もいると思います。「キャリア女子ラブストーリーを毎回楽しみに読んでいます。毎度共感したり身につまされたり、大宮さんの鋭い指摘にギクリとしたり、そこは女性の立場からは違う考えだぞと思ったり(笑)」といった温かい感想メールを女性の方からもらったこともありますよ。ありがとうございます。

長めの秋休みをいただいていました。今日からまた何人かのラブストーリーをご紹介したいと思っています。上記の女性のように、登場するキャリア女子や筆者の僕と語り合う気持ちで読んでいただけたら幸いです。

今回のインタビュー先は、ウェブデザイナーの黒田愛さん(仮名、39歳)です。彼女とはある食事会で出会いました。細身の和風美人でとても感じがいいのです。最近は婚活を頑張っていると聞いて、すかさずインタビューの依頼をする僕。控えめな愛さんは「私はバリキャリでもないし、9年間も恋人がいません」と遠慮しつつ、僕が強くお願いすると「私で良かったら……」と応じてくれました。

ちなみに本連載でいう「キャリア女子」とは、都会で一人暮らしができる程度に仕事をがんばって稼いでいる独身女性を指します。愛さんは九州出身で、博多および東京での単身生活は15年以上に及びます。ほとんどの時間は仕事に費やしてきました。完全にキャリア女子ですね。

取材協力のご厚意に応えるためにもおいしいものを食べながらおしゃべりしましょう。愛さん、何が食べたいですか?

「体が喜びそうなものや異国の料理などに心ひかれます」

お任せください。東京・阿佐ヶ谷にすてきなトルコ料理店があるんです。ケバブがメーンの店ではありません。オスマントルコ帝国の宮廷料理の流れをくんだ正統派のトルコ料理です。種類の多さとおいしさ、意外なヘルシーさに感動しますよ。

■キャリア女子が高学歴男性にひかれる2つの理由

時間通りに愛さんがやってきてくれました。お店のおすすめ料理などを何品か注文して、さっそく本題に入りましょう。まずは20代のころの恋愛から聞かせてください。短大を卒業してから博多の百貨店で働いていた愛さん。実家を出て一人暮らしを始めた23歳のころ、6歳年上の先輩社員である康弘さん(仮名)と付き合い始めたそうです。

「東大卒のすごく頭がいい人です。いろんなことをよく知っていて、難しい言葉を使わずにわかりやすく説明してくれました。優しくて、ちょっとミステリアス。みんなから尊敬されていました。背が低くて、顔も決してカッコよくはないんですが、とてもモテる人でしたね」

この文章を読んでいる男性がどれだけいるのかわかりませんが、僕は男性なのでちょっと「男のモテ論」を書かせてください。キャリア女子にとって、高学歴というのは大きなポイントになります。「背が低くて顔もカッコ良くない」という減点を補ってくれる場合もあるほどです。

理由は2つあります。1つは、キャリア女子は自らも各種の勉強をがんばることが多いため、偏差値の高い高校や大学に入った人に一定の評価を与える傾向があること。「がんばるべきときにがんばった人は今でも優秀でしょ」という価値観ですね。

もう一つは消極的な理由です。自分自身が高学歴だったりすると、男性からやっかみ混じりの「頭いいね。すごいね」と面倒臭いコメントをされまくります。「30歳にもなって学歴なんて気にするほど小さい人間ではありません」などと下手な答え方をすると、相手の男性から恨まれてしまうので厄介です。仕事場なら我慢して無難な対応をできたとしても、恋愛や結婚相手とまでそんなやりとりがあると気が休まる暇がありませんよね。その点、自分と同等以上の学歴を持つ男性と一緒ならば「学歴という名の地雷」がなくて気楽なのです。

康弘さんは高学歴なだけではありません。仕事がよくできて、様々な知識を難しい言葉を使わずにわかりやすく説明してくれ、後輩たちにはいつでも親切なのです。職場の若手から尊敬を集めて当然ですよね。

キャリア女子に限らず、女性が男性を好きになる際に重要なのは「尊敬できるか否か」です。敬意は恋愛感情に容易に変わり得るのですね。その裏返しで「もう尊敬できなくなった」という理由で恋人や配偶者に別れを告げる女性も少なくありません。肝に銘じておきましょう。僕も気を引き締め直します……。

さて、愛さんと康弘さんはどのようにして付き合い始め、別れるに至ってしまったのでしょうか。続きはまた来週。

大宮冬洋(おおみや・とうよう)
フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)など。電子書籍に『僕たちが結婚できない理由』(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京もしくは愛知で毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

「キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論」バックナンバー

これまでの記事はこちらをご覧ください。

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