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加熱式次世代たばこ レストラン、タクシーもOK続々 五輪にらみ2020年の屋内全面禁煙どう影響

2016/12/23 日経MJ

午前6時に受け取った番号札を手に整理券を受け取るために午前8時すぎに再度並ぶ来店客(東京都渋谷区のアイコスストア原宿)

■「紙巻きなくす」メーカーも本気

 「いずれは全ての紙巻きたばこをアイコスに変える」。フィリップモリスジャパン(東京・港)のポール・ライリー社長は言い切る。健康意識の高まりや規制強化など、環境は厳しい。そんな右肩下がりの業界に誕生した加熱式たばこは、起死回生のアイテムだ。

 国内の紙巻きたばこの販売本数は1996年の3483億本からほぼ半減。一方で加熱式や電子などの次世代たばこは驚異的なペースで拡大している。英ユーロモニターによると、国内の次世代たばこ市場は2013年まではゼロだったが、15年には460万ドルに成長。世界市場は約80億ドルにまで拡大した。

 加熱式はニコチンは含まれるが、各社はタールなどの有害物質を減らせるとして「健康リスクを低減できる可能性がある」とアピールしている。

 アイコスの全国販売は世界で日本が初めて。理由は「ガラパゴス化」にある。海外で広く流通している電子たばこは、国内ではニコチン入り溶液が医薬品と見なされ規制されている。とはいえ、日本のたばこ消費量は世界5位。魅力的な市場に適応する商品として加熱式たばこが登場した。

 アイコスで先行するPMIはさらに約1250億円を投資する計画。JTも総額500億円を投じ、17年にはプルーム・テックの製造量を当初の10倍以上にする。

 加熱式たばこは本体にお金がかかる分、消費者は長く使い続ける可能性が高い。最初にシェアを取った製品が大きなアドバンテージを握る。あるJT幹部は「最悪のシナリオはアイコス専用たばこを作らざるを得なくなること」と語る。新市場の主導権争いは激しい。

(河野真央、宇都宮想、綱島雄太)

[2016年11月21日付日経MJ]

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