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米大統領選でドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破り、リベラル派の牙城といわれたハーバード大学の学生にも衝撃が広がった。他にもショックを受けたという日本人女性がいる。東京大学法学部を首席で卒業後、財務官僚、弁護士を経て、8月までハーバード大学ロースクール(法科大学院)に留学していた山口真由さんだ。スーパーキャリア女性の結婚観も狂わす出来事だった。

ヒラリー氏はリベラル夫婦の象徴

「ハーバードの学生は8割方がリベラル派、ヒラリー氏の支持者だったので私も驚きました。ヒラリー氏と夫のビル氏の2人は米国の『リベラル夫婦』の象徴。憧れた時期もありましたが、この選挙で限界も感じました」。山口さんは神妙な面持ちでこう話す。

時には1日19時間半も勉強し、東大在学中に難関の司法試験を突破、官僚から弁護士になった山口さんだが、「ガリ勉」に人生をささげてきたわけではない。キャリアを追求しながら、常に思い悩んできたのが「結婚」という二文字だ。

実は山口さんが初めて男性と交際したのは東大受験を控えた高校3年生のときだった。相手は同じ筑波大学付属高校から私立大学へ進んだ1つ上の先輩。自分は将来ちゃんとした仕事につきたいと話すと、「僕はいいけど、母はどう思うかな」と語った。その瞬間、熱は冷めた。受験勉強も重なり、関係は遠ざかった。

日本には「スイッチ男子」が多い

元財務官僚の山口真由さん

元財務官僚の山口真由さん

勉強や仕事の合間を縫いながら、その後も何度かの恋愛と、時には失恋も経験した。札幌市にある実家の両親は「早く結婚してほしい」という。もちろん山口さんも結婚願望はある。弁護士になり、ある程度自由な時間が持てたころ、1人の金融マンと恋に落ちた。仕事ができ、職場ではダイバーシティー(多様性)を肯定する男性だが、ふと結婚の話題になると「夫婦別姓はダメだ」と完全否定、議論の余地はなかった。

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