歴史と未来が出合う空間 食も充実「京橋エドグラン」
東京駅と銀座にほど近く、古くからあるオフィス街のイメージが強い街・京橋に新たな商業施設が誕生しました。11月25日にグランドオープンした「京橋エドグラン」は、保存・再生した歴史的建築物棟「明治屋京橋ビル」と、新築された再開発棟の2棟で構成されており、東京の歴史と未来が交差する場所として開発されました。人気店が新たなコンセプトの店舗を出店するなど、新旧の食文化が出合う場所になっています。
ワイン輸入のパイオニア「明治屋」直営のワインバー
130年の歴史を持ち、ワイン輸入・販売のパイオニアである明治屋が初めて手掛ける直営のワインバーが「明治屋ワイン亭」。「大人が落ち着いて過ごせるワンランク上の空間」をコンセプトに多種多様なワインを取りそろえています。フランスワインはもちろん、アメリカやオーストラリアの逸品など、ワイン通も納得のラインアップです。保管温度が徹底的に管理されているのも老舗の明治屋ならでは。最良のコンディションのワインを、香り・味わいがより引き立つグラスで楽しむことができます。
「カウンター席で、たまに顔を見せ合うお友だちとの1杯目はスペインのスパークリングワイン"カヴァ"(ジュヴェ・カンプス レゼルヴァ・デ・ラ・ファミリア、5000円/ボトル)が最適です。果実本来の酸味とミネラル分が繊細さと長い余韻を生み出し、ホッと一息つくときにぴったりのぜいたくな泡モノです」(明治屋 商品事業本部 企画部長兼ワインバー事業推進室長の倉谷良一さん)
料理はフレンチと和食がベース。厳選した食材に加え、代表的な明治屋の缶詰や自社輸入のオリーブオイルやパスタなども取り入れ、「真空調理」でていねいに味わいを引き出しています。料理によっては「白ワイン用」「赤ワイン用」とマリアージュするワインに合わせて仕上げを選べるようになっているので、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
トシ・ヨロイヅカ初のカフェ併設店舗
人気パティスリー「トシ・ヨロイヅカ」が2フロアを擁する旗艦店として、パティスリーにブランド初のカフェを併設した店をオープンしました。一番おすすめのプティ・ガトー「ピュイ・ダムール」や、お客様の前でパティシエが仕上げるケーキ、オーナーシェフの鎧塚俊彦氏がフランス修業中から大切にしてきたクラシックなレシピによるスイーツなど、トシ・ヨロイヅカの集大成というべき店舗となっています。
「2階の18席のデザートカウンターでは、コース仕立てなどさらに進化したデザートを召し上がっていただけます。1階カフェではスイーツはもちろんのこと、人気のパンをベースにしたクロックムッシュ、野菜をたっぷり使ったランチメニューなど、カジュアルに楽しんでいただける空間をご用意しました」(鎧塚俊彦氏)
1、2階共にワインとのマリアージュも楽しめるほか、コーヒーは猿田彦珈琲とのオリジナルコラボブレンドを提供するなど、トシ・ヨロイヅカにとって都心での新たなる挑戦のステージとなっています。
新感覚のとんこつラーメンで勝負する「ソラノイロ トンコツ&キノコ」
ミシュランガイドに2年連続で掲載され、女性にもやさしいベジ系ラーメンで人気を集めているラーメン店「ソラノイロ」。京橋エドグランでは新業態「ソラノイロ トンコツ&キノコ」を出店。日本で初めてラーメンのすべての素材に野菜を使った「べジソバ」のほか、この店舗限定で「スパイストンコツソバ」が登場します。
「スープに3種類、辛味噌にも6種類のスパイスを加えた、新しい感覚のとんこつです。東京メトロの京橋駅に直結しており、立食席もありますので、着席にはないクイックなサービスが受けられます」(ソラノイロ オーナー 宮崎千尋さん)
ラーメンだけでなくコールドプレスジュースの販売もあり「ラーメン店は入りにくい」という女性でも一人で気軽に入りやすい店舗となっています。
京橋エドグランでは店舗の前にオープンスペースを設けてテラス席を設置したり、11階の「京橋中央ひろば(ガレリア)」でインスタレーションイベントを開催するなど、街とつながる商業施設としてさまざまな企画を予定しているそうです。京橋になじみがない人でも訪れてみたくなりますね。
京橋エドグラン http://www.edogrand.tokyo/
明治屋ワイン亭 http://my-winetei.net/
トシ・ヨロイヅカ http://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/
ソラノイロ トンコツ&キノコ http://soranoiro.towapla.jp/
※価格は特記がない限り、税抜きです。
(取材・文 GreenCreate)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界