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コンサート動員力 BIGBANGが1位、続く嵐、関ジャニ

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コンサートプロモーターズ協会(ACPC)調べによる、2015年のコンサート市場規模は3186億円と、音楽ソフトと有料音楽配信を合わせた売り上げ3015億円(日本レコード協会調べ)を初めて逆転した。市場のニーズは高まる一方で、「2016年問題」と呼ばれる関東圏のコンサート会場不足が話題となった今年、どんなアーティストが動員力を伸ばし、コンサート市場では何が起きていたのだろうか。

主要アーティストの16年に開催されたコンサートと、年末までのスケジュールが発表済みのコンサート(10月上旬時点)の会場収容人数を合計して、アーティスト別の「年間コンサート動員力」を算出、ランキングにした(詳しい調査基準は下の囲みを参照)。このランキングの「動員力」とは、実際の動員数とは一致しないが、公演会場の規模からアーティストの集客力を推察できる、ひとつのバロメーターといえる。

1位は2位にダブルスコア

ランキング全体を見ると、トップ10に入るには、約45万人が必要で、約3万~5万人が動員できるドーム公演で10公演以上行えるクラスとなる。ただ人気会場のひとつ、東京ドームの倍率は約3倍と言われるなど競争が激化。比較的押さえやすい平日開催や、1日2回転して動員を稼ぐアーティストが増えている。また50位内に入るには、1万人クラスの全国のアリーナでツアーを行える動員力が必要だ。

1位に輝いたのは約186万人のBIGBANG。1年のうち7カ月も日本でコンサート活動を行い、公演数もトップ10の中で1番多く、2位にほぼダブルスコア。春にファンクラブツアーを千葉・幕張メッセなどの主要アリーナで開催。7月にはデビュー10周年となる公演を、大阪・ヤンマースタジアム長居で3日間連続で行った。そして11月から年末にかけては、海外アーティスト史上初となる4年連続のドームツアー4カ所16公演が控える。またドーム公演日の午前中にファンイベントを行う日も多く、ドームを1日2回転させることで動員を伸ばす。

2位は約94万人の嵐。2015年の和を意識した「Japonism」ツアーの"延長戦"として、4月から9年ぶりのアリーナツアーを開催。大都市でのドーム公演が定番となっていただけに、ファンにとっては日頃より彼らを近くで見られる貴重な機会となった。11月から年始にかけては、5年連続の5大ドームツアー(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)も行う。

3位の関ジャニ∞は約88万人。7月から9月にかけて、昨年スタートさせたゲームコーナーなどを盛り込んだバラエティ色の濃いアリーナツアーを実施。幕張メッセや日本ガイシホール(名古屋)などの都市圏に加えて、徳島や新潟、沖縄などへも足を延ばした。12月から来年の1月にかけては5大ドームツアーを実施する。

4位は約64万人のももいろクローバーZ。2月に2枚同時発売したアルバムを掲げて、初のドームツアーを開催。8月には日本で最大規模となる日産スタジアムで、今年で3年目となる夏の恒例ライブ「桃神祭」を2日間行った。

5位は三代目J Soul Brothersの約63万人。単独ツアーとしては今年初となる、5大ドームツアー13公演が、10月1日にニューシングルのリリース発表と同時にアナウンスされている。

男子グループがけん引

トップ10の中で、初のドーム公演を行うのが9位のAAA。春から行った幕張メッセ4公演を含むアリーナツアーで自身の最多動員を更新し、11月に大阪と東京でドーム4公演が控えている。また小田和正は、ドーム公演は行っていないが、全国のアリーナクラスの会場を精力的に回ることで10位に入った。

ランキング全体を通して、ボーイズグループの強さが際立つ。事務所別で見ても、高い動員力を示しているのはトップ50に9組が入ったジャニーズ勢。嵐、関ジャニ∞に続いた、6位のHey! Say! JUMPは、7月から11月にかけて全国7カ所35公演を回るアリーナツアーを行い、年末年始にはドーム公演が控える。5周年の7位Kis‐My‐Ft2は、3年連続のドームツアーを夏に開催し、ジャニーズ史上最速でツアー動員200万人を突破した。

LDH勢からは5組がランクイン。8位のEXILE ATSUSHIは、ソロアーティスト史上初の北海道、東京、西武、名古屋、大阪、福岡の6大ドームツアーを開催。また、平均年齢22.4歳の次世代グループ・GENERATIONSが14位、EXILE THE SECONDも47位に入った。

K‐POPも今や男子グループがランキング上位の中心で、若手が目立つ。上位常連ながら兵役で活動休止中の東方神起の後輩で、昨年日本デビューしたEXOが約47万人で11位。BIGBANGの弟分で、今年1月にデビューしたiKONも、春と秋にアリーナツアーを行い、約34万人で20位に入った。

一方、女性アーティスト(女性メインボーカルグループ含む)でトップ50に入ったのは14組と、約3割。ももクロに続いたのは、15位のDREAMS COME TRUE。7月に裏ベストアルバムを発売し、普段のコンサートではなかなか聴けない隠れた名曲を披露するツアーを開催した。16位のPerfumeは、5月からアリーナツアーを実施し、10月末から11月初旬にかけてドームツアー5公演を行っている。

また女性アイドルで、ももクロの次につけたのは30位の乃木坂46。7月に発売したシングル『裸足でSummer』は84万枚を突破し、自己最多セールスを更新。夏の全国ツアーは、明治神宮球場でのファイナルが昨年より1日増え、3日間行われた。

バンドではベテラン勢が強い。結成20周年のBUMP OF CHIKENが約35万人で19位に入り、バンドではトップ。初のスタジアムツアーを開催し、千秋楽は日産スタジアム2DAYSを行った。それに続くのは、今年15年ぶりに復活した22位のTHE YELLOW MONKEY。5月からは全国12カ所24公演のアリーナツアー、秋からは16本のホールツアーを開催する。若者に人気のバンドでは、同じ11年デビュー組のSEKAI NO OWARI(23位)と、back number(32位)がバンドランキングで上位にランクインした。

洋楽系の公演数が4割に激減

欧米アーティストに目を向けると、1位は日本武道館で5日間公演を行い、約7万人のエリック・クラプトン。2位は幕張メッセ2日間で約5万人のジャスティン・ビーバーとなった。しかし、いずれも総合ランキングではトップ50圏外。ACPCのライブ市場調査によると、16年の上半期は欧米アーティストの公演数が15年の約6割に減っており、今年東京ドームで単独公演をした欧米アーティストはゼロ。会場不足の問題で東京ドームや日本武道館が押さえづらいことで、来日を控えるアーティストが増加していることが如実に表れた。

16年上半期のコンサート市場では、相次ぐ都市圏のアリーナ会場改修による閉鎖が、大きな影響を与えた。関東では横浜アリーナ(1月12日~6月30日)と、さいたまスーパーアリーナ(2月15日~5月11日)。関西では大阪城ホール(1月7日~3月6日)がそうで、ACPCの算出によると、15年の上半期と比べて動員数は約97%と減少した。そして17年以降も、20年の東京五輪の会場となる国立代々木競技場第一体育館や、日本武道館などの改修が始まり、コンサートの会場不足は続く。

しかし、暗い話ばかりではない。今年の上半期についてACPCの今泉裕人氏は、「各プロモーターの働きかけもあり、幕張メッセで例年以上に多くの公演が行われるなど、予測していたよりも動員数は下がらなかった」と言う。実際、動員規模1万~2万人の幕張メッセで、今年の上半期にBIGBANGは10公演、AAAは4公演、Perfumeは3公演を行うなど、動員数に大きく貢献している。

他にも、東京都は今年5月、野外コンサート会場として使用できる都立の公園を調査し、小金井公園など11カ所を発表した。今後は、アーティスト、プロモーター、自治体が三位一体となり、新たな会場候補を探していく取り組みが求められていきそうだ。

調査基準
●2016年1月1日~12月31日までの、主要アーティストの単独公演をピックアップ。各会場のチケットが完売したと仮定し、弊誌が設定した収容人数を合計して、「コンサート動員力」とした。
●上記期間に開かれる有料の国内単独歌唱公演が対象。複数アーティストが出演する公演(ゲスト・前座は除く)やフェス、握手会、学園祭などは対象外とした。
●歌唱がメインのファンクラブイベント(有料)はカウントする。
●「めざましライブ」のようなパスポート付のコンサートはカウントの対象としない。
●10月上旬時点で公式発表されていない公演は含まない。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2016年12月号の記事を再構成]

本記事は初掲載時に、誤りがありました。正しくは、13位にジャニーズWEST、29位にKAT-TUNが入り、順位がひとつずつ送られます。お詫びして訂正いたします。

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