お店でアプリ 買い物しなくてもポイント獲得

店舗内で操作するとポイントが付く(楽天チェック)
店舗内で操作するとポイントが付く(楽天チェック)

様々な種類の店舗でためられ、支払いや他社のポイントとの交換などに使えてお得な共通ポイント。会計時にカードを提示すると獲得できるのが一般的だが、最近ではスマートフォン(スマホ)のアプリを操作するだけで、支払いと関係なくためられるケースが増えている。一度にためられるポイント数は多くないが、毎日こつこつとためれば節約に役立つ。

「10月の1カ月で115円分の楽天スーパーポイントをためられた」。東京都の男性会社員(39)は喜ぶ。ポイント獲得のために利用したのは、スマホにダウンロードした「楽天チェック」という無料アプリだ。

使い方は簡単。コンビニエンスストアなどの加盟店舗内でアプリを起動してボタンをタップ。店内に流れる超音波をスマホ内蔵マイクが検知すると、来店したとみなされ、一定数のポイントがたまる。買い物をしていなくてもかまわない。

男性は毎日、通勤途中にあるコンビニのサンクスや、ドラッグストアのマツモトキヨシといった複数の店舗に立ち寄りスマホを操作。数ポイントずつを積み上げ、「最高で50ポイントを獲得できた日もあった」という。

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共通ポイントは通常、カードを提示して買い物をするとポイントが付く。支払額100円か200円につき1ポイント(1円に相当)程度もらえる。男性の場合、1万1500~2万3000円程度の支払いで付くのと同数のポイントを獲得した計算だ。店舗側は無料アプリをきっかけにまず足を運んでもらう狙いがある。広告宣伝の一手段として利用する店舗が拡大している。

同様に買い物をしなくても共通ポイントがたまりやすいスマホアプリが増えている()。「ショプリエ」は、家電量販店のビックカメラや生活雑貨販売の東急ハンズなどを訪れて操作することでPontaポイントを獲得できる。

ポイントを獲得する方法は他にも様々だが、起動やゲーム参加、広告閲覧といった簡単な操作で済む。アプリからいったん他のサイトに接続し、そこでポイントがたまる場合もある。

簡単な操作でポイントをためられる(ポンタの目覚まし)

共通ポイントを運営する各陣営はそれぞれ利用者を増やそうとアプリの普及を推進。「アプリを通じてポイントに慣れ親しんでもらえれば利用者拡大につながる」(楽天のポイントパートナー事業業務企画部の石坂勝二副部長)という。

例えば「Tモールガチャ」は画面の手順に従い、くじを引いて当選するとTポイントがつく。起動時にスタンプがもらえ、10個ためるとTポイント1ポイントと交換することもできる。

6月にサービスが始まった「ポンタの占い」は、無作為に表示されるその日の運勢をみるだけで、Pontaポイントと交換可能なポイントをもらえる。「スーパーポイントスクリーン」は指定された広告やサイトを5秒以上閲覧すると楽天スーパーポイントを受け取れる。

体を動かしてポイントを得られるのが歩数計アプリの「RenoBody」。1日の歩数が8000に達するとWAON POINTを1ポイント獲得できる。

多くのアプリではポイントが付く操作回数に制限がある。店舗訪問タイプは1日に1回や1カ月に数回、くじ引きタイプなら1日1回程度だ。1回に長い時間を費やすよりは、1日おきにコツコツ操作するほうがポイント積み上げに有効だ。

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注意したいのが共通ポイントの有効期限だ。アプリを通じて獲得したポイントの中には、買い物によって獲得した通常のポイントと有効期限などが異なる場合があるためだ。

例えば楽天スーパーポイントは通常は、最後に獲得した月を含めて1年間有効。これに対して「楽天チェック」のキャンペーンで獲得したものは独自に期限が設けられている。また、ポイントの獲得数や獲得回数に応じて特典がある「会員ランク」に加算されない。

dポイントでも通常の4年間とは異なる期限がある場合があり、通信・通話料金の支払いにも充てられない。独自の期間限定ポイントはコンビニなどでの支払い時に優先的に使われるので期限切れ前に買い物代に充てるとよいだろう。

(藤井良憲)

[日経プラスワン2016年11月5日付]

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