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『ハリー・ポッター』新シリーズは5部作 監督語る

日経エンタテインメント!

2016/11/22

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(C)2016 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED

『ハリー・ポッター』の5年ぶりの新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が、2016年11月23日から公開される。原作者J・K・ローリングが初めて映画の脚本を執筆。『ハリポタ』と同じ魔法界を描いているが、主人公や時代・舞台設定は異なる。見どころを、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』~最終章までの監督で、本作でも監督を務めるデイビッド・イェーツに話を聞いた。

左から主役のエディ・レッドメイン、彼に好意を寄せるティナ役のキャサリン・ウォーターストン、監督のD・イェーツ。11月23日(水・祝)公開/ワーナー・ブラザース映画配給

まずその世界観だが、「JKは『ハリポタ』で見せてくれた魔法の世界や雰囲気はそのままに、美しく、感動的で、面白おかしな物語を作っている」と言う。

主人公は魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(上写真)。ハリーたちがホグワーツ魔法魔術学校の授業で使っていた教科書『幻の動物とその生息地』の著者で、世界中を旅して魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。

時代・舞台設定は1926年の米国・ニューヨーク。『ハリポタ』が90年代の英国(原作が発表された現代)だったので、その60年以上前となる。ニュートは英国からニューヨークへやって来るが、彼のトランクから動物たちが逃げ出してしまう。彼はニューヨークで知り合った仲間たちと共に、動物たちを追って街中を駆け巡る。

『ハリポタ』ではハリー、ハーマイオニー、ロンの仲良し3人組が力を合わせるチームワーク感が見どころの1つだったが、今作でも健在だという。主要登場人物は、主人公ニュート、魔法使い姉妹ティナとクイニー、魔法を使わない普通の人間ジェイコブの4人。「JKが書くキャラクターは好感度が高く、共感でき、愛おしくなる。主要な彼らは大人だが、子どものような純粋な心を持っている。彼らは世界を変えるヒーローではないが、彼らの周りで大きな事件が起き、巻き込まれてしまうんだ」

ニュートは不器用で人づきあいが苦手で、魔法動物と一緒にいるほうが落ち着く。ニュートとティナはお互いに好意を寄せるようになるが、「2人とも不器用なので、いかにも英国的なぎこちない関係が展開する」。一方、ジェイコブは“お笑い担当”、ボケ役だ。「演じるダン・フォグラーは俳優でコメディアンでもあるので、タイミングがすごくいい」のだとか。

■衣装はクラシカルな英国紳士

一番左が人間のジェイコブ

特徴的なのは、登場人物の衣装だという。20年代を意識したクラシカルなもので、特にニュートは青のロングコートにツイードジャケットと、英国紳士風だ。脚本には「(20年代を中心に人気を博した喜劇俳優)バスター・キートン的なキャラクターが(NYに)やってきました」としか表現されていなかったが、衣装担当のスタッフがアイデアを出し監督と相談して決めたのだそうだ。

見ていて楽しいユニークな“魔法動物”にも注目したい。ニュートの相棒で植物のボウトラックル、キラキラしたものが大好きな小動物ニフラー、大型の鳥サンダーバードなどが登場する。

魔法動物も見どころ。写真はサンダーバード
コリン・ファレルはアメリカ合衆国魔法議会の長官役

また英国のリーブスデンスタジオに再現された1926年のニューヨークを模した街並みも苦労の賜物。「スタジオの一部しか使えなかったので、セットを作っては壊し、また別のものを作る、という作業を3~4カ月続けた」。

新シリーズは当初3部作と発表されていたが、ローリングが10月中旬のファンイベントで「5部作になる」と明かした。さらにイェーツ監督は「次作の舞台はニューヨークではなく、別の世界的な大都市」とコメント。新シリーズ1作目を公開する前から、2作目以降の製作準備は万端のようだ。

(ライター 相良智弘)

[日経エンタテインメント! 2016年12月号の記事を再構成]

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