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月1万円超でも「格安SIM」 動画見放題に照準の新潮流

格安SIM最前線

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NIKKEI STYLE

格安SIMなのに月額1万円を超えるプランが登場している。「月額料金が安い」を売りにしている格安SIMだけに意外かもしれないが、実はこのサービスもしっかり格安。大容量のデータ通信が、大手キャリアと比べると安い金額で利用できる。ターゲットは最近増えている動画や音楽配信サービスを利用したいという人たちだ。

50ギガバイトまで使えるプランが2社から登場

2016年11月1日、プラスワン・マーケティングの「FREETEL SIM」は、データ容量が毎月固定されている「定額プラン」に、50ギガバイトまで選べるプランを追加した(これまでの最大は20ギガバイト)。50ギガバイト・プランの月額料金は、音声通話とデータ通信が使えるSIMで1万3500円(税込み、以下同)、データ通信だけのSIMでは1万2744円となっている。

また、使った通信量に応じて月額料金が毎月変わる「使った分だけ安心プラン」でも、データ容量の上限を10ギガバイトから20ギガバイトに引き上げた。月額料金の上限は音声通話とデータ通信が使えるSIMで6015円、データ通信だけの場合、5259円だ。

2016年2月にサービスを開始したイオンリテールの「イオンモバイル」も、毎月50ギガバイトという大容量プランを提供している。月額料金は音声通話とデータ通信が使えるSIMで1万1664円、データ通信だけのSIMでは1万1124円だ。40ギガバイト以下のプランも提供されているので、必要な容量に応じて最適なプランを選択できる。

一般的な格安SIMよりも高いが…

格安SIMで一般的な3ギガバイトや5ギガバイトのプランに比べると、これらの大容量プランの料金は高い。イオンモバイルの50ギガバイトのプランは、4ギガバイトのプラン(月額料金1706円)より毎月1万円近くもコストが増える。

しかし、大手キャリアのNTTドコモKDDI(au)、ソフトバンクが提供する大容量のパケット(データ)パックに比べれば割安だ。

大手キャリアで、国内通話定額プランと毎月30ギガバイトのパケットパックを組み合わせた場合、月額料金は1万1880円。イオンモバイルなら30ギガバイトプランで月額7538円、FREETEL SIMの定額プランでは月額8294円で契約できる。

そもそもKDDIとソフトバンクは50ギガバイトというプランを用意していない。3社のなかではNTTドコモのみ、家族間で容量をシェアするためのパケットパックとして50ギガバイトと100ギガバイトの容量を提供しているが、これを1つの回線だけで契約した場合、国内通話定額プランと組み合わせ月額料金は、50ギガバイトが2万520円、100ギガバイトでは3万240円にもなる。

動画配信サービスが大容量プランの登場を後押し

格安SIMサービスに、こういった大容量対応プランが登場した背景には、「サブスクリプション」と呼ばれる、毎月一定額の料金を払えば映画やドラマが見放題になる動画配信サービス(「Netflix」「Hulu」「Amazonビデオ」「dTV」など)や、音楽が聴き放題になる音楽配信サービス(「Apple Music」「LINE Music」「Spotify」など)が、相次いで登場していることも関係している。

こういった配信サービスは、スマートフォン(スマホ)があれば映画や音楽を好きな場所で楽しめる。ただ、これらには、インターネットからコンテンツを読み込みながら同時に再生する「ストリーミング方式配信」が採用されており、読み込み中は常に通信が行われるため、通信量も増える。

また、動画や音楽のデータ量は、画質や音質が良いほど多くなる。良い画質や音質で再生すれば、それだけ通信量も増加する。Huluで映画「ダ・ヴィンチ・コード」の吹き替え版を視聴したところ、画質「中」での通信量は249メガバイト、画質「高」では383メガバイトだった(視聴したスマホは「ZenFone Go」、通信量はAndroid標準機能の「データ使用量」画面で確認)。

1時間当たりの通信量は、画質「中」で約100メガバイト、画質「高」では約150メガバイトだ。格安SIMで一般的な毎月3ギガバイト使える料金プランでは、2時間の映画を画質「中」なら15本、画質「高」なら10本再生できる。通勤電車の行きと帰りで1時間ずつ視聴すれば、月末を待たずに映画観賞だけで容量を使い切ってしまうだろう。

外出先でも動画・音楽を高品質で長時間楽しめる

そこで注目されているのが「大容量プラン」だ。

毎月使えるデータ容量が50ギガバイトあれば、Huluで2時間の映画を画質「中」なら250本、画質「高」でも166本再生できる。格安SIMの大容量プランなら、動画・音楽の配信サービスをより良い品質で長い時間楽しめる。プラスワン・マーケティングの広報担当者も、大容量プランをスタートした理由について「一番の理由は動画配信サービス。ユーザーの要望に応える形で追加した」と語る。

大容量プランを提供する格安SIMは今のところ限られているが、今後提供する通信会社が増えるに従って価格競争が生じ、同じ容量のプランでも今よりコストが安くなる可能性もある。データ量を気にせずに外出先で気軽に動画を楽しめるようになれば、エンターテインメントのあり方も変わってくるかもしれない。

(ライター 松村武宏)

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