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「乳がん検診、行かなきゃ」…その思い込みは捨てよう

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス

乳がんを含めたがん検診の目的は、死亡率を下げること。しかし実際は、検診により新しく発見される罹患者数は増えているのに、死亡率は下がっていない。聖路加国際病院乳腺外科の山内英子部長は、「そろそろ、必ず検診に行かねばならないという"がん検診神話"は捨ててほしい。乳がん検診の場合、発症リスクの低い人が検診を受けることで、過剰診断や偽陽性、被曝のリスク、精神的な負担などの不利益が、検診による利益を上回ることも。発症リスクを考慮して、必要な人が、その人に合った方法で検診を受けてほしい」と話す。

乳がん検診を受けると、一定の割合で「乳がんの疑いあり」と判定が出る。疑いがある場合、胸に針を刺して、組織を採取する生検などの精密検査を受けることに。しかし実際にがんなのは、40代でもわずか0.2~0.3%程度。がんでなかった人は"偽陽性"なのだ。

また、精密検査の結果が出るまでに2週間程度かかるが、結果を待つ間の"精神的負担"には厳しいものがある。おそらく生きた心地がしないのではないだろうか。

万一、本当にがんだとわかっても、乳がんの中には時間が経過しても進行しないタイプのがんがある。しかし手術や抗がんなどの治療は行われるので、命に関わらないのに治療が行われるという"過剰診断"の状態となる。また検診で使われるマンモグラフィー(以下マンモ)を受けることで、被曝による発がんリスクが高まる恐れも。

では、自分が乳がん検診を受けたほうがいいのか、必要が無いのか、どう見極めたらいいのだろう。

40代は超音波+マンモ家族歴があれば30代でも

がんの発症リスクが高いか=検診を受ける必要があるか、を見極めるには、まず自分の家族歴を知ることが重要となる。家族歴とは、家族や近親者の病歴のこと。「第3度までの近親者の中に、40歳未満で乳がんにかかった人や、年齢にかかわらず卵巣がんに罹患した人がいる場合。そして第2度近親者の中に複数の乳がん患者がいる場合も発症リスクが高いと考えてほしい」と、昭和大学医学部乳腺外科の中村清吾教授は話す。

次に重要なのが気になる症状の有無だ。下のチェック項目を参考にして確認してほしい。

胸に異常がないか生理後にチェックを



 特にチェックしたいのは次の3つ。「生理前につまむとしこりっぽいものがあるときには、生理が終わったあとに再度チェックを。お風呂で石けんをつけて指を滑らせても"コツン"としたしこりに触れる場合は検査を受けたほうがいい」(中村教授)

 さらに、両手を上げてバンザイをしたときに皮膚にひきつれがないかも確認しよう。「乳首から焦げ茶色の液体が分泌していたり、下着に血液が付着していたりするような場合もすぐに検査を」(中村教授)。生理後の胸が張ってない時期に、図を参考にして、毎月チェックしてほしい。

家族歴と気になる症状に心あたりのある場合は、乳がんの発症リスクが高いと考えられるのでぜひ検診を受けてほしい。反対に、これらの項目に当てはまらない20~30代の人は検診を受ける必要はないだろう。ただし40代以降は乳がんの好発年齢なので検診を受けたほうがいい。

では、検診を受ける必要があるとわかった場合には、どのような種類の検査を受ければいいのだろうか。「検診を受ける際に重要なポイントが、"自分の乳房は、乳腺密度が高いのか低いのか"という点だ。乳腺密度が高い場合、マンモを受けると乳房全体が白っぽく映ってしまうので(写真参照)、しこりが発見されにくい。よく雪原で白ウサギを探すようといわれる。乳腺密度はマンモを受けるとわかるので、高い場合は超音波(エコー検査)を加えて」(中村教授)

検診方法の選択の仕方としては、(1)40代はマンモとエコーの併用を。両者を併用することで発見率が高くなることがわかっている。特に40代で乳腺密度が高い場合は併用を推奨。(2)気になる症状や家族歴がある20~30代は、マンモとエコーの併用を。受診の参考にしてほしい。

この人たちに聞きました

中村清吾さん
昭和大学医学部乳腺外科教授。日本乳癌学会理事長、同乳腺専門医。M.D.アンダーソンがんセンターなどを経て、2005年、聖路加国際病院ブレストセンター長、10年昭和大学病院ブレストセンター長に就任。同年より現職。日本の乳がん治療の第一人者
山内英子さん
聖路加国際病院乳腺外科部長。聖路加国際病院外科レジデント、ハーバード大学ダナファーバー癌研究所、ジョージタウン大学ロンバーディ癌研究所、南フロリダ大学などを経て、2010年、聖路加国際病院乳腺外科部長・ブレストセンター長に就任

(ライター 渡邊由希、構成:日経ヘルス 羽田光)

[日経ヘルス2016年12月号の記事を再構成]

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