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名門進学校、私立灘高校から東京大学へと進学したエリート。講談社では敏腕編集者として活躍し、『ドラゴン桜』や『宇宙兄弟』などメガヒットを飛ばした。そんな佐渡島庸平氏が、日本ではまだ珍しい作家エージェント会社「コルク」を立ち上げたのは2012年のこと。創業から4年が経過した今、経営者となった佐渡島氏に改めてその原点を聞いた。

(下)「宇宙兄弟」の東大卒起業家 出版界を再生できるか >>

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子供の頃は、ずっと本を読んでいました。もともと本が好きなんです。5歳の長男を見ていると、やはり同じなんですよ。夜、1時間くらいは本を読みふけっている。

僕自身が小学生の頃によく読んでいたのは、ミヒャエル・エンデの『モモ』や『はてしない物語』、トールキンの『指輪物語』など。バス通学でしたが、親と交渉して、歩く代わりに定期代をもらう約束をしたんです。それをお小遣いにしてためて、好きな本やサッカーの道具などを買っていました。

遠藤周作氏に憧れ灘高へ

中学にあがると、父の仕事の関係で一家5人で南アフリカへ。治安が悪いため、学校の送り迎えは親の車でした。帰ってきても遊びに行けないから家の中で過ごすしかない。当時はインターネットもありませんし、国際電話で日本の友人と話すなんて料金が高くてあり得ない時代でしたから、ずっと家で本ばかり読んでいました。

どの作品が最初だったのかは忘れてしまいましたけれど、おそらくは、狐狸庵先生シリーズあたりが入り口だったのかなあと思います。遠藤周作さんの作品、なかでも『沈黙』が好きで、高校生のころには自分で小説を書いて賞をもらったりもしていましたから、作家になろうかなと思っていたんです。灘高を受験したのも、遠藤さんの母校だからでした。

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