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講談社を辞め、日本ではまだ珍しい作家エージェント会社「コルク」を立ち上げた佐渡島庸平氏。名門進学校、灘高校から東京大学へと進んだエリートが選んだのは、祖父母も経験した「起業」という道だった。「デジタルの登場により、より繊細かつ滑らかな社会が到来している」と語る佐渡島氏の挑戦とは?

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実は僕の祖父は父方、母方の双方ともに起業家なんです。父方の祖父は早く病気になり、仕事を引退してしまいました。それで、祖母も自分でも起業して、その会社を大きくしていました。父も含め息子3人は、そんな両親の背中を見ていて、会社を経営するって大変だなと思ったんでしょうね。サラリーマンになりました。

僕も起業なんてまったく考えていなかったですし、講談社に入らなかったら大学院に行くつもりでした。それが起業して会社を経営するようになるんだから、意外ですよね。

「面白い」と「記憶に残る」は同じこと

最近、記憶に残る仕組みは何か、を考えているんです。もしかすると、「面白い」と「記憶に残る」は同義語なのかな、と思って。記憶に残る仕組みがわかれば、「面白い」の山にも登れるかもしれない。

他人の頭の中を変えるのは難しいけれど、自分自身の認識を変えることなら、いつでも、誰にでもできるでしょう。一度仮説を作ってしまえば、案外、そこには簡単に近づけるのかもしれない。ダイヤモンド社から出した本のタイトルを『ぼくらの仮説が世界をつくる』としたのは、そういう意味です。

コルクがすべき仕事は大きく3つある。クリエーターをマネジメントすること、彼らが作り出す作品をマネジメントすること。3つ目が作品を愛してくれるファンのマネジメントです。そのためにはもちろん、僕ら自身が作品を楽しみながら仕事をする必要がある。

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