リーマン危機教訓に分散投資

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は呑兵衛さん(34) 都内在住の会社員。趣味は酒と御朱印集め。暇を見つけては全国津々浦々の一宮を回っている。

2007年~

 学生時代に親から借りていたお金をボーナスで完済。資金に余裕が出たため、投資を始めた。両親がつきあっていた信託銀行の担当者を紹介してもらい、外国債で運用する投資信託(為替ヘッジあり)に50万円を投じて投資デビュー。外国債を選んだ理由は、海外情勢にもっと興味を持てると思ったからだ。ところが、投資を始めてから1年足らずでリーマン・ショックが発生した。みるみる保有している投信の価格は下がっていったが、なすすべはなく見て見ぬふりを決め込んだ。

10年~

 結局、資産は10%程度目減りした。これを損切りし、代わりに買ったのがブラジルレアル建てで外国債を運用する投資信託。「オリンピックもあるし、これからはブラジル」という営業マンの助言を信じ100万円を投じた。株価急落で手を打てなかったことを反省し、投資評価会社モーニングスターのホームページや運用会社から送られてくる月次報告書をくまなく読むようなった。

13年~

 レアル建て外国債投信の売却益で15万円ほど手にし、ドル建てのハイイールド債投信を100万円購入した。投資関連の書籍を買いあさって勉強し、分散投資の重要性を痛感。日本株の投資信託や海外不動産投資信託(REIT)、先進国株の指数連動型の投信なども購入した。

15年~

 アベノミクスのおかげで運用資産が一気に膨らむ。これはチャンスと日本のREITや外国株の指数型、米国株の投信を購入した。信託銀行に加え、インターネット証券でも口座を開設。手数料を気にするようになり、REITや上場投資信託(ETF)などを選ぶようになってきた。今年は株主優待に引かれて伊勢丹株を購入した。現在の総資産は600万円強。今後は米国株や米国債で運用する投信を増やしていきたい。

[日経ヴェリタス2016年10月23日付]

注目記事