岡田結実 16歳にしてバラエティーMC、次は女優へ
「ワオッ!」「閉店ガラガラ」――。父親である、お笑いコンビ「ますだおかだ」岡田圭右の持ちネタを披露して注目を集め、バラエティー番組で引っ張りだこなのが16歳の岡田結実だ。雑誌『ニコ☆プチ』などの専属モデルを経て、2016年オスカープロモーションに移籍。テレビ出演を増やしている。
この秋は、彼女にとってさらなる躍進の季節となりそう。9月7日スタートの新バラエティー『1周回って知らない話』(日テレ系)のレギュラーに続き、同局の『誰だって波瀾爆笑』では10月2日放送分から新MCに就任した。
彼女の魅力は、明るいキャラクターとトークセンス。『誰だって波瀾爆笑』の初回収録時にもその持ち味は存分に発揮され、同じく番組MCを務める堀尾正明は、「お父さんのDNAを引き継いでいるからきっと大丈夫だ、とは思っていましたが、それ以上に度胸もあって、感心しました。きっと本人は緊張していたんでしょうが、それを表に出さないところが素晴らしかったです」と絶賛する。
実は岡田は、17年に映画『傷だらけの悪魔』で女優デビューも決まっている。彼女が移籍したオスカープロモーションは米倉涼子、上戸彩、武井咲といった主演クラスの女優を多数抱える。「演技に力を入れる」ことが移籍理由の1つだったという。
「素顔は見せない」という女優も多いが、近年は特に20代前半の女優がそんなイメージを大きく覆す活動を見せている。『ぐるぐるナインティナイン』の「グルメチキンレース ゴチになります!」に出演する二階堂ふみをはじめ、松岡茉優や清水富美加らはバラエティー番組でレギュラーを務め、相乗効果で女優としての人気も高めた。
だが10代女優は、このポジションは空席状態。「お笑い芸人やベテラン相手にトークを切り返せる10代は少ない」(業界関係者)ためだ。ライバルとなりそうなのは、岡田と同じ事務所に所属する藤田ニコル(18歳)だが、彼女は本格的な女優進出が発表されていない。
すでにバラエティーセンスは折り紙つきの岡田。MC就任でその実力をさらに高めようとしている。人気に勢いをつけ、来年、バラエティーと演技の両軸で活躍する存在になれるか。今後の動向に注目だ。
(日経エンタテインメント! 羽田健治)
[日経エンタテインメント! 2016年11月号の記事を再構成]
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