検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

巡る奈良 朱に浸る秋 春日大社、20年ぶり式年造替

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

平城遷都から1300年あまり。悠久の都・奈良は、古きよきものを伝えるために新しいものを取り入れる地でもある。20年に一度の式年造替(しきねんぞうたい)に伴ってにぎわう春日大社をはじめ、この秋は「新しい奈良」が盛りだくさんだ。

20年ぶり造替 贅沢に美しく

奈良に都があった768年、春日大社は平城京の守り神として御蓋山(みかさやま)中腹に創建された。以来、1200年あまりにわたって繰り返されてきたのが、式年造替だ。式年造替とは20年ごとに社殿の塗り替え、修理が行われること。本殿の位置は変わらないため造替という。今年はまさに20年に一度の年。60回目という節目の年だ。

最大の見どころは、色塗りと屋根の葺(ふ)き替えで生まれ変わった、美しい本殿だ。実はこの本殿、本朱のみで塗られた極めて貴重なもの。一般的に、神社では本朱3割、鉛丹(えんたん)7割の「丹(に)塗り」。春日大社も他の社殿は丹塗りだが、本殿のみ本朱10割の贅沢(ぜいたく)な「本朱塗り」で色も異なる。深い赤の真新しい本殿と葺き替えた屋根はすがすがしい。再生することで、常に変わらぬ美しさと効力を発揮する。そんな神の世界に宿る「常若(とこわか)」の世界観を実感できるだろう。

本殿のみならず、春日大社を象徴する中門(ちゅうもん)など社殿も造替で一新。奉祝行事も目白押し。なかでも見逃せないのが、本殿前に砂を敷き詰める「お砂持ち行事」(23日まで)だ。通常の参拝は幣殿(へいでん)から行われ、特別参拝でも中門までしか入れない。本殿は神の領域とされ、入ることも間近で見ることもできない。だが、20年に一度、式年造替のこのときだけ、神々が移殿から還(かえ)るまでのみ、本殿に足を踏み入れることができる。それが、このお砂持ち行事。美しくなった4棟の国宝・本殿を目の前で拝観できる。

本殿には、足を踏み入れた者しか目にできないものがある。その一つが「御間塀(おあいべい)」だ。本殿と本殿との間にある塀には、馬や獅子など創建当時から変わらぬ絵が描かれており、今回の造替で40年ぶりに修復された。この春日大社の御間塀こそ、絵馬のルーツだという。

もう一つが「高低差」。実は第一殿から第四殿まで50センチの高低差があるのだ。「段差があると修復の手間もかかるが、五十数回の造替でも一切平たんにすることはなかった。社の立つ御蓋山は神体山。神の土地ゆえ、人間が極力手を入れないようにしてきた証し」(春日大社)。この場に立てば、古(いにしえ)の時代から神々の宿る自然への畏敬の念も感じることができるだろう。

能・狂言の故郷 演目目白押し

実は、奈良は伝統芸能の故郷。そのなかでも中心的役割を担っていたのが春日大社とされる。

能・狂言は室町期に京都で認められたものだが、もともとは奈良を中心に発展してきた。能舞台の鏡板に描かれている老松は春日大社境内の影向(ようごう)の松がモチーフといわれる。「芸能を奉納することで神に喜んでもらい、周りも楽しませることで福をもたらす。そのため神社と芸能はつながりが深い」(春日大社)

奉祝行事では、舞楽は格式高い「太平楽」の舞を、能では金春(こんぱる)・金剛2座の競演が春日大社で150年ぶりに実現、狂言は大蔵流五家が勢ぞろい。豪華な演目が目白押しだ。

 主な奉祝行事 11月7日後宴之舞楽(ごえんのぶがく)。第一部午後2~5時、第二部午後4時30分~7時30分。式年造替のみの舞「太平楽」が見もの。▽11月7日奉祝式能。午後2~5時。▽11月10日奉祝狂言、午後2~5時。奈良市観光協会電話0742・27・8866。

(「日経おとなのOFF」11月号の記事を抜粋・再構成。文・若尾礼子、写真・大腰和則)

[日本経済新聞夕刊2016年10月22日付]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_