ヘッジファンド型が初めて首位に 人気の新設投信

日経マネー

日経マネー

今回は、過去6カ月間(2016年3~8月)に新規設定された投資信託の当初設定額ランキングを紹介する。

首位は、6月設定の「マクロ・トータル・リターン・ファンド」。国内外の株式や債券、不動産投信など様々な資産を投資対象とし、相場局面によっては売り建ても活用して絶対収益を追求する。「グローバルマクロ」と呼ばれるヘッジファンドの運用手法の一つで、年金運用では一般的だが、個人向け投信では珍しい。当ランキングで、ヘッジファンド型投信が首位になるのは今回が初めてだ。

マイナス金利下で預金金利はほとんど期待できず、個別資産の運用環境も見通しにくい中、常にプラスを目指すヘッジファンドに賭けてみようという個人の心理が働いたのかもしれない。ちなみに、これと似た戦略で、より機械的に投資判断するものは「マネージドフューチャーズ」と呼ばれ、公募投信も設定されている。こうしたヘッジファンド戦略が今後、個人にどの程度浸透するかに注目だ。

この他、「フィンテック(金融と情報技術の融合)」、「ロボット」といった旬のテーマを名称に含む投信がランクイン。国内中小型株関連も資金を集めている。

また、今回の対象期間外だが、9月に新設された「グローバルAIファンド」が当初約900億円を集めたのも最近の話題。このAI(人工知能)も期待の大きい分野だ。

注:2016年3~8月の6カ月間に新規設定された投信(確定拠出年金専用、ラップ口座サービス専用などを除く)について、当初設定額が大きい順に並べた。R&Iリスク分類は、基準価額の変動リスクを大きい順にRC5からRC1までの5段階で分類したもの。R&Iファンド調査部の業務は信用格付業ではなく、金融商品取引業等に関する内閣府令第299条第1項第28号に規定されるその他業務(信用格付業以外の業務であり、かつ関連業務以外の業務)です。当該業務に関しては、信用格付行為に不当な影響を及ぼさないための措置が法令上要請されています。R&Iの投信定量評価に関してはサイト(http://www.r-i.co.jp/toushin/)を参照

(格付投資情報センター)

[日経マネー2016年12月号の記事を再構成]

日経マネー2016年12月号

著者 :日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)