NISA「年内駆け込み」銘柄 桐谷流ポートフォリオ

日経マネー

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2016年で4回目となる、恒例の「桐谷さんのNISAポートフォリオ」。昨年選んだ銘柄は3勝7敗と現在負け越してはいるものの、これまで選んだ銘柄は軒並み好成績。配当利回りが高く、長期優待がある、NISA向け銘柄を今年も教えてくれました。

こんにちは、桐谷です。早いもので、2016年も残すところ2カ月となりました。年間限度額が120万円に引き上げられたNISA枠、皆さんはもう使い切りましたか。今年は読みにくい相場が続いていますが、長期保有が前提のNISAですから、チャンスともいえるでしょう。今年も好成績を残そうと、気合を入れて徹夜で選びましたよ。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 66歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由

NISAのメリットは値上がり益と配当金が非課税になること。ですから、優待だけでなく配当利回りも良いものを選びたいですね。また最近、長期間の保有で優待利回りが上がる銘柄が増えていますので、うまく取り入れましょう。

今年選んだ12銘柄はこれだ

注:データは2016年10月4日。「優待+配当利回り」の──は算出不能

(1)エストラスト(東1・3280)は今年一番乗りで優待新設を発表した企業です。新設当初は株価も668円まで上がりましたが、現在は533円。約5万3000円で手に入り、2000円分のQUOカードが頂ける優待利回りが魅力ですね。

(2)ワンダーコーポレーション(JQ・3344)は今年2月、新星堂を吸収合併したことで話題になった企業です。この銘柄の魅力は、保有期間に応じて優待内容が良くなること。100株以上で2000円分のポイントが1年以上の継続保有で3000円分、3年以上で4000円分になります。

(3)秀英予備校(東1・4678)は去年夏に図書カードの優待を新設しました。発表後、株価は上がったものの、北海道への進出などがうまくいかずに業績が悪化。私はこうした、手を出してはいけないといわれるような右肩下がりのチャートが大好き。優待を頂きながら、損切りせずに、底を打つのを待つのが私の投資法です。

(4)プロトコーポレーション(JQ・4298)も株価が下がり、利回りが上がってきた銘柄です。配当利回りだけで何と、4.28%。3年以上の継続保有で優待の内容が良くなるのも魅力ですね。

(5)朝日工業(JQ・5456)の優待は、おこめ券。おこめ券は米にしか換えられないと思っている方もいるかもしれませんが、最近は米以外の商品にも使える店舗が増えてきました。私はスーパーや酒の安売り店で使っていますよ。

(6)ヒロセ通商(JQ・7185)は今年の8月に優待新設を発表。カレーやパスタソース、マグカップなど1万円相当の商品がもらえます。優待利回りが10%といった高さの場合、特定のサービスのような使いづらいものが多いのですが、この銘柄は1万円相当の商品を丸々頂けるのがポイントです。

(7)アールビバン(JQ・7523)は9月末に記念優待があり、ホテルの平日無料宿泊券を頂きました。来年の優待はどうなるか分かりませんが、6.12%ある配当利回りだけでも魅力十分です。

(8)~(12)は詳しい解説は省きますが、いずれも高い配当利回りが魅力。(9)と(11)には、長期優待も設けられています。

NISAで利確せず、反省

さて、私が実際にNISA口座で保有している銘柄をご紹介します。3年間で約280万円を投資し、現在は約334万円。まずまずの成績かなと思っているのですが、1つだけ反省がありました。それは、1080円平均で手に入れたイオン(東1・8267)の株価が一時2000円まで行ったのに、利益確定をしなかったこと。NISAは長期で保有するものだという意識もあり、つい放っておいたら、現在は1505.5円に。NISA口座でも大きく値上がりしたものは、利確すべきですね。

とはいえ、私はこれまでNISA口座で買った株で、10万円余りの配当金と、たくさんの優待品を受け取っています。今後もうまく活用していきたいですね。

11月の権利確定銘柄

では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2016年11月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2016年11月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2016年11月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、11月25日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

rika氏(ウェブサイト「毎日優待三昧」運営者)が厳選した、「11月に取れるお得優待」。株価ほか各種データは2016年10月4日時点のもの。最新情報は各社ウェブサイトのIR情報のページなどでご確認いただきたい。優待内容については、年2回同内容の優待をもらえる場合、1回分の内容を表示。利回りの――は計算不能

(日経マネー 御船晶子)

[日経マネー2016年12月号の記事を再構成]

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