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星のや軽井沢、二期倶楽部…子供も喜ぶ「極上」の宿

2016/10/19

カエデが赤く色づく錦秋から、カラマツが黄金色に輝く黄葉へ。秋の集落では2つの紅葉を楽しめる(写真提供:星のや軽井沢、以下同)

 12歳以下のお子様のご宿泊はご遠慮いただいております――。宿探しをしていて、こんな「決まり文句」に肩を落とした経験がある子育て世代も多いのではないだろうか。おもちゃや漫画が所狭しと積まれたファミリー向けペンションや、個人から団体まで老若男女でにぎわう観光ホテルなら、小さな子供がいても気兼ねなく利用できる。だが、子連れでも、いや、子連れであればこそ、ときには非日常の空間で思う存分くつろぎ癒やされたい。そんな親の望みがかない、子供も笑顔で過ごせる「家族みんなのお気に入り」が見つかれば、記念日など家族旅行の選択肢はぐんと広がってくる。

■星のや軽井沢(長野県軽井沢町) 「最高級」を家族全員で楽しむ

 星のや軽井沢は、浅間山麓に連なる山あいに位置する滞在型の温泉リゾート。東京からだと新幹線とシャトルバスを乗りつぎ1時間半ほどでアクセスできるが、いったん足を踏み入れるとそこには、都会の喧騒(けんそう)がはるか遠くに感じられる別世界が待っている。

 「谷の集落」と呼ばれる敷地の中央には、千曲川支流の湯川から分岐した川がゆるやかに流れ、起伏に富んだ地形に寄り添うように、77室からなる離れの客室棟が点在。くねった小道を散策すると、歳月を感じさせる自生の樹木、そこかしこに彩りを添える野の草花、小さな滝が流れる棚田など、どこか懐かしく、それでいて新鮮な風景が次々に現れる。

棚田には水路が巡らされ、流れ落ちる滝が心地よい水音を奏でる。

 「界」「リゾナーレ」など星野リゾートが手がける宿泊施設の中でも「星のや」は、“圧倒的非日常″を追求する最高級ブランド。それだけに子連れにはハードルが高いと思いがちだが、意外にも宿泊に年齢制限はなく、キッズルームや託児サービスまである。軽井沢の文化や自然に触れるアクティビティや施設も充実していて、家族全員が楽しく快適に過ごせるよう、さまざまな視点から配慮がめぐらされている。

 特に人気なのが、隣接する野鳥の森を拠点にエコツアーを開催する「ピッキオ」による、「野鳥の森ネイチャーウォッチング」などの自然体験ツアー。普段うかがい知ることのできない森の生き物の暮らしぶりをのぞくのは、大人でもわくわくする体験だ。他にも水引作り、線香花火など昔ながらの遊びや工作、信州ならではの食文化体験、蛍観賞や今冬から始まるスケートなど、四季折々の催しが用意されている。子供が乗馬やそば打ち体験(いずれも対象は小学生以上)、おやき作りに参加している間、親は食事やスパを心おきなく楽しむ、といった過ごし方もできる。

 施設側に特別の事情がない限り、星野リゾートは「ファミリー歓迎」の姿勢を貫く。その理由を星野佳路代表は、「団体の酔っ払い客の世話とは対照的に、子供たちが普段できない体験をしたり、家族が絆を深めたりするお手伝いができるのは、社員にとっても楽しくうれしい仕事。リゾートを運営するうえで社員のモチベーションは不可欠だから、家族はできるだけ受け入れたい」と説明する。星のや軽井沢広報の久保紀子さんも、「家族連れはスタッフとの接点も多い。結果として『また会いたくて来ました』などとお声がけいただいたり、リピーターのお子様が年々成長していく様子を見守ったりできることは、私たちにとって大きな励みになっています」と話す。

テレビや時計をあえて置いていない離れの客室では、家族でゆったりした時間を過ごせる。

 星のや軽井沢では、滞在客がそれぞれの好みや生活リズムに合わせて食事場所を選ぶ「泊食分離」が基本。子供向けメニューやルームサービスだけでなく、近隣にはモダンなレストランやカフェが軒を連ねる温泉街「ハルニレテラス」もあり、選択肢は幅広い。食事に限らず、百人百様の過ごし方ができる独特の滞在スタイルは、多様なニーズを抱えるファミリー層にもマッチしているといえそうだ。

【星のや軽井沢】
住所:長野県軽井沢町星野
電話番号:0570-073-066(星のや総合予約)
HP:www.hoshinoyakaruizawa.com
子供の利用:可(年齢制限なし)。小学生以下は定員数を上限に添い寝可。中学生以上は大人と同料金。

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