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ホテルマンとて人間ですから、直接お話しをさせていただいたお客さまにはより強い思いを抱きます。きわめて普通の感情ですね。特別な機会でホテルを使う場合などは、とくに直接、連絡を入れてほしいとホテルマンは思っています。

お客さま側にとっても、ホテルの担当者と直接話をするメリットは大きいと思います。たとえば、電話の応対でそのホテルの姿勢や仕事観などが伝わってくることがあるからです。

こちらの要望をうまく引き出してくれたか、正確かつ的確な説明がなされたか、空室がなかった場合の対応はどうだったかなど、ホテルを判断する材料がたくさんあります。

「いいホテルというのは、予約の段階からおもてなしがスタートしている」

「電話で話した何気ないひと言まで覚えていて、サービスに反映してくれる」

そうしたことを実感することで、ホテルを見る目が養われていきます。

また、前述のとおり、何か要望がある場合は、どんなことであっても、まずはホテルに伝えてみてはいかがでしょう。

「タオルは少し多めに欲しいんですが」

「玄関に赤いポルシェがとまっていますね。同じものが欲しいんですが、探してくれませんか」

もちろん、「指輪を隠した氷の彫刻はできますか」といった要望でもかまいません。

お客さまは、ホテルに対して何でも伝える権利を持っています。それがどれほど常識外れのことであろうと、ホテルに伝えることはできます。

ただし、それを受け入れるかどうかは、ホテルの裁量次第であり、さらに法律などで規制されることでもあります。

お客さまがあらゆる要望をホテルに伝える権利があるのと同様に、ホテル側にはそれを受け入れるかどうかを判断する権利があります。

1本の電話から新しいホテルライフが始まるかもしれません。難しく考えずに、まずは気軽に電話をしてみてはいかがでしょうか。

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「格付け」と利便性は違う