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せんべい汁にバラ焼き 紅葉の奥入瀬・八戸を行く

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NIKKEI STYLE

まもなく紅葉のシーズン。一足早い秋の眺めとご当地ならではの味を堪能するなら、青森県の十和田・八戸の旅をおすすめしたい。十和田湖、奥入瀬渓流、種差(たねさし)海岸など、同地域は季節を問わず美しい風景を楽しめる。

◆    ◆    ◆

2泊3日で南部地方を味わい尽くす

東京からなら東北新幹線で新青森へ。ここからは八甲田が雪に埋もれる季節を除き、青森・十和田湖・十和田市・八戸と主要なスポットを結ぶバスが走る。

東京を朝いちばんに出発すれば、昼には酸ヶ湯温泉までたどり着く。移動の疲れを温泉で癒やし、名物のそば、青森の生姜(しょうが)味噌おでんで昼食などいかがだろうか。

酸ヶ湯から十和田湖観光の中心地・休屋まではバスで40分ほど。水辺を散策しながら乙女の像まで歩くといいだろう。十和田湖のヒメマスも食べられる。

紅葉をめでるなら瞰湖台(かんこだい)をおすすめしたい。ここから眺める十和田湖は、紅葉に限らず絶景だ。

休屋にしろ子ノ口にしろ、十和田湖の観光スポットは湖畔からの眺めがすばらしい。一方瞰湖台は、宇樽部と休屋の間にできた長いトンネルの上、くねくね道を上った高い場所にあるので、バスではたどり着けない。レンタカー派だけの特権だ。

高いところから紅葉とともに湖面を見渡せ、さらには対岸の紅葉も楽しむことができる。今は訪れる人も少なくなったスポットだが、湖畔から見るのとはまた違った十和田湖の表情を見ることができる。

十和田湖を堪能したら、次は奥入瀬渓流に向かおう。奥入瀬の魅力は道路と水面がほぼ同じ高さにあること。すぐ足元に十和田湖からの清流が音を立てて流れる。

渓流のあちこちに小さな滝があり、山の蓄えた水が奥入瀬川に集まる。紅葉の季節だけでなく、新緑の季節なら全身にマイナスイオンを浴びるかのような爽快感が味わえる。そして冬には、多くの滝が凍結し、神秘的な美しさになる。春夏秋冬、いつ訪れてもその季節なりの感動が味わえるのが奥入瀬の最大の魅力だ。

遊歩道も整備されているので、余裕があればぜひ散策してほしい。もちろん車中から、特に座席位置が少し高いバスからの眺めも魅力的だ。

歴史や風土を映すご当地グルメに舌鼓

宿泊は十和田市中心部へ。

名物料理は十和田バラ焼き。米軍三沢基地から供出された牛肉がルーツで、牛バラ肉と大量の玉ねぎを、地元特産のニンニクをたっぷりきかせたたれで焼いたものだ。白いご飯にもビールにもよく合う。

地元市民で結成された十和田バラ焼きゼミナールが、バラ焼きを通じたまちおこし活動を展開。2014年に郡山で開かれたB-1グランプリで全国1位のゴールドグランプリに選出され、2015年には地元でB-1グランプリを開催した。

バラ焼きで元気を取り戻したまちの雰囲気は、中心市街地を歩けば、肌で感じることができるはずだ。

翌朝は十和田市現代美術館へ。敷地だけでなく、美術館のある官庁街通りが広くアートスペースになっている。

官庁街通りは北東北を代表する桜の名所のひとつでもある。ゴールデンウイーク前後には、自然の桜と人工の作品が織りなすコラボレーションも美しい。室内の展示も含め、広く空間全体で表現する現代美術の特性を存分に堪能できるスポットだ。

十和田市は古くからの馬産地としても知られる。昼食にはぜひ馬肉料理を。市内にある馬肉料理専門店「吉兆」で、馬刺しやすき焼き、馬肉のバラ焼きなどが食べられる。

再び十和田湖からのバスに乗り八戸へ。駅前から八食センター行きの「100円バス」に乗れる。八食センターは、サバやイカなどで知られる八戸の食材を一手に取り扱う、広大な食品市場だ。

ここで、自慢の海産物をたっぷりと仕入れ、おみやげに送るといいだろう。おなかに余裕があれば、買った魚をセンター内の「七輪村」で焼いて食べることもできる。

夜はみろく横町へ。八戸の中心街は一方通行の2本のメーンストリートを挟んで、その間、および周辺にいくつもの路地があり、そこに飲食店が軒を連ねる。

サバは八戸の特産品。横町では、甘くない南部せんべいを皿代わりに、その上に缶詰のサバを乗せてお通しにしたものが出てきたりする。

ぜひ食べたいのが、サバ串。背・腹・頭・しっぽ…、脂の乗りや食感の違う部分をひと口サイズに切って1本の串に仕立てたものだ。部位ごとに違うサバの魅力をいっぺんに味わえる。

シメはやはり八戸せんべい汁。麦が原料の「白せんべい」は、パスタの感覚。ほどよく煮込むと、芯にコシがある「アルデンテ」になる。

八戸は十和田市や岩手県北部を含む、古南部地方の中心都市。冬は雪深いものの米が豊かな津軽に対し、雪は少ないが夏も気温が上がりづらく、米作には適さない気候だ。せんべい汁はそんな土地柄を映している。

米がとれないために麦を主食にした。だからお菓子ではなく鍋物なのだ。

「イサバのカッチャ」の待つ朝市で海鮮三昧

夜の横丁には後ろ髪を引かれるが、深酒は禁物。八戸最大の魅力は早朝にある。

まずは朝風呂へ。漁師のまちだけに、銭湯が朝5時ごろから営業している。ひと風呂浴びたら朝市で朝食を。

JR八戸線・陸奥湊駅前にある魚菜市場は「イサバのカッチャ」と呼ばれる女性たちが、小さな小間にずらり並び、自慢の魚を売る。生魚もあるが、たいていは刺し身や焼き魚、塩漬けなど、すぐに食べられるように加工されている。

市場の奥には食堂があり、買い集めた魚をその場で食べる仕組み。炊きたての白いご飯やみそ汁、漬物が売られていて、朝から海鮮三昧だ。

八戸の味をたっぷり楽しんだら、最後に海まで足を延ばそう。

JR八戸線で種差海岸駅へ。目の前には、なだらかな起伏の広大な芝生が広がる。

「種差天然芝生地」は、海沿いの険しい岩場と美しい芝生のコントラストがなんとも美しい。冬になれば、この芝生は一面の雪原にもなる。ぜひ目に焼き付けておきたい風景だ。

種差の散策には、八戸ニューシティーホテルのサバ寿司「虎鯖」を持参し、昼の弁当代わりにするといい。八戸のサバ寿司の中でも特にこだわった逸品で、高めの値段も納得できる味だ。全国の百貨店から催事出店の要請がひっきりなしで、東京や大阪でも食べることができる。

レンタカーなら、種差の手前にある蕪島(かぶしま)にも立ち寄りたい。ウミネコの繁殖地として知られ、島にはたくさんのウミネコが舞う。

新幹線に乗る前には、在来線駅前にあるユートリーでお土産も忘れずに。地元の菓子店、アルパジョンのレアチーズケーキ「朝の八甲田」、ベークドチーズケーキの「琥珀(こはく)」はぜひ買って帰りたい逸品だ。

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