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気分が乗ったときにいい仕事ができる……は大間違い

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日経ウーマンオンライン

「この仕事、完成させなきゃいけないのに、いつまでたってもアウトプットできない……。ギリギリまで引っ張って火事場のバカ力でなんとか終えたけれど、結局、『やっつけ仕事』になっちゃった」

そんな経験はないでしょうか。

私は、なかなか気分が乗らなくて、締め切りギリギリでようやくアウトプット! という仕事のやり方が習慣化してしまうことがあります。この連載でも、以前、「なぜ人は締め切りに追われてしまうのか」で大反省をしました。

今回は、締め切りに追われずに、さらには「やっつけ仕事」で終わらせないために、何をすべきなのか、アカデミックな知恵を借りて、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

インプットばかりでアウトプットがおざなりに……

私は、ビジネスパーソンとしての活動と研究者としての活動を並行して行っています。良質なアウトプットをするために欠かせないのは、新しい知見のインプットです。話題の書籍を読んだり、論文をリサーチしたり、さまざまな場所・人・モノからインプットしています。でも、気づくとインプットばかりで肝心のアウトプットがおざなりになってしまうことが……。

こうした傾向は、論文制作に励む研究者も陥りやすく、いつまでたっても論文が書けない人って案外、少なくないんです。

それで先日、研究者の大先輩に相談してみたのです。すると、こう言われました。

「習慣は才能を超えるよ」

……? 詳しく聞くと、「とにかくやれ! とにかく書け! そして、そのアウトプットが完成するまで、ほかのことで満足度を上げるな!」と……。

「いやいや、でも、その肝心の『書くことができないから』、困っているんですよ」と食い下がってみたところ、こんな本を紹介してくれました。

"Professors as Writers A Self-help Guide to Productive Writing" Boice, R (1990)

この本の中には、「気分が乗ってから作業に取り掛かることが、いかに非効率か」ということが実験から示されています。そして、「習慣化して強制力を持たせることが、良質なアウトプットにつながる」ということも書かれていました。

とにかくアウトプットを増やすためには

Boice先生は、論文が書けなくて困っている大学教員を集めて、三つのグループに分けました。

(1)自分にとって緊急性があると感じた場合以外は、執筆を行うことを禁止したグループ

(2)50回分の執筆時間を組ませて、気分が乗ったときに書いてくださいとしたグループ

(3)50回分の執筆時間を組ませて、執筆をさぼった場合にペナルティーを課したグループ

さて、執筆時間をとって、その結果としてのアウトプットの量が最も多かったのは、どのグループでしょうか?

断トツで多かったのは(3)のグループでした。しかも、それは(2)のグループの3.5倍、(1)のグループの16倍ものページ数を書き上げたのです。

「量は出せても質は…」と疑問に思いますよね。独創的なアイデア(Boice先生が実験で定めた独創性の基準による)が浮かぶ頻度が高かったのは、これも断トツで(3)グループでした。

「書けなくても書き続けろ」――それがいい仕事を生む

つまり、書く作業を習慣化し、その行為自体が質の向上にも貢献していたのです。

これは、「気分が乗ったときに一気に書き上げよう」「気分が乗ったら、一気に仕事を仕上げてしまおう」というのは、実は良質なアウトプットや仕事結果につながらないことを示唆しています。

またまた耳が痛い……のですが、私も今日からは、気分が乗ったら仕事をするのではなく、無理矢理にでも「インプット&執筆時間」をスケジュールに入れ込むことにしました。さて、その結果は……。良い報告ができるよう、まずは頑張ってみますね。

崔真淑(さい・ますみ)
マクロエコノミスト。Good News and Companies代表。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。化粧品会社エイボン・プロダクツ社外取締役。1983年生まれ。神戸大学経済学部、一橋大学大学院(ICS)卒業。大和証券SMBC金融証券研究所(現:大和証券)では株式アナリストとして活動し、最年少女性アナリストとして株式解説者に抜てきされる。2012年に独立。経済学を軸にニュース・資本市場解説をメディアや大学等で行う。若年層の経済・金融リテラシー向上をミッションに掲げる。

[nikkei WOMAN Online 2016年9月21日付記事を再構成]

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