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テストドライバーは技術者 スバルの本気「SDA」

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日経トレンディネット

富士重工業には、スバルの車両開発部門に「スバル ドライビング アカデミー(SDA)」なる社内向けのドライビングスクールがある。初公開されたその活動を、突撃取材してきた。

開発に直接反映できる

富士重工業がSDAを設立したのは、良いクルマを作るためには、開発者が優れた評価能力を持つドライバーでなくてはならないという考えからだという。よって参加するのはスバルでクルマを開発しているエンジニアたちだ。

一般的に、自動車メーカーで走行テストを行うのは、テストドライバーと呼ばれる運転のエキスパートだ。しかしスバルにはテストドライバーという専門職が存在しない。開発エンジニア自らがステアリングを握り、車両の走行テストを行っているのだ。

これは走行テストで自らが感じたことを、そのまま開発にフィードバックできるメリットがあるからだという。

参加できるのは選ばれたエンジニアだけ

といっても、エンジニア全員がテストコースを走れるわけではない。スバルでは技能レベルに合わせて初級、中級、高速、特殊の4段階に分けた社内ライセンスを社員に付与している。

SDA開催の目的は、中級ライセンス以上からのステップアップと、最上位の特殊ライセンス保持者のスキルアップであり、そのメンバーになれるのは中級以上のライセンス保持者で、かつ各部門長が推薦した人だけだ。つまり、スバルの中でも運転技術が優れたエンジニアだけが参加できるのだ。

スバルのエンジニアが披露する驚きの編隊走行

SDAの主な活動は、講習会と自主練習だ。講習会は特殊ライセンスを持つ"すご腕"エンジニアたちがインストラクターとなって、テストコースで月1回の開催。またSDAメンバーは土日などの休日に、申請を行えばテストコースで練習を行うことができるので、毎週末は自主練習を行っているという。この他、各地のサーキット走行やレースイベントに参加するなど、様々な取り組みを通して、SDAメンバーのスキルアップを図っている。

なおSDAで教習車に使われるのは、スバル「BRZ」や「WRX STI」などのスポーツカーだ。専用にペイントされているので見た目は派手だが、安全装備を追加している以外は、基本は市販車と同じだという。

今回、公開されたのはウェット旋回、ジムカーナ、高速走行などの基本的なメニュー。デモンストレーションとして、SDAインストラクターが200km/hの編隊走行を披露。短い車間距離で3台が隊列を組んで高速走行する。彼らはバンパー同士を接触させて走ることもできるのだというが、全員がスバル車の設計や研究開発を行うスバルのエンジニアだというから驚く。

スバルらしさを守るためのSDA

なぜスバルはこのような取り組みを行うのか。これにはスバルらしさを守る狙いもあるという。

近年のスバルは、アイサイトなどの安全性能や低燃費技術、ハイブリッド車などの環境性能に力を入れてきた。それが、より多くのユーザーに認められるきっかけにもなっている。そしてそのことが、エンジニアたちに"安全や環境性能にもっと力を注がなくてはならない"という意識を強く持たせるようにもなった。

しかし、スバルが得意とするのは走りであり、その楽しさを積極的に追求していく姿勢もエンジニアは持たなければならない。また、計測技術などの進化により、これまで数値化しづらかった極わずかな変化も分かるようになってきたことも大きい。その結果を、開発へ反映させるには、より鋭い感覚を持ったエンジニアの育成が重要ということなのだ。それらがSDAの誕生につながったようだ。

実際、SDAの活動を通し、メンバー以外のエンジンニアにも、「これまで同様に走りを追求して良いんだ」という意識が浸透し、新車の開発にもプラスに作用しているという。

富士重工業では、既に製品にも活用された例として、BRZのビッグマイナーチェンジや「レヴォーグ」の改良、この秋登場予定の新型「インプレッサ」を挙げている。教習車は、テスト車両の役割もあり、改良モデル用の部品を装着して、評価や検証などを行うこともあるそうで、今回走行したBRZには、2016年秋に登場するパーツや機能なども組み込まれていた。

今後は走りを追求することで、乗って楽しいと感じられる自動運転車も生み出したいという。

新型インプレッサからは、次世代プラットフォームSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)を導入することを明らかにしており、「総合安全性能」と「動的質感・静的質感」を大きく進化させていることをすでに公表している。SDAで鍛えられた開発者たちが、新世代スバルの走りをどのように磨いていくのか、期待が高まる。

(ライター 大音安弘)

[日経トレンディネット 2016年9月20日付の記事を再構成]

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