おもちゃをスマホで操作　秘密はブルートゥース電池

単三形電池の代わりに「マビー」を玩具などの機器に装着すると、その機器をスマートフォン（スマホ）から遠隔操作できるようになる（図1）。当然ながらサイズは単三形電池とまったく同じ（図2）。

ただし、マビー自体には電池としての機能はないため、単四形電池をセットして使う。単三形電池を4本使う機器まで利用でき、電池を複数本使う機器の場合は、1本のみマビーと入れ替えればOKだ。

スマホとはBluetooth（ブルートゥース）で接続し、専用アプリで電池の出力を調節する。これにより遠隔操作機能を持たない機器も、スマホから操作できるようになる。例えばLEDライトに装着すれば、スマホから光の加減を調節できる。また、「ミニ四駆」や「プラレール」といったモーターで動く玩具に入れれば、走る速度をスマホから自由に変えられるのが楽しい。

スマホとは簡単にペアリングできる。マビーを装着した機器の電源を入れたら、スマホで専用アプリを起動。アプリの画面からマビーを選べば完了する（図3）。アプリの操作画面はアイコンや文字が大きく、子どもでも操作しやすいのが特徴だ（図4）。

スマホからの操作方法は多彩で、スマホを振ったり、傾けたり、声を出したりすることでマビーをコントロールできる（図5）。実用的な活用シーンは限られるかもしれないが、単三形電池で動くさまざまな機器を遠隔操作できるのは面白い。

（ライター　田代祥吾）

［日経PC21 2016年11月号の記事を再構成］