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元アウトドア用品販売員厳選 毎日使える防災用品

日経トレンディネット

2016/9/29

サーマレスト「ホンチョポンチョ」(2万円)。体から放出される熱は逃さずに、湿気を逃がす「37.5 断熱テクノロジー」を採用。肌寒い野外でも、体温を逃がさない
日経トレンディネット

9月1日の「防災の日」を機に、防災アイテムを新しく買いそろえたり、見直したりした人も多いだろう。そのときに、「使わなかった(期限の切れた)このアイテムは捨てるしかないのか」と思わなかっただろうか? 防災アイテムは消費期限や使用期限が切れてしまうと、使っていないのに処分するしかないものもある。それではやはり、もったいない。できれば、災害時用の“特別なモノ”として防災アイテムを眠らせておくのではなく、日々の生活でも役立てたいものだ。

まずは生活用品として日々使うものだからこそ取り入れやすいアイテムを紹介しよう。

■メークも落とせてひんやり効果もある! ファイントラック「ナノタオル」

ファイントラック「ナノタオル」(3000円)

素材開発から製品化まで一貫して手がけ、製品のほぼすべてを国内で生産するアウトドアメーカー、ファイントラック。5枚重ねることでぬれに強く、温度調節もしやすく、軽くてコンパクトな装備にできる独自の「5レイヤリング」システムのウエアなど、秀逸なアイデアを製品に落とし込み、高い評価を得ている。そんな同社から、実に目からウロコな“ハイテクタオル”がリリースされている。それがこの「ナノタオル」。

最大の特徴は水さえあれば、石けんがなくても皮脂汚れやファンデーションをカンタンに落としてしまうという除去力だ。災害時でお風呂に入れないときでも肌を清潔に保てるし、クーリング効果もあるので炎天下のときに水で濡らして首に巻けば、ひんやり感をキープすることもできる。日常ではハンカチ代わりに使っても、自宅では浴用タオルとして使うのもいい。

油性マジックで書いた部分も、水さえあればひと拭きできれいに。世界最先端の超ファインポリエステルファイバー素材を採用
生地の表裏は異なる機能をもち、ハードな汚れ落とし用と、ソフトな拭き取り用で使い分けOK

■防臭効果で、ニオイにくい。アイベックス「メンズ ウーリーズ1ボクサーブリーフ」

アイベックス「メンズ ウーリーズ1ボクサーブリーフ」(6500円)

下着は日々の暮らしの必需品だ。多くの人が毎日履き替えるわけだが、災害時にそうはいかない。そんなとき、こういった“素材”が役に立つのをご存じだろうか?

汗を大量にかく夏場にも力を発揮する高い防臭効果と天然の抗菌性を持つ素材とは何か。実は保温性の高さでもよく知られるウールだ。

米国のアウトドアウエアメーカー、アイベックスの「メンズ ウーリーズ1ボクサーブリーフ」は、ニュージーランド産の天然メリノウールを使用。18.5ミクロンというきめ細かい極細の糸を使っているため、肌ざわりがなめらかで、素肌に当たってもチクチクしない。

また外気との間に常に空気層をまとうウールは、気温に左右されにくく、夏は涼しく冬は暖かいという特性もある。日々の下着にも最適の素材だろう。

バックスタイルはこのような感じ。縫い目のないフラットシームロックで、不快感のない履き心地

■86gでいつでもカバンに入れておける。モンベル「トラベルアンブレラ」

日常で使うアイテムをもうひとつ。

モンベル「トラベルアンブレラ」(5200円)

いつどこで降られるか分からない、突然の雨。とくに夏から秋にかけては大気が不安定になりやすく、予期せぬ雨に「しまった、傘がない!」ということも多い。

「トラベルアンブレラ」は、重さ86g。Mサイズ卵2個分もない、あるいはロッテの「アーモンドチョコレート」1箱分と同じという軽さで、雨をさえぎり、日差しからも身を守る。いつだって持ち運びが苦にならないだろう。

素材には耐摩耗性を備えたポルカテックス加工を施し、はっ水性はもちろん、汚れも付きにくい。いつでもカバンに忍ばせておきたいアイテムだ。

収納時は縦26cm。スリム設計でカバンのなかで邪魔にならない

■重さ1.7kg、家で洗える素材採用。スノーピーク「セパレートオフトン600」

スノーピーク「セパレートオフトン600」(3万9800円)

防災用品でもアウトドアアイテムでも、置き場に困る、邪魔に感じるというのは実用性を下げる一因になる。大きなアイテムの場合は特に、生活に取り入れられれば災害時にも活用しやすい。

普段、寝るときに使用する掛け布団。室内で使うぶんには、重さや収納性はさほど気にならないだろう。でも、いざというときに持ち出せるに越したことはない。

この「セパレートオフトン600」は、ファスナーの使い方によって、敷き布団としても掛け布団としても使える、セパレート式の寝袋だ。寒いときはファスナーを閉じ、気密性を高めてくるまってもよし、暑いときはファスナーを開けてお腹だけに掛けてもいい。また重さは1.7kgと軽いので持ち運びにも便利だ。

中綿には、洗えるウォッシャブルダウンを使用(製品名の600はウォッシャブルダウンを600g使用しているという意味)。自宅で手入れできる点も、日常使いに向いている。使用快適温度は2℃まで。

収納時は20×40cm、A4用紙よりも少し大きいサイズ感。楕円型でバックパックにも詰めやすい

■サーマレスト「ホンチョポンチョ」

サーマレスト「ホンチョポンチョ」(2万円)

頭からかぶればポンチョになり、広げればブランケットにもなる。上記で紹介したような寝袋と併用して、保温性を高めてもいい。そんな「ホンチョポンチョ」は、これからのシーズン、自宅のソファに置いておきたくなるアイテムだ。重さは882g、サイズは190×145cmで、収納すると37×13cmまで小さくなる。

お腹辺りにはカンガルーポケットが付き、ハンドウォーマーとしての機能も持つ。本体は、大型のファスナーポケットに収納OK。フードはひも付きで、熱が逃げやすい頭部の保温性をアップする。

■寝袋、ダウン、着替え…かさばるものを一挙収納。グラナイトギア「シルコンプレッサー」

グラナイトギア「シルコンプレッサー」(3800〈XS〉~4800円〈XL〉)

寝袋やポンチョに加え、着替えなど他の衣類もいっしょに持ち運びたい。しかし、数が増えるほどにかさが増して荷物になる。そんなときは、この「シルコンプレッサー」の出番。

袋の底部に防水性・透湿性のある「eVent」という素材を使い、あらかじめ空気を抜くように意識しなくても、圧縮しているうちに自動的に空気が抜けるしくみ。防水性があり、中身がぬれる心配がないので、かさばる衣類はもちろん、ぬれると保温性が失われてしまうダウン製品を収納するのにも適している。

また、圧縮後は円形ではなく楕円形になり、バックパックに収納したときにデットスペースが生まれにくい。脇役アイテムながら、細かい配慮がなされている点も注目だ。

中身を入れた後3回ロールアップし、バックルをカチッと止めると密封状態になる。袋の口部分にはプレートが入っており、口を開いたときに中身を入れやすい

■レザーだけど歩きやすい。サロモン「X アルプ レザー ゴアテックス」

最後に、出先で災害に遭ってしまったことを想定し、会社などに常備しておくべき頼もしいアイテムを紹介する。

サロモン「X アルプ レザー ゴアテックス」(2万円)

災害時、帰宅難民になって、何時間もかけての徒歩での移動を余儀なくされたり、瓦礫(がれき)の下や、悪路に遭遇したりすることも想定しておかなければならないだろう。そんなとき、足元を守るシューズはとても大切で、柔らかすぎず硬すぎないソール(靴底)の丈夫さ、防水性がありつつ、歩きやすいものを日ごろから選んでおきたい。

「X アルプ レザー ゴアテックス」は、ソールの丈夫さ、防水性、歩きやすさという項目すべてをクリアしている。それにスポーティーすぎないレザー仕様で、街履きもしやすいデザインなのもポイント。会社や自宅に装備しておくのはもちろん、アウトドアレジャーシーンで活躍することは間違いない。

■ペットボトル1本分の軽さ! カリマー「ボマNSジャケット」

雨具は雨を防ぐだけのものと考えているなら、それは大きな間違いだ。防風性も併せ持つ雨具は風が冷たいときや、体温を外に逃がしたくないときにも有効だからだ。

最近は雨を防ぎ、なおかつ雨具内のムレも逃がして快適な衣服環境を整えてくれる「防水透湿性素材」が進化している。ゴアテックスはその代表的な素材だが、それ以外にも優れた素材が登場している。

カリマー「ボマNSジャケット」(5万2000円)

英国発のアウトドアメーカー、カリマーは「ポーラテック ネオシェル」に注目し、この「ボマNSジャケット」を完成させた。ポーラテック ネオシェルとは、通気性、換気性、ストレッチ性に加えて、ハードシェルとしての防水機能、耐摩耗性を組み合わせた、ハイブリットな防水透湿性素材のこと。

ジャケットの重量は510g。500mlのペットボトル1本分の軽さで、ハイスペックな“ヨロイ”を手にできてしまうのだ。

別売りでレインパンツ「ボマ NS スリムパンツ」も展開

どんなシーンにも合うシンプルなデザインながら、機能も申し分ない。こんな雨具があれば、過酷な環境下であったとしても、快適な行動を約束してくれるだろう。

(ライター 山畑理絵)

[日経トレンディネット 2016年9月14日付の記事を再構成]

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