ヘルスケア家電 IoTで楽しく家族の健康見える化私をささえる最愛家電 快適、楽しいIoT家電(後編)

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働く女性にとって、強い味方となってくれる家電たち。家電コーディネーターの戸井田園子さんが、心から愛着のわく逸品家電を紹介します。注目のIoT家電の第2回は、毎日の健康サポーターとなってくれるヘルスケアアイテムを紹介します。

前回は家事・生活家電を中心に紹介しました。今回は誰もが気になる「ヘルスケア」です。医療や介護などヘルスケア分野にもIoTは次々と応用されています。本人はもちろん、家族など周囲の人もインターネットを通じて健康情報を共有できるのが最大のメリット。かかりつけ医に定期的にそれらのデータが送られて、「昨日の血圧が少し高かったので、そろそろ受診してください」といった医療との連携が実現する日も遠くはありません。

体組成計の結果をグラフ化して、体と向き合う

家庭で手軽に体調管理ができるアイテムとしては、体重体組成計、活動量計、血圧計などのラインアップがあります。それぞれスマホと連動させることで測定結果が自動的にグラフ化されて体調の波が見え、健康状態が変化した際にはアラートを出す機器もあり、健康管理に役立てることができます。

わが家はオムロンの「体重体組成計」を夫婦で愛用しています。体重の変化をグラフにして気づいたのですが、その日食べたモノがいつごろ体重に反映されるかが分かるのです! 私の場合、「食べ過ぎた」と思った2日後あたりに増えることが判明。生理の前は少しやせるなど変化の波が見えるので、体重をコントロールする手立てになります。夫の体重も私のスマホでチェックできるので、「最近、太ったんじゃない?」なんて注意することもしばしばです。

専用アプリで体重の変動を簡単に把握。体重体組成計HBF-254C(オムロン)

活動量計は、歩行や家事、デスクワークなどさまざまな活動を測定し、1日の総消費カロリーが分かります。それを目安に食事量を決められるので、「健康的にダイエットしたい」という人におすすめ。私は夫と「1日のうちに多く歩いた方が勝ち」なんてゲーム感覚で競ったりするのですが、案外面白いし励みになったりします。

階段上り、早歩き歩数などもデータで管理できる。活動量計HJA-403C カロリスキャン(オムロン)

シニア世代には血圧計をぜひ。血圧値のグラフ化で、変化がひと目で分かります。血圧が高めのときなどはメッセージが表示されるので、こまめな体調管理に便利です。

離れたところに住んでいる両親にも、体組成計、活動量計、血圧計のどれかを使ってもらうと、スマホで両親の健康をチェックできて心強いと思います。

http://www.healthcare.omron.co.jp

歯ブラシのIoT化で、歯磨きタイムが楽しく

今年発売された製品でユニークだなと思ったのは、スマホと連動させてネットにつなぐ歯ブラシです。サンスターの「G・U・M PLAY(5000円・税抜き)」は、歯ブラシの動きを認識するアタッチメントをいつもの歯ブラシに装着し、スマホのアプリで歯磨きの仕方を採点したり、歯磨きデータの記録・分析ができ、正しい磨き方が身につきます。

G・U・M PLAY(サンスター)は、専用アタッチメントが歯ブラシの動きを感知。専用アプリでブラッシングの記録や分析、採点などが可能
G・U・M PLAYの子ども向けアプリではゲームも楽しめる。大人向けにはその日のニュースを3分間読み上げてくれるアプリも

歯ブラシの動きで画面上の楽器を演奏する「MOUTH BAND」や、菌をモチーフにしたモンスターを倒す子ども向けゲームの「MOUTH MONSTER」、ビジネスマンに最適なニュースアプリと連動する「MOUTH NEWS」の3つの専用アプリがあり、遊び感覚を取り入れたアイデアに脱帽。歯磨きが面倒という人も、これなら楽しい歯磨きタイムになるのではないでしょうか。

ソニッケアー キッズ(フィリップス)はキャラクターの「スパークリー」と遊びながら歯磨きの上達を目指せる

10月発売予定の、アプリと連動する「ソニッケアー キッズ」(フィリップス)も注目度の高い子ども用電動歯ブラシです。Bluetoothを搭載し、スマホやタブレットの専用アプリ「ソニッケアーキッズアプリ」と連携。オリジナルキャラクターの「スパークリー」が、ブラッシングのポイントを教えてくれます。歯磨きが上手にできると、スパークリーにおやつをあげたり、スプレーや小物でおしゃれさせられたりと、子どもの「歯磨きしたい」気持ちを刺激。回数や時間が記録される「歯磨き日記」で保護者が確認できるのも魅力です。

http://www.philips.co.jp/c-m-pe/sonicarekids

室内外の空気の状況を監視 花粉やPM2.5も「見える」

花粉、黄砂、PM2.5など外気の汚染が年々ひどくなるなか、近年の住宅環境は気密性が高くなって、屋内の空気も汚染されやすくなっています。花粉症やぜんそくなどに悩む人だけでなく、今や各家庭の必需品となった空気清浄機も、IoT化が進んでいます。

なかでもイチオシなのが、扇風機と空気清浄機がひとつになったダイソンの「ピュアクールリンク(5万3784円~・税込み)」。スマホで本体の操作ができるのはもちろん、室内の空気の汚れや温度・湿度、室外の空気の状態をモニターすることができます。

ピュアクールリンク(ダイソン)。スマホから本体の操作、室内外のモニタリング、履歴などが確認できる

室内の空気がきれいなら緑色に、「やや汚れている」と黄色、「汚れている」はオレンジ色、「とても汚れている」と赤色になる仕組み。4段階で汚れ具合が分かるのが便利です。天気、温度、湿度、PM2.5の濃度といった外気のデータもキャッチ。私は帰るときにスマホをチェックし、外の空気が汚れているというときは、帰り道で空気清浄機をオンにしています。

また、室内の状態の履歴から、いつも料理の後は空気が汚れていることが判明。「料理するときはきちんと換気しなきゃ」と気をつけるようになったことも収穫でした。

http://www.dyson.co.jp/fans-and-heaters/purifiers/dyson-pure-cool-link

IoT対応のアイテムをひとつ使えば、日々の健康管理が簡単に「見える化」できます。自分や家族はもちろん、離れて暮らす両親などにすすめて、お互いの健康を見守る手立てにしてください。

戸井田園子(といだ・そのこ)
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。

(ライター 内藤綾子)