箱を開けるのが楽しみ “自社製品詰め合わせ”優待

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優待品によくある「自社製品詰め合わせ」。一体、何が入っているの? 600以上の優待銘柄を持つ桐谷さんが、これまで届いた中でも箱を開けて笑顔になった、お薦めの「詰め合わせ」優待を教えてくれました。

皆さんこんにちは、桐谷です。優待にはカタログで好きなものを選べるものもありますが、企業側が決めた商品の詰め合わせも多くあります。自分で選ぶことはできませんが、開ける楽しみがありますね。ここ1年は詰め合わせの箱が小さくなった企業が多いなと感じてはいるのですが……まだまだ豪華な詰め合わせもたくさんありますよ。今回は、中でも私がこれまでもらってうれしかったものを紹介します。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 66歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由

高利回りかつ品物も良いお薦めベスト3は何と言っても、大成ラミック(東1・4994)、日本製紙(東1・3863)、DCMホールディングス(東1・3050)でしょう。大成ラミックは包装フィルムの企業で、自社フィルムが使われているレトルトカレー、スープ、即席味噌汁、ハヤシソースなどの食品が5000円分どっさりと届きます。総合利回りは、4.3%。ただし、2017年の3月末日から1年以上保有の条件が付くことが決まっていますので、計画的に保有したいですね。

続く日本製紙は、文字通り紙を作る企業なので、優待はティッシュペーパーやキッチンペーパーの詰め合わせです。しかも高級ラインのティッシュが入っていて、鼻のかみ心地も最高ですよ。

DCMホールディングスは大手のホームセンター。プライベートブランドのタオルや入浴剤、スポンジなど日用品が8品ほど入っています。明記はありませんが、2000円相当でしょうか。

株価下落でも優待でにっこり

2016年3月末から新しく詰め合わせ優待を始めたのが、KDDI(東1・9433)です。2015年までは「au端末割引クーポン」だったのですが、それに加えauのネットショップで扱う米やレトルトカレーなどの食品セットが加わりました。私は3月に引っ越しをしたので、優待品が以前の住所に届き戻ってしまったのですが、KDDIから丁寧な電話があり、無事にゲットできたところです。他の企業では、住所変更手続きに期限があって優待品を受け取れなかったところもありました。こうした対応も企業によって違いますね。

それから、2015年に初めてもらってなかなか豪華だと思ったのが、日本ロジテム(JQ・9060)です。食品なんかを運ぶ陸運業の企業で、優待は「自社顧客商品の詰め合わせ」。ビールや飲料、そうめん、ミートソースにとろろこんぶ……と、バラエティー豊かに入っています。

この銘柄を買ったのは、2015年夏の日経平均株価が2万円の頃。利食いをしてできた買い付け余力を何かに使いたいと思い、総合利回りは私が基準としている4%を下回っていたのですが、305円で買いました。本来は買い付け余力があっても、相場全体が下がってきてから買うべきなのですが、上昇相場の時は心理的に待っていられないんですね。現在は285円になり反省をしたのですが、この優待の箱を開けたら豪華なんで、まあ悪い買い物ではなかったなと思えた……そんな銘柄です。

注:データは2016年9月2日の終値、優待利回りは長期優遇の中で最も有利なものを適用。「優待+配当利回り」の――は算出不能

損切りしないのが桐谷流

その他、毎年楽しみにしているのが、各種飲料のセットが届く北海道コカ・コーラボトリング(東2・2573)、洗顔料や化粧水のセットが届くマンダム(東1・4917)、カロリーメイトやオロナミンCのセットが届く大塚ホールディングス(東1・4578)です。利回りはそこそこなのですが、いずれもたくさんの種類が入った詰め合わせなので、楽しめると思いますよ。

買値よりも株価が下がってきたとしても、こうした優待をもらいながら再び上がるのを待つのが、私の投資法です。届くのが待ち遠しい優待銘柄を皆さんもポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょう。

【今回の桐谷戦略】 700銘柄の記憶術

Brexitの6月24日、寝ている間に26銘柄の買い指値注文が成立したことは以前お話ししたと思います。その一つがシャープ(東2・6753)。前日に130円で売ったので、124円で指値を入れていたら、売り気配で始まって121円で指値が入りました。いいとこで買ったと思ったのですが、その後、東証2部降格によりストーンと87円まで暴落することに……。

しかし、こんな時も損切りしないのが桐谷流。8月12日に鴻海精密工業が出資支払いを完了すると、株価はどんどん戻りました。そこで17日、持っていた5000株のうち、2000株を134円と140円で売却。翌日136円で買い戻しました。このように、買値を上回るまで、じたばたしないで我慢するのが農耕投資。ちなみに、シャープも優待をやっていたら、こんなに暴落しなかったと思いますよ。

10月の権利確定銘柄

では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2016年10月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2016年10月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2016年10月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、10月26日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

rika氏(ウェブサイト「毎日優待三昧」運営者)が厳選した、「10月に取れるお得優待」。株価ほか各種データは2016年9月2日時点のもの。最新情報は各社ウェブサイトのIR情報のページなどでご確認いただきたい。優待内容については、年2回同内容の優待をもらえる場合、1回分の内容を表示。利回りの――は計算不能

(日経マネー 御船晶子)

[日経マネー2016年11月号の記事を再構成]

日経マネー2016年11月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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