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リーダーのマネジメント論

非上場のメルカリ なぜ評価10億ドル超に成長したか メルカリ社長 山田進太郎氏(上)

2016/9/20

米国では株式上場前の評価額が推定10億ドル(約1000億円)を超えるベンチャー企業(VB)を「ユニコーン(一角獣)」と呼ぶ。日本版ユニコーンの代表格がスマートフォン(スマホ)向けフリーマーケット(フリマ)アプリを手がけるメルカリ(東京・港)だ。山田進太郎社長は、フリーランスでのウェブサイト制作や、ゲーム会社の起業などを繰り返しながら、2004年、12年に渡米し世界に視点を定めてきた。日本のスタートアップのフロントランナー、山田氏の視点はどこにあるのか。

(下)メルカリ、全社員に株購入権 起業マインドを後押し >>

■携わったサービスは数え切れない

――山田さんは大学卒業後、なぜ、起業の道を選んだのですか。

「2000年に大学を卒業した後、資金をためて渡米するまで、フリーランスのような形で3年ほどウェブ制作の仕事を請けていました。やっているうちに仕事が増えてきたので会社を作ったほうがいいかな、と有限会社にしました。そのときは『起業した』という意識はないです。01年はインターネットのバブルがはじけたといわれていたけれど、それでもウェブ制作の需要は多かった。eコマース(EC=電子商取引)や、コミュニティーといったサービスをつくれる人が少なかったので、私のような大学を卒業したばかりの若造でも仕事がありました。私にとっての起業は米国から帰国した05年にウノウというゲーム会社を創業したときです」

「フリーランス時代に手掛けたサービスのなかには、15年に東証マザーズに上場した富士山マガジンサービスという雑誌の定期購読を仲介するサイトもありました。最初のシステムは私が設計して、契約社員のような形で毎日(社内の)エンジニアと一緒に作っていました。株を買って出資もしていたので、一応エグジット(出口=投資回収)したということになるのかな」

――先見の明を持っている、という印象があります。

「そんなことはないですよ。数えていませんが山ほどサービスをつくったけれど、ほとんどうまくいかなかった。ぴあに売却した映画のコミュニティーサイト『映画生活』や、無料の写真共有サイト『フォト蔵』は比較的うまくいったほうかもしれませんが」

■「1人1台」が世界の商いを変える

――メルカリは日本発のユニコーンの代表格に成長しています。フリマアプリでは、楽天が買収したファブリック(東京・渋谷)の「フリル」など先行したサービスがありました。なぜ、そのサービスに向かったのですか。

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