休日は“大人顔”の迷彩リュックが大活躍今買いたい最新人気リュック(3)

迷彩を効果的に使った大人向けのリュックたち
迷彩を効果的に使った大人向けのリュックたち

持ちやすさを重視してカバンを選ぶなら、やはりリュックが最適解。荷物の重さを感じにくい構造なうえ、両手が空くため自由が利く。ビジネススタイルが多様化してきた昨今は、休日のみならず仕事にもリュックを用いる人も増えている。そこでこの連載では3回にわたって、大人にふさわしいリュックを紹介してきた。過去2回(「大人気3Wayブリーフ、トレンドは軽量モデル」「トート×リュックの異色2Wayバッグが急増中」 )は、ビジネスユースを意識したリュックを紹介したが、最終回は休日使いに最適なリュックを紹介しよう。

迷彩柄がコーディネートのアクセントに

ビジネスシーンとは違い、休日に使うリュックはカジュアルモデルでOK。とはいえ30~40代のいい大人が、ティーンと同じようなデザインのチープなリュックを背負っていては品位に欠ける。かといってアウトドアパックを街で使うのはトゥーマッチなうえ、カジュアルなコーディネートに似合わない。

そこで今季注目されているのが、迷彩柄のリュックだ。

ファッションテキスタイルとして不動の人気を誇る迷彩柄は、カジュアルスタイルと相性がよく、総柄といえども大人が取り入れても違和感がない点が大きな魅力。無地のウエアを着用することが多い30~40代の大人にとって、着こなしのアクセントとして抜群の効果を発揮するのだ。

また迷彩といっても、いかにも軍モノのような雰囲気ではなく、タウンユースを意識した迷彩柄が名だたるバッグブランドから相次いでリリースされている。これらの迷彩柄は、いわゆるカーキ色の大柄な「カモフラージュ」(ウッドランドカモなど)ではなく、落ち着いた色味で仕立ててあったり、小柄な迷彩パターンを採用していたりと、大人っぽいシックなデザインなのが特徴。

直近では、あのポーターが直営店限定モデルとして、このような大人顔の迷彩リュックを9月9日に発売。7~8月に店頭でサンプルを展示し、予約会を行った際は大好評だったという。

「予約会での注文数もさることながら、予約会が終わっても問い合わせが続いている人気ぶりです。迷彩柄自体は季節や年齢を問わず人気のある柄ですが、予約をしている方は特に40~50代の方が多く、通常の迷彩柄よりも落ち着いた雰囲気のため、大人が街で持てるところが支持されています」(ポーター/吉田カバン 広報部 矢部美帆氏)

そこで今回は、迷彩柄というカジュアルなデザインを採用しながら、いずれも大人っぽい表情に仕立ててある、大人にふさわしい迷彩柄リュックの注目モデルを紹介しよう。

ポーター/大人が持てるミリタリーを表現

ポーターの「COUNTER SHADE BACKPACK」(5万4000円 ※税別 以下同)

ポーターから発売したばかりの迷彩柄リュックも、“大人顔”のシックなデザインが特徴だ。

このリュックは吉田カバン直営店の「クラチカ ヨシダ」の3店舗限定で、9月9日から発売中。直営店だけのオリジナルアイテムとして、吉田カバンを語るうえで欠かせないキーワードである“ミリタリー”をテーマに開発された。

迷彩柄のなかでは代表的なウッドランドパターンを採用し、オリジナルカラーで作成。ネイビーやベージュを基調としたシックな色合いでまとめ、落ち着いた雰囲気を出すことで、日常で使える“大人が持てるミリタリー”に仕上げている。

シリーズ名の「カウンターシェイド」とは、光の当たる部分と影になる部分の配色を分けることで、周囲に溶け込ませようとするカモフラージュの手法の一つ。このシックなデザインを独特の光沢感を持つナイロンツイルで表現。カラーリングに加え、綿ボンディングによるふっくらとした風合いも、迷彩柄のソリッドな見た目を和らげるのに一役買っている。

この迷彩柄を採用した「カウンターシェイド」シリーズは、リュックのほかに3Wayブリーフケースや2Wayショルダーバッグ、2Wayトートバッグなど計6型が展開されている。

「7~8月に販売予定の3店舗で行った予約会では、多くのご来店とご注文をいただきました。リュックは20~50代まで幅広い年代の男性に人気です」(矢部氏)

このリュックは大容量なので、ライトなアウトドアシーンにも対応できる。大人が持てるデザイン性と、汎用性の高さが支持されているようだ。

メイン室にノートPCを収納できるポケットを搭載。休日にPCを持ち出す際にも活躍する
メイン収納部には本体サイドのファスナーからダイレクトにアクセスできる。デザインもさることながら、使いやすさを考慮した機能的な作りであることも人気の理由だ

コート・エ・シエル/モノトーンのグラデーションで作った迷彩柄

コート・エ・シエルの「ISAR Eco Yarn Stone Grey Crypsis(M)」(3万9000円)

現在のリュック市場を席巻しているノートPC収納が付いたビジネス対応のラップトップリュック。その火付け役ともいえるのが、フランス生まれのコート・エ・シエルの「ISAR」だ。

巻き貝を想起させるフォルムが印象的で、見覚えがあるという人も多いのではないだろうか? このリュックにも迷彩柄を採用したモデルがラインアップされている。

生き物の擬態からインスピレーションを得てデザインされた総柄は、モノトーンのグラデーションにより洗練された印象に。模様としてはドラマチックでありながら主張は控えめで、大人が違和感なく取り入れられる都会的な迷彩柄になっている。また、表面に凹凸のある素材を使用していることも、ミリタリーっぽさを抑える役割を果たしている。

「看板モデルのISARはかなり好調で、モノトーンのグラデーションで作られた迷彩柄も人気があります」(コート・エ・シエル/UNBY PR 広報担当)

もともとコート・エ・シエルは、ミニマルデザインやモノトーンへのこだわりを持つブランド。その世界観を反映したシックな迷彩柄リュックは、大人のカジュアルスタイルにふさわしい。

前面荷室はファスナーで縦に開く。本体にはエコヤーンと呼ばれる、雨や汚れに強いリサイクルポリエステル素材を使用

背面に独立したコンパートメントを搭載。クッション付きの15インチPCスリーブを備えるなど、仕事道具はこの荷室にすべて収納できる。アップル社公認のスマホケースなどを作っているペイパーレイン社がデザインしているので、ガジェットとの親和性が高い

C6/ブラックの濃淡で迷彩柄をデザイン

C6の「Slim Backpack C/P Camo Jacquard」(3万1000円)

イギリス発のC6(シーシックス)のラップトップリュックは、上部にフラップが付いたクラシックなデザインが特徴。機能然とした一般的なラップトップリュックとは違い、カジュアルな着こなしにフィットするため、私服で働くアパレル関係者やクリエイターを中心に支持されているという。

同ブランドを代表する「Slim Backpack」の迷彩モデルは、ブラックの濃淡でカモフラージュ柄を表現。しかもプリントではなく、ナイロン糸をジャカード織りで迷彩柄に仕立ててあり、色味というよりも生地の光沢感の違いで迷彩デザインを際立たせている。

迷彩柄とはいえブラック一色なので、どんなコーディネートにも似合う。そして品格もしっかりキープ。悪目立ちすることなくしゃれ感を主張できる技アリなリュックは、まさに大人が求めているアイテムではないだろうか。 

「Slim Backpackの売り上げは、発売当初から安定して推移しています。主にスーツを着ない職種の方に人気で、通勤や外での仕事、そして短期出張など幅広いシーンで使用されています」(C6/MSPC PRODUCT 広報担当)

背面に15インチPC収納やメッシュポケットなどを備えた独立型コンパートメントを持つ。大きく開くので荷物を出し入れしやすい

本体サイドのファスナーから、前面のメインコンパートメントにアクセス可能。いちいちフラップを開ける必要がない。また、大容量だが縦型でスリムな設計のため、電車乗車時に邪魔にならないのもうれしい

ジャック・スペード/色のトーンを抑えた大人な迷彩

ジャック・スペードの「Camo Utility Twill Bookpack」(3万2000円)

ニューヨーク生まれのシンプルかつ機能的なデザインで、ファッションに敏感な30代のビジネスパーソンに支持されているジャック・スペード。今季は、過去に人気だったスクエア型のバックパックが復刻。カモフラージュ柄をまとい、オンライン限定商品として発売された。

メジャーな迷彩柄であるウッドランドカモを採用しながら、色味のトーンを抑えてシックに仕上げているのが特徴。バッグの素材はタフで軽量なコットンツイルで、ナイロンよりマットな質感を持つ。カラーリングも素材使いも、カジュアルになりすぎないように配慮されていて、大人にぴったりな落ち着いた印象になっている。

また、迷彩柄を使っているのはバッグの前面のみであることも大きい。サイドや背面はブラックの無地のため、迷彩柄が主張しすぎないのだ。

「バックパックは昨年から順調に売り上げを伸ばしています。ビジネスパーソンを中心に、30代前後の方に支持を得ています」(ジャック・スペード/kate spade japan マーケティング担当)

軽くて丈夫なコットンツイル素材に、ワックスを染み込ませることで撥水性と強度をプラス。同時に色味をワントーン抑える役割も果たしている
大きく開く荷室にはPCポケットを搭載。肉厚な背面クッションがPCを保護するとともに、快適な背負い心地を担保する

落ち着いた色味の迷彩柄を選ぶ

以上、迷彩柄リュックの注目作を4つ紹介した。いずれもシックな迷彩柄で、“大人顔”と言った意味もわかってもらえただろう。そして実際に、30代以上に支持されていることもわかったはずだ。

モノトーンや同系色のカラーリングなど、色味を抑えた迷彩柄は落ち着いた印象を持つ。このようなシックな迷彩柄は、タウンユースとして活用しやすい点が最大のメリット。悪目立ちすることなくコーディネートに取り入れることができ、総柄のためアクセントとして高い効果を発揮する。

シンプルとは決して地味なことではない。大人にふさわしいシックな迷彩柄リュックで、遊び心のあるコーディネートを楽しみたい。

(ライター 津田昌宏)

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