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お子様上司の時代

「お子様上司」卒業できる? 部下の思い引き出すコツ

2016/10/17

ポジティブな心の構えが重要

部下をよい方向に変えたいと思うなら、ポジティブな心の構えをもつことが大切だ。ものごとに対しても、部下に対しても、自分自身に対しても。上司の側のポジティブな心の構えが、部下の心の中にポジティブ思考を植えつける。

もともと好きなことでも、人から強制されるとやる気は萎えてしまう。だが、人はだれも退屈を嫌い、充実を求める。何かをしたい。できるようになりたいのだ。物足りなさや不安のもとに気づかされ、達成感や熟達感が刺激されると、内側からやる気が湧いてくる。

変わろうという動機は、本人の中から生まれなければならない。外からの押しつけはかえって抵抗を強めるから逆効果だ。でも、たとえ本人が「変わらなくちゃ」「変わりたい」と思ったとしても、変わるというのは非常に大きなエネルギーを必要とする。

30分早起きをする、間食をしないようにする、毎晩ちょっとした運動をするようにするというような簡単なことでさえ、これまでの習慣を変えるのは容易ではない。ましてや仕事のやり方や自己啓発の勉強のような努力を要するものになると、「変わらなくちゃ」「変わりたい」といった声と同時に、「めんどくさいな」「まあ、いいか」といった安易な開き直りの声が、心の内から聞こえてくる。そうした部下のアンビバレントな気持ちを踏まえた上で、前向きの思いに焦点づけた対話が必要となる。

変化に対するアンビバレントな気持ちに打ち克つように、変化することの価値に気づくように対話をしていく。

「今の状況に納得してない部分があるわけだね。どんな点に納得がいかない?」

「どんな風になれたらいいと思う?」

というように、今の納得いかない行動パターン、報われない行動パターンにしがみついている現実とその中での思いに焦点づけたり、変化の方向性に焦点づけたりしていく。

それによって、「もっと営業成績を伸ばしたい」「説得力を身につけたい」「取引先との関係づくりをして、信頼されるようになりたい」などといった具体的な思いが語られる。

非難したり、説教したり、警告したり、詰問したりと、指示的方法で説得的に変化を促すと、かえって抵抗が生じ、現状維持に固執しようとするため、あくまでも共感的な対話を心がける。

現状の問題点、このままでは充実、成長、成功、納得のいくビジネスライフに到達できないことを実感し、変化することの必要性やメリットを確信しないかぎり、変化への動きは生じない。

変化の必要性を感じても、「自分は変われる」という確信がないと、変化への動きにつながらない。つい面倒になり、投げやりになって、現状維持に傾きがちだ。そして、

「でも、自分はコミュニケーションが苦手だし」

「もともと社交性がなく引っ込み思案で、友だちも少なかったから」

「話すのが苦手で、すぐに緊張して頭の中が真っ白になるし」

といった言い訳をしつつ、だから変わりたくても変わるのは無理だと言い出す。

そこを共感的な対話で勇気づけることになる。

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