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日本有数のビジネススクールをゼロから立ち上げた、グロービス経営大学院の堀義人学長(54)の経営学修士(MBA)物語。前半では、ハーバード・ビジネススクール(HBS)在学中にグロービス設立のアイデアを思いついた経緯を語った。後半では、構想を具体化するため、行動を開始。そして、おそらく日本で初めての、MBAホルダーによるベンチャー企業の誕生へとつながっていく。

帰国後しばらくして住友商事を退職し、グロービスを立ち上げた。

最初は社内の新規事業としてビジネススクールの設立を企画しましたが、結局、却下。それなら自分でやるしかないと思い、1992年の夏に退職し、グロービスを立ち上げました。ちょうど30歳の時でした。

今でこそ、日本でも起業家が持てはやされていますが、当時はベンチャーをやるというと、「何でそんなことやるの」という雰囲気でした。MBAホルダーも、外資系企業に転職し、キャリアアップを目指すのが王道。私の知る限り、日本人のMBAホルダーでベンチャー起業家になったのは、私が初めてだと思います。それくらいMBAホルダーの起業は稀(まれ)でした。

資本金は、友人から5万円ずつ集めて80万円でスタート。授業は、東京・渋谷の貸し教室で、HBSで1年先輩の藻谷俊介氏に講師をお願いし、マーケティングのコースから始めました。最初の受講生は20人でした。

教材はHBSのものを使い、授業もケーススタディー方式にするなど、基本的に私のHBSでの経験を生かしました。地道な努力と多くの方々の協力のおかげで、評判が口コミで広がり、受講生はどんどん増えていきました。

2003年には、経営知識を網羅的に教えるMBAプログラムをスタート。ただし、文部科学省の認可を得たものではなかったので、正式なMBAは授与できませんでした。

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