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白髪・銀髪、格好いい G・クルーニーや吉川晃司…

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吉川晃司さん、ジョージ・クルーニーさん、島田順子さん、坂本龍一さん……。白髪が格好いい中高年が増えてきた。白髪を単なる老化現象ではなく、知性、成熟、ゆとり、渋さなどを象徴する大人の特権として前向きに受け止める風潮が強まっているためだ。さらにアニメやコスプレなどの流行を背景に、黒髪をあえて白や銀に変えるファッションを楽しむ若者も登場。専門のワックスやヘアカラーを集めた売り場まで誕生し、老若男女でにぎわっている。

最先端モードは銀髪――。生活雑貨店の渋谷ロフト(東京・渋谷)は3月に黒髪を銀や白に変身させる商品の専門売り場を初めて開設した。「若者のほか中高年のお客さんも予想外に多い。東京を象徴するファッションアイテムとしてまとめ買いする外国人も珍しくない」(同店)

最大の売れ筋は手で塗布すると髪が銀や白に輝くシルバーワックス。シャンプーで洗えば落とせる手軽さが受け、今年に入ってから商品群が一気に拡大。同店では12種類を扱っており、売り上げが急増している。

「髪を黒く染めると根元がすぐに白くなるので手入れが面倒。むしろ白髪を堂々と楽しんだ方が楽だし、格好がいい」。外資系金融機関に勤める40代男性のAさんは昨年から白髪を黒く染めることをやめた。きっかけは吉川晃司さんやジョージ・クルーニーさんら白髪が似合う中年男性への憧れ。週末はシルバーワックスで銀髪に変身して外出を楽しむようになったという。

手本となるのはこのほか坂本龍一さん、岩城滉一さん、モウリーニョさんら。女性なら島田順子さん、中尾ミエさん、草笛光子さんらの名も挙がる。いずれも大人の魅力を備えたファッショナブルな中高年ばかりだ。

「もう白髪を真っ黒には染めたくない……」。マンダムやホーユーはこんな顧客の声に応えて白髪を徐々にグレーに染めるヘアケア商品を相次いで発売した。「年齢を重ねているのに髪が黒いままなのはいかにも不自然。毛染めしていると周囲にすぐ分かってしまうので敬遠する消費者が意外と多いことがわかった」(ホーユー)からだ。

自然体でいる方がおしゃれで好感度も高まる。米国のオバマ大統領は昨年11月、外遊先のマレーシアでこう宣言して話題を呼んだ。「私が大統領になったときは黒髪だったが、いまは白髪だらけ。でも今後も髪を黒く染めるつもりはない」。白髪を前向きに受け止める風潮が国内外で急速に広がっているのだ。

白髪が気になり始める年齢はいつごろからだろうか?

髪は35歳が曲がり角――。リクルートライフスタイルの意識調査(20~69歳の男女2万人を対象に2014年実施)によると、白髪が気になり始める年齢の平均値は男性37.4歳、女性38.3歳。男女とも7割強に白髪があり、男性は5人に4人、女性は3人に1人が白髪染めをしていないと回答。白髪染めをしない理由としては「自然体でいたいから」「面倒だから」などの回答が多かった。

「ここ数年で髪の色彩感覚は大きく変化した」と分析するのはマンダム。毛染めは黒や茶が主流で白髪を隠すことが多かったが、いまでは銀や白など新しい色が注目されている。中高年は白髪をいかすファッションを楽しむようになった。若者は髪を銀や白に変えたアニメやゲームのキャラクター、音楽アーティストなどの影響を受けているとみる。

髪の色彩の変化は服のコーディネート感覚も変えつつある。ファッションディレクターの干場義雅さんは「白髪や銀髪ならチャコールグレー、ミディアムグレー、ライトグレーなど趣の違う髪の色彩を楽しむことができるし、綿や麻の白シャツや藍のデニムにもよく似合う。おしゃれの幅が格段に広がるのが魅力」と効用を説く。

白髪はおしゃれで格好いい。"白髪ファッション"は身の回りで着実に市民権を得ているようだ。

(編集委員 小林明)

[日本経済新聞夕刊2016年9月10日付]

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