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バキューム系から「着る蚊帳」まで 虫対策グッズ

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日経トレンディネット

虫が気になる季節だが、虫を殺すことや室内で強い薬剤を使用することに抵抗がある人もいるだろう。そこで薬剤を使わず、心理的な抵抗も少ない形で虫を捕獲したり、虫を除けたりできるグッズを探してみた。

環境も心もクリーンなまま虫を駆除したい人におすすめの"バキューム系"

「室内に虫がいるのは耐えられないが、殺すのも気分が悪い」「虫をたたいて壁や床を汚したくない」「殺虫剤の健康への影響が不安」――そうしたニーズにこたえ、環境も体も気持ちもクリーンなまま虫を追い払うことができそうなのが"バキューム系"虫捕獲グッズ。

米国SonicTechnologyが開発した電池式の「吸引式虫取り器 バグバスター」(以下「バグバスター」)は、虫を吸い込んで触らずに捕獲でき、生きたまま閉じ込めて外に逃がすことができるツール。国内でも同じような仕様の「虫バキュームハンター」が2015年、コンピューター関連機器販売会社のサンコー(東京都千代田区)から発売されている。

また日用品雑貨の企画販売会社アーネスト(新潟県三条市)の「分別吸い取りヘッド クリーンキャッチ(以下「クリーンキャッチ」)は、掃除機にペットボトルを取りつけられるツール。吸い込まれた虫は掃除機本体に入る前に、ペットボトルに自動分別されるという。

3品を取り寄せて試してみた。バグバスター、虫バキュームハンターは透明なチューブの先端を虫に近づけると、虫をスッと吸い込む。吸い込んだら吸い込み口を上に向け、スイッチを切り、キャップを閉めて虫を閉じ込め、ベランダなどに虫を逃がすことができるわけだ。

バグバスターはかなりモーターのパワーが強く吸い込み口も大きいので、大きな虫も吸い取れそう。とはいえ、モーター音が大きいため、止まっているところに近づけると逃げられてしまうという弱点があった。

虫バキュームハンターはバグバスターより吸引力がやや弱く、それを補うためか吸い込み口が細くなっているので、大きな虫を吸い込むことはできない。また吸い込み口と本体の境にある網目がバグバスターより大きく、せっかく生け捕りにしても虫がモーターに巻き込まれることがある。パワーが弱めなぶん、音はやや静か。さらに本体にLEDランプが付いているので、暗い場所でも虫を退治しやすい。

2016年からパソコンやUSB-ACチャージャー(別売り)などに接続し、バッテリーを充電できる充電ケーブル付きのタイプも発売されているので、小さな虫が多く毎日使いたい人向きだろう。どちらも軽くてコンパクトなので、手元に置いて虫を見つけた時にハエたたき感覚ですぐに使える点がいい。電池式なので、キャンプなど虫が多く発生する場所にも持ち運べる点も便利だと思った。

吸引力でいえば圧倒的なのはやはり掃除機だが、「掃除機が傷むので本体に虫が入るのはイヤ」という人も多い。クリーンキャッチは基本的には掃除機の吸い込み口に取り付けるノズルだが、途中に500mlのペットボトルを取り付けられるキャップがついている。掃除機で虫を吸い込むと重みのある虫だけが自動分別され、ペットボトルの中に落ちていく仕組み。こちらも吸い込み口が細いためゴキブリなどは無理だが、吸い込み口に入る大きさのものなら見事にペットボトルに分別された。小さな虫が大量にいるときは、こちらが便利そう。割れ物を片付けるときやベランダのゴミなどを吸い込むときなど、汎用性も高そうだ。

大きなゴキブリも、天井の虫も、触らず捕獲できる「虫虫ゲッター」

バキューム系は総じて、小さな虫しか捕獲できない。ゴキブリなどの大きな虫を触らず捕獲できるツールはないかと探して見つけたのが、長いスティックの先端が二重構造のブラシになっている「虫虫ゲッター」。製造販売は、70年以上にわたって作業工具・農園芸刃物を製造している高芝ギムネ製作所(兵庫県三木市)だ。園芸刃物研ぎの店頭実演販売をしているとき、ブドウ農家から「ブドウに付く毛虫を捕獲するとき、毛虫がつぶれると汁が付いて売れなくなる」という悩みを聞き、開発した道具だという。

ハンドルを握るとブラシが開き、力をゆるめるとブラシが閉じるシンプルな仕組みだが、工夫したのは先端のブラシ部分。毛虫をつぶさずソフトにつかめ、しかもしっかりとキャッチできるよう、内側は爪のついた太い毛、外側は細い丸い毛になっている。当初は農業・園芸用に開発したが、社内の女性スタッフの「家庭用としても売れそう」という意見から、女性にも受けそうなパッケージにして販売している。

使ってみると、大型のゴキブリなどかなり大きな虫から小さな虫まで、どんなサイズの虫もしっかりキャッチできるのに感動。最近の殺虫剤は安全性を重視し、ゴキブリに冷気に当てて動けなくするタイプのものが多いので、そうしたゴキブリを捨てるときにも便利だった。

特に便利だと感じたのが、天井の照明器具に集まる虫を捕まえることができること。発売は6年前だが、アジア地区の輸出も含めて12万本ほど売れているそうだ。セミ・バッタを捕まえる子ども用の「ムシムシゲッターBoys」もあり、「虫取り網より断然捕まえやすい」と大好評だという。

人類よ、網の中に引きこもれ!? 「着る蚊帳 ネッツメン」

2015年7月の発売と同時に、ネットなどで話題となったのが人型防虫ネット「着る蚊帳 ネッツメン」。オリジナルグッズの企画開発・販売をするビーズ(大阪府東大阪市)がアイデアグッズブランド「ビビラボ(BIBI LAB)」から発売した商品だ。虫除けスプレーをかけて着用する人型の全身ワンピース構造で、約1mm四方の極小編目ネットを体にまとうことが可能。これだけ聞くといかにも受け狙いのジョークグッズのようだが、意外にもまじめな開発目的があった。

同社がこの製品を開発したのは、2014年夏に社会問題化したデング熱感染のニュースがきっかけだという。「屋外でのレジャーを控えることはできても、洗濯物干しやガーデニング、洗車作業などは避けられない。虫除けスプレーの成分であるディートで起こりうる肌荒れが気になる人も増えてきていることを踏まえ、虫除けスプレーを吹きつけられる服を企画した」(ビーズ広報担当者)という。

特に工夫したところは、「蚊に刺されないこと」と「着用したまま作業できる」こと。そのために蚊が好む濃い色を避け、あえて薄いパステルカラーを採用した。さらに網と肌が直接触れないよう、ゆったりと隙間を持たせたサイズにし、手先と足先を分離した際に蚊が侵入しないよう、手首と足首部分にゴムバンドを用いるなど、工夫を重ねたという。

もうひとつ重視したのが、若者を中心とした"蚊が運ぶ疫病"に関心の低い人々へ情報を届けるPR施策。そのため商品名の「着る蚊帳 ネッツメン」は、覚えやすくキャッチーな響きを重視して決定した。またそれぞれの色に「天女の羽衣」「蒼天夏時雨」「白虎の仮宿」と、ゲームアイテムのような名前をつけた。ウエブサイトでは若者に興味を持ってもらえるように、人間と蚊の仁義なき戦いをゲームに見立てたプロモーション企画を展開している。

「2014年のデング熱騒動を調べたところ、比較的若い10代や20代の若者も感染していた。こうした世代こそ、野外フェスや旅費の安い東南アジアなど感染リスクの高い場所に出かける傾向にある。旅行にネッツメンを持参することは難しいと思うが、この商品が話題になることで蚊の感染症の恐ろしさを意識する若者が増えたり、予防の大切さを知るきっかけになったりしてほしい」(同社)

(ライター 桑原恵美子)

[日経トレンディネット 2016年8月26日付の記事を再構成]

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