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秋でも人気のポロシャツ、ルーツを知り選び方を学ぶ

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NIKKEI STYLE

最近は9月になっても暑い日が続くことが多い。そんなときに役立つのがポロシャツ。Tシャツに比べると秋でも違和感が少なく、きちんとした感を備えたスタイルができるポロシャツはこの季節に欠かせないウエアだ。さらにスポーツウエアブランドがよりデイリーファッションへと進出するなど、カジュアルウエアの汎用性が高まっていることもあり、ポロシャツの人気は高まっている。

スタイルアドバイザーのたかぎこういちさんによると「ポロシャツはスポーツウエアをルーツとしながらもTシャツと違い襟がついているので、少しあらたまったシーンからカジュアルシーンまでオールマイティーなアイテム」だという。

「年齢・性別関係なく市場が広くあり、価格も1000円前後からラグジュアリーブランドのgucciでさえも2万円前後で購入できる値ごろ感。そして、市場の広がりがより豊富なバリエーションを提供する良いスパイラルが続いています。デザイナーとのコラボはその典型です」

さまざまなブランドから発売されているアイテムだが、胸元にあるワンポイントのマークを見れば、そのブランドを判別できる。しかし、意外とその歴史については知っている人は少ない。今回はフランス生まれのラコステ、イギリス発祥のフレッド・ペリー、アメリカン・ブランドのラルフ・ローレンの3つの国にルーツを持つブランドにそれぞれのポロシャツの成り立ちとこだわり、そしてベーシックな商品ともに打ち出している「今年のポロシャツ」をピックアップした。

きっかけは体調管理! テニス選手のアイデアから生まれたラコステ

「ラコステ」はワニがアイコンとなっているフランスのプレミアム・カジュアルブランドだ。

フランス・パリ生まれのテニス選手だったルネ・ラコステ氏は、試合をすると風邪をひくことが多かったという。吸水性の無い長袖のワイシャツを着てプレーしていたからではないかと考えていたラコステ氏は、ポロの選手が着ている柔らかい生地でできた半袖の襟無しシャツに目をつけ、それに襟をつけることを思いつく。ロンドンのシャツメーカーで汗をよく吸い取る快適なニット生地を見つけると、1927年、デビスカップの炎天下のコートでプレーするために、その一着を作らせ、大きな注目を集めた。

それから約90年。ラコステは日本国内に132店舗を展開する(2016年8月現在)。2011年春夏からは、より若くファッション感度が高い世代に向けたLACOSTE L!VEが本格始動。ブランドのルーツをリスペクトしながらも、「楽しさ」と「アクティブさ」をテーマに、デザイン性などにもこだわりを持つ人たちに向けられたブランドも展開している。

写真左はベーシックモデル「L.12.12」。1933年に誕生した、全てのポロシャツの原型。当時のデザインや機能性を受けついだ変わらぬスタイルを保持する。単一の高級糸で編みあげた鹿の子は、ぜいたくな光沢と耐久性を持つ。

着丈:72cm、肩幅:46cm(サイズ4)/素材:綿100%
価格:1万2000円(税別)

写真右が、今期の限定モデル「LACOSTE FRENCH SPORTING SPIRIT COLLECTION」。ラコステはリオ五輪フランス代表の公式ウェアを担当しており、そのコマーシャルラインとなるモデル。定番商品に対しスポーツウエアとしての位置づけを強めたモデルで、ゴルフやテニスなどのスポーツをして動いても体が見えないよう、やや後ろが長いデザインになっている。

着丈74cm, 肩幅47cm(サイズ4)/素材:綿100%
価格:1万4000円(税抜)

コート上のプレイをスタイリッシュに テニス界のトレンドリーダーが設立 

月桂樹(げっけいじゅ)をシンボルマークにするイギリス生まれのブランド「フレッドペリー」も、テニスプレーヤーが創設者。イングランド・ストックポート出身のフレデリック・ジョン・ペリーは、テニスの四大大会で8勝、ウィンブルドンでも1934年から1936年まで3連覇を成し遂げた人物。ベストドレッサーとしても知られていた彼は、引退後の1940年代後半、彼の愛称である"フレッドペリー"の名を入れたスウェットバンド(いわゆるリストバンド)の開発をスタートする。クオリティーがあまり高くなかった当時のスウェットバンドの中で、ペリーが開発した軽く柔らかくしなやかな商品はテニスのトッププレーヤーたちに支持され、フレッドペリースポーツウエアが事業として開始されることになった。

ブランドのシンボルとして今日も使われている月桂樹は、勝者に贈られる葉のついた若枝で編まれた冠をさす。フレッドペリーではシャツの製造を開始したときに正式にウィンブルドンから許可を得、1952年に英国にてフレッドペリースポーツウエア社を設立した。

フレッドペリーのシャツはタイトなシルエットが特徴だ。創業当時のテニスウェアの主流はぶかぶかのシルエットが定番のなか、身体にフィットするスタイルは革新的でプレーヤーたちにも好評だったという。エリザベス女王もウィンブルドン観戦時、ペリーが着ているシャツについて質問したと伝えられている。

フレッドペリーは全世界で70店舗以上、国内の直営店は26店舗を展開(2016年7月現在)。メンズ、レディースに加え、キッズ用のポロシャツも展開している。

ベーシックなデザインのほか、デザイナーやブランドとのコラボレーション展開にも積極的。ラフ・シモンズ、ナイジェル・ケーボン、レディースではベラ・フロイド(イギリス)、ミュベール(日本)などとコラボレーションして、ポロシャツをベースにした新たなアイテムの展開をおこなっている。

写真左がベーシックなモデル。1950年代後半の誕生から英国製にこだわり続けているFRED PERRYのアイコンアイテムだ。襟と袖口に施されたティップライン(2本ライン)は世界で初めて同社が採用したデザイン。

着丈69cm、肩幅47cm(S寸基準で)/素材:鹿の子素材
価格:1万2000円(税別)

写真右は、テキスタイルブランド「nowartt(ノワート)」とのコラボレーションモデル。柄の中にある鳥はコマドリ(英名:European Robin)をイメージ。モッズを意識したオリジナルのメダリオン柄を配するなど、UKサブカルチャーと寄り添うフレッドペリーらしいデザイン。

着丈66cm,肩幅42cm(S寸基準で)/素材:コットン100%
価格:1万3000円(税別)※商品は完売している可能性もある

アメリカン・トラッドのレジェンドのスタートはネクタイから

「Polo Ralph Lauren」はアメリカ人ファッションデザイナー、ラルフ・ローレンが立ち上げたファッションブランドだ。端緒となったのは意外なことにネクタイだという。創業者のラルフ・ローレン氏がデザイナーとしてネクタイブランドに勤務していた1967年、新しいデザインのネクタイを発案。その名前として使ったのが「Polo」だった。ポロという単語を使った理由は、ポロがスポーティーかつ国際的な感覚を持つスポーツだったからだという。1969年にはブルーミングデールズ内にショップ・イン・ショップの形で「Polo Ralph Lauren」を出店し、ネクタイだけでなく、スーツ、シャツなども展開していく。

ポロ選手を描いたロゴが誕生したのは1971年、最初は女性向けのシャツの袖口のポイントとして登場した。翌72年には、初めてのポロシャツとして、胸元にポロ選手のロゴがついたオリジナルのメンズメッシュシャツが、いきなり24色というバリエーションで登場アメリカン・トラディショナルファッションを代表するプレッピールックを象徴するアイテムとして広く愛されるアイテムとなった。

ラルフ ローレンのポロシャツは、前に比べると後ろ身ごろが少し長めになっている。これは前と後ろが同じ長さだと、ポロ競技で前かがみになったとき、後ろ身ごろがパンツから出てきてしまうからだという。

写真左がベーシックなモデル。

着丈約70cm、肩幅約45cm(M寸基準で)/素材:綿100%
価格:1万2000円(税別)

写真右が今年の期間限定商品「Country of the world ポロシャツ」。イギリス、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本、フランス、ブラジルの計7カ国をモチーフにした。

着丈約70cm、肩幅約45cm(M寸基準で)/素材:綿100%
価格:1万6000円(税別)※商品は完売している可能性もある

ポロシャツの選び方は3つのポイントのチェックで

最後にポロシャツの正しい選び方をたかぎさんに教えてもらおう。

まずはサイズの選び方。ブランドごとにサイズ表記は異なり、商品によって表記に対する実サイズも違ってくる。なので、基本は実際に自分の体に当てて確認することが重要だ。

「適切なサイズは、肩の幅にあったサイズを選ぶこと。すると袖の長さが肘と肩の間となります。肩が落ちていたり、袖が肘にかかるようなら明らかに大きすぎです。男性の場合、身丈は少しお尻にかかる程度の長さが適切。シルエットは細めが最近のトレンドです」(たかぎさん)

素材選びも大切なポイントだ。

「主流は綿100%。通気性に優れ、汗も吸収しやすい素材です。短所は乾きづらくシワになりやすい点。洗濯するときは、洗濯ネットに入れ、脱水は1分以内に。また洗濯後に襟の部分にスプレータイプのりを使う事をお薦めします。最近増えているのがポリステル100%のポロシャツ。こちらは吸汗性、速乾性、ストレッチ性に優れます」(たかぎさん)

最後に色の選び方。ポロシャツの印象を大きくつくるカラーは、まずはベーシックなカラーから増やしていくことをたかぎさんは薦める。

「派手なプリント、大きすぎるロゴ、多色使いはコーディネーションが難しく、ファッション上級者向け。男性ならば、清潔感あふれるホワイトを。ただし、全くの無地より、襟等に少しラインが入ったデザインがお薦めです。次に買うならシンプルでクールなブラックか、女性受けの良いネイビー。この3色ならパンツのカラーも選ばず着ることができます」

(文 北本祐子)

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