座り心地優先で選ぶ 4キロ以下の外用チェア
【材料から制作まで一貫してUSA製のフェス向きチェア】
ブルーリッジチェアワークス「フェスティバルチェア With ボトルオープナー」
米南東部に位置するノースカロライナ州の木製アウトドア家具メーカー、ブルーリッジチェアワークスは、"心地の良い・革新的・持ち運びしやすい・耐用性の高いもの"をモットーとし、職人が一つひとつプライドを持って制作に取り組んでいる。
この「フェスティバルチェア With ボトルオープナー」の構造はいたってシンプルで、背面と座面の2つのパーツを付け外しするのみ。モデル名の通り、裏側の上部のウッドフレームには栓抜きできるパーツをさりげなく搭載。キャンプサイトや海岸沿いなど、このチェアと小銭があればおいしいお酒が飲めるというユーモアな発想もなんだかいい。
持ち運びの際は背面と座面のパーツを分解して、縦方向にセットするだけ。片手でスマートに持てる。
本体重量:3.2kg
使用時サイズ:W71×D41×H60cm
素材:フレーム/タモ、シート/ポリエステル
耐荷重:135kg
【椅子の上で「あぐら」もOK】
オンウェー「チェアエックス」
「世界の人々に愛される椅子創り」を掲げるオンウェーは、1995年に東京で誕生。国内だけでなく世界を舞台に展開しているアウトドアファニチャー専門メーカーだ。
現在リリースしているチェアは16モデルで、ラインアップはどれも個性豊か。なかでもこの「チェアエックス」は、座面の上で楽々と「あぐら」がかける変わり種。肘置きの高さを低く設けることで、ストレスなくあぐらがかける仕組みで、足が当たっても違和感のないよう、肘置きは柔らかいウレタン素材になっている。
また、座面の傾斜具合もポイント。背面側に下がるデザインは自然と体の重心が後退し、もたれかかった瞬間にほっと安らぐ安堵感がある。収納時は、背もたれを倒して脚を閉じ、付属のベルトで留めるだけ。オールブラックで統一された都会的なデザインも注目だ。
本体重量:約4kg
使用時サイズ:約W60×D63×H83cm
素材:フレーム/アルミ合金黒色アルマイト、シート/1200デニールポリエステル、肘置き/発泡ウレタン
耐荷重:80kg
【あえて座面前後にフレーム入れず長時間の心地良さ&快適さを追求】
シエルブルー「ディレクターズチェア」
工場で量産するのではなく、製品の一つひとつをハンドメイドの高いクオリティーで、ユーザーのもとへ届けたいというシエルブルーは、素材、質感、雰囲気にこだわった木工製品を中心に展開しているメイド・イン・ジャパンブランドだ。国内のみならず海外のファンも多く、年々問い合わせが増加しているという。
シエルブルーの製品は、自宅の一部をDIYして作ったアトリエから、毎日夫婦2人の手作業によって生まれている。この「ディレクターズチェア」もそのひとつ。
座り心地の良さのヒミツは、フレームの構造にある。座面の前後(お尻、太もも部分)にフレームが入っているチェアはよくあるが、その場合、座ったときにフレームが太もも裏などに当たってしまい、特に長時間腰かけていると不快に感じることがある。そこに着目したシエルブルーは、あえて座面の前後にフレームを入れない構造に。心地良さ&快適さを追求し続けた結果、実現することができたという。
フレームの素材には野球のバットやギターにも使われる、傷つきにくいホワイトアッシュ材を採用し、シートは丈夫な倉敷帆布をチョイス。どちらも使えば使うほど味の出る素材で、「使い手と一緒に、テーブルやチェアも年を重ねてほしい」という、作り手の思いが込められている。
本体重量:3.9kg
使用時サイズ:約W50×D57×H72cm
素材:フレーム/ホワイトアッシュ、シート/倉敷帆布
【折りたたみなのにリクライニングで熟睡OK!】
エル・エル・ビーン「ウィルダネス・リクライナー」
リクライニング式のチェアというと、重たくて持ち運びには向かないイメージが先行するが、この「ウィルダネス・リクライナー」の重量は3.7kg。2リットルペットボトル2つ分よりも軽いのに、どこでも快適に寝転べる。
背もたれの角度は、右側のアジャスターで無段階に調整OK。背面と座面には当たりの良いパッドを挿入し、座ったときの快適性を大幅にアップ。普通に腰かけてもいいし、ときには足を投げ出して寝転んでもいい。気分やシーンに応じて、使い方は自由だ。
肘置きには、スマートフォンやドリンクを入れておけるポケット、座面の下にはメッシュポケットがひとつ付いており、持ち運びやすいよう収納袋も付属している。これでお値段約1万円なのだから、コストパフォーマンスの高さも魅力のひとつだろう。
本体重量:約3.7kg
使用時サイズ:約W66×D69×H81cm
素材:フレーム/アルミニウム合金、シート/600デニールポリエステル
耐荷重:136kg
【いつでもどこでもソファに腰かけているような座り心地を再現】
スノーピーク「ローチェア30 ブラウン」
座面の高さを地上高30cmに設定して開発された「ローチェア30 ブラウン」は、日本を代表するアウトドアメーカー、スノーピークのベストセラーモデル。同社の「Take! チェア」とはひと味違った作りだが、どちらも座り心地のよさには定評がある。
この地面から30cmというのが絶妙な高さで、足を投げ出してくつろぐのにちょうどいい。肩から頭あたりまでカバーしてくれる高い背もたれも、リラックス感を高めているポイントだ。
前脚の接地部パーツは、柔らかい地面にも潜り込まない仕組みで、肘置きは視覚的にも美しい竹を採用している。オプションとして、枕や腰当てとして使用できるクッションや、肘置きにセットできる収納ポケットが追加可能だ。
収納方法は、フレームを中央に寄せるだけ。コンパクトにたためるので、持ち運ぶ際も手間取らない。ソファに腰かけているような座り心地を、いつでもどこでも再現できる。
本体重量:3.6kg
使用時サイズ:W58×D65×H86cm
素材:フレーム/アルミニウム合金、シート/ポリエステル、肘置き/竹集成材
フリーランスライター/アロマテラピーインストラクター(AEAJ認定)。音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキー、キャンプなど、四季を通してフィールド三昧の日々。雑誌「ランドネ」「PEAKS」「山と渓谷」など、アウトドア媒体をメーンにライター活動をするかたわら、AEAJ認定のアロマテラピーインストラクターとして、「山とアロマ」をテーマに神出鬼没なワークショップを展開している。
[日経トレンディネット 2016年8月23日付の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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