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「怒り」に振り回されず、「こうして」を言葉で伝える

毎日の生活や仕事で、ついカッとなって「あれほど怒らなければよかった」と反省することは誰にでもあるだろう。アドット・コミュニケーション代表取締役の戸田久実さんは、「怒りを感じてもいいが、その感情に振り回されないで」と、アンガーマネジメントで自分の感情を見つめて相手への伝え方を磨くことを提案する。

「怒り」は自然な感情、裏側の「気持ち」伝える

今まで「あんな怒り方しなければよかった」「なんであんなことを言ったのだろう」と、後悔したことがある人は多いでしょう。アンガーマネジメントはこうした場面に役立ちます。アンガーマネジメントは怒らないことではなく、「怒りで後悔しないようになること」を目指します。怒りに振り回されず、上手に付き合えるようになろう、ということです。

怒りとは、うれしさや楽しさと同じ自然な感情です。私たちは、ばかにされたり、批判されたりして、心や体の安心・安全が脅かされそうになったとき、怒りで対応します。問題となる怒りは4種類あります。

強度が高く怒りが止まらないタイプ、持続して根に持つタイプ、しょっちゅう文句を言う頻度が高いタイプ、人を攻撃したりモノを壊したりする攻撃性を持つタイプです。こうした傾向が私にもあると、自分を理解することが第一歩です。

怒りは二次感情とも言われ、その裏側には不安や困惑、心配といった一次感情が潜んでいます。例えば、「彼氏にラインやメールで連絡しても、返事が無くてむかつく」と怒っていた女性がいました。カッとしたのが二次感情で、本当は「連絡がなくて心配でさびしい」という一次感情があったのです。それに気づかず、言葉でうまく伝えられなかったのです。

「許せる」基準を明確に、相手の価値観も認めて

実際にアンガーマネジメントをしてみましょう。まずは、最近1週間で怒りを感じたことを紙に書いてみてください。専門的にはアンガーログ(怒りの記録)と言います。自分がどんなことで怒りを感じるか、客観的に分かります。

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