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バナナマン レギュラー番組数No.1コンビになるまで

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NIKKEI STYLE

94年のデビュー以降、"実力派コント師"として一目置かれる存在だったバナナマン。これまで、分かりやすいブレイクがあったわけではない。しかし、いつの間にかバラエティー番組に欠かせないコンビになり、MCもひな壇もこなす万能芸人として引っ張りだこになった。現在、全タレントのなかでレギュラー出演番組の本数はNo.1。ここに至るまでの歩みを探る。

左/設楽統(したら・おさむ)1973年4月23日生まれ。埼玉県出身。右/日村勇紀(ひむら・ゆうき)1972年5月14日生まれ。神奈川県出身。93年にコンビを結成し、94年にデビュー。公開中の映画『ペット』日本語吹き替え版で声優初主演、主人公となる犬のマックス(設楽)とデューク(日村)を演じている。15年の単独ライブを収録した『LIFE is RESEARCH』DVD発売中。

 コンビではテレビ10本、ラジオ1本、配信1本、個人でも2本ずつのレギュラー番組を持つバナナマン。ゴールデンタイムはもちろんのこと、深夜番組も数多くこなし、月曜から日曜まで、テレビで見ない日がない。だが、デビューからしばらくは浮上できない時期もあった。その不遇の時代をどう乗り越えてきたのか。

設楽 今こうやってお仕事させてもらえているのは、自分たちでも正直、分からないんですよ。でも、核となっている部分はライブだと思います。コンビを組んで23年目ですが、毎年コントライブをやっていて。テレビとかの仕事が何もないときからやってるから。

日村 うん。デカイね。今は1年に1回だけど、若い頃は毎月ネタを作って、単独ライブも定期的にやってたからね。まあ、やることがないんだから、コント以外(笑)。

設楽 初期の頃は、小屋をおさえたり、チラシを作ったりと、全部自分たちでやって。結局、「こうやりたい」って言って形にできるものって、ライブぐらいなんだよね。テレビの仕事はオファーがなかったらできないし。自分たちが面白いと思ったことをやって、お客さんが来てくれて、反応がある。ということは、「これでいいんだな」って。ライブは、自分たちの信じるものを確認できる場所でもあったんです。

日村 ラジオも大きいと思わない? 『バナナムーンGOLD』(TBSラジオ)を9年ぐらいやらせてもらってるけど、そのずいぶん前から毎週1回、何時間かは2人でふざけて話して、コンビとして共有するものがあったから。

設楽 確かに。軸となるライブやラジオがあったから、そこまで「俺たちダメだ」って焦ることはなかったし、解散しようと思ったこともないしね。

番組作りは個ではなく和

 2人にとっての変革期は、デビューから約10年後のこと。03年頃から『内村プロデュース』(00~05年)などで徐々にテレビに出始めたときだ。

設楽 芸人を始めたばかりのときって、やっぱり順調にはいかないですよね。何回か声をかけていただいたり、目をかけてくれるスタッフさんがいたりして、テレビの世界に足を踏み入れたけど、全然思うようにはいかなくて。

日村 おいしいもの食べたら素直に「うまい」って言えばいいのに、変なこと言っちゃう。普通にやりゃあいいのに、「お笑いだから何かやらなきゃ」が出てくるの。

設楽 最初、基本的なことが分かってなかったんですよ。力込めて「よっしゃ、何か結果残すぞ」とか、意識しすぎて。「挨拶がわりに何か見せてよ」って言われて、本当に短いのでいいのに、「いや、ちょっとそれだと尺が」とかわけ分かんないところに固執しちゃったり。でも、プロデューサーさんに怒られたこともなければ、「こうしたほうがいい」って言ってくれるような先輩もいなくて。

日村 そもそも、事務所に先輩がいなかったからね。

設楽 事細かに決めるようなことはなかったけど、でもまあ、2人で「こういうときはこうなのかな」っていう話はしたかな。

日村 うん、うん。テレビの作り方が何となく分かってきた頃ね。

設楽 ダウンタウンさんの『リンカーン』(05~13年)に呼んでもらったときは、学ぶことが本当に多かった。「こういうときは一斉に笑うんだ」とか、「大声で言ったほうがいいんだ」とか。でもそれって、自分たちもテレビで見てきたはずなのに、いかに爪跡を残すかに力が入っちゃってるから、初めは気付けなかったんですよ。

日村 そう。実際にその場に行くと全然ダメ。

設楽 それを何度か経験するなかで、「番組っていうのは、個じゃなくて和なんだ」ってだんだん分かって。みんなで作り上げてるんだって気付いてからは、常にバーッと前へいくだけではなくて、「ここでは黙ってよう」とか、考えるようになりました。

日村 あと、売れてる人たちって、すごい笑ってくれるんですよ。あれはやっぱり、空気を良くしますよね。ダウンタウンさんなんて、もしかしたらお笑いに厳しいとか、怖いイメージがあるかもしれないけど、現場ではそんなことまずない。まー、笑ってくれますよ。

 ダメ出しをされる環境になかった彼らは、空気を読み、察し、自らの"気付き"を拠り所に現場経験を積み重ね、頭角を現し始める。『ザ・イロモネア』(05年~)では難しい役どころのトップバッターを数多く務め、08年の「キングオブコント」では準優勝。個人でも、設楽は『むちゃぶり!』(07~09年)などでMCの才能を発揮し、日村は頻繁にドッキリにかかるいじられキャラとして人気を集め、08年から09年にかけての年末年始の番組出演数で芸人トップとなった。10年頃からはバラエティー界に変化が表れ、お笑いネタブームが終わり、トークの時代になる。ここから、躍進が始まる。

あらゆる役割で結果を残す

設楽 『8時だョ!全員集合』や『オレたちひょうきん族』から始まって、ダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんを見てきて。中でもドンピシャだったのがとんねるずさん。

日村 夢だったよね。ああいう、2人でルールなんて関係なく、無茶苦茶やってる感じ。とにかく面白くて、カッコよかった。

設楽 憧れはあるんだけど、やっぱり同じようにはできないんですよ。時代もあると思います。一国一城の主というか、自分の城で完結させるっていう笑いを俺らは見てきたんだけど、今はそうじゃない。自分たちが中間管理職的な立ち位置っていうのは感じています。なんか、こうしゃべってると悲しくなりますけど(笑)。いろいろなところで、ある程度の結果を残すっていう流れなのかなとは思います。昔は「このコンビはこれ」っていう分かりやすさがあったほうがいいって言われたけど、俺らにはないし。まあ、日村さん個人にはあるんだろうけど(笑)。

日村 そうなのよ。外見がこうだから。でも"バナナマン"って振られたときは、ちょっと雰囲気がいい人みたいな扱いになるの。はははは(笑)! 設楽さんは12年から『ノンストップ!』(フジ系)の司会をやってるけど、午前中の情報番組に、お笑いの人が出るなんて昔はありえなかったよね。

設楽 『ノンストップ!』は個人の仕事ですけど、始めたときから、すべてバナナマンに返ってくればいいなと思っていたんです。ありがたいことに、これで幅が広がったというか、バナナマンに対する見方が変わったと思います。

日村 めちゃめちゃ返ってきてると思う。いろいろなジャンルの番組に呼んでいただけて。

設楽 『ジョブチューン』(TBS系)なんかは、超"ひな壇"の役割。以前だったらほかの番組でMCをやってる人がひな壇に座るって、ほとんどなかったかもしれないですが。基本的に、どの番組もどの役割も楽しいんですよ。それに尽きると思います。

日村 そうだよね。俺なんか、いつもかなり無責任で構わない立ち位置に置いてもらえるから、自由にやってますけど、楽しくいい空気感でやろうっていう気持ちだけは常にあるんですよ。

設楽 今これだけたくさん仕事をさせてもらってるから、数だけで見たら減っていくんだろうけど、与えられたものを全力で、長く続けることが目標です。日村さんも言うように、とにかく楽しむ姿勢でこれからも進んでいきます。

 明日公開の『研究・バナナマン 万能さが最強な「中間管理職」芸人』に続く。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2016年9月号の記事を再構成]

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