専用アプリで真価を発揮 タッチ操作のヘッドホン
数あるブルートゥース対応ヘッドホンの中でも、「Zik(ジック)3」は異彩を放つ存在だ(図1)。まずはそのデザイン。カラーは黒や赤、緑といったバリエーションをそろえ、ハウジングはレザー調で、無地、ステッチ刺しゅう、クロコダイル柄を用意するこだわりようだ。アーム部は金属製でフォルムも美しい。質感も上々だ。
基本的に、スマートフォン(スマホ)とはブルートゥースで接続するが、機能面でもユニークな点は多い(図2)。右側のハウジングを指でタッチすると、再生や曲送りといった操作ができる(図3)。最大30デシベル軽減するというノイズキャンセリングも優秀。ハウジングの密閉度の高さと相まって、周囲から声をかけられても気付かないほど効果がある。
さらに、スマホ用アプリと組み合わせることで、ジック3は真価を発揮する。周囲の雑音に応じた自動ノイズキャンセリングなど、さまざまな機能を細かく設定できるのだ(図4)。ジャズクラブやコンサートホールなどの響きを再現できる音場効果も面白い(図5)。実際にジャズクラブを試してみると、演奏の臨場感が明らかに増した。バッテリー駆動で、USB経由に加えて無接点充電にも対応。充電台の上に置くだけでよいのがうれしい(図6)。
本体は重量感があり、側圧も強めで装着感は好みが分かれる。それでも、ノイズを排して音楽に没頭できるジック3は、ぜひ体感してほしい実力機だ。
(日経PC21 五十嵐俊輔)
[日経PC21 2016年10月号の記事を再構成]
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