4日放置した襟元も奇麗に 超音波ウォッシャーの実力
奈津子の家電選び後輩目線
元アイドル、そして家電アドバイザーの資格も持つ、女優の奈津子さん。平成生まれの彼女が、ビジネスパーソンに役立つ家電製品を「後輩目線」で探す連載が始まります。後輩にとって、先輩はいつでもかっこよくあってほしいもの。ビジネスとプライベート、その両方で先輩をランクアップしてくれるモノを探して、発表会に足を運び、さらに自分でも試しながら、話題の製品を紹介していきます。最初に取り上げるのは、シャツの襟元などについた汚れをきれいに落とすハンドタイプの洗濯機です。
超音波振動で襟元をきれいにする?
こんにちは。女優兼、家電アドバイザーの奈津子です。これからみなさんの後輩女子として、先輩男子にぜひオススメしたい家電情報をリポートしていきます。
さっそくですが、先輩! "清潔感"って、人の印象をすごく左右しますよね。真っ白なシャツをパリッと着こなしてさっそうと仕事をこなす男性って、女子的にはすごく胸キュンしちゃう。そこで第1回は、清潔感をアップさせる新製品を取り上げます。
製品名は9月15日発売の「超音波ウォッシャーUW-A1」。黄ばみやすい衣類の襟元やカフスなど細かい汚れを落とすのに最適なハンドタイプの洗濯機です。
超音波振動のパワーを用いて、部分洗いや、洗濯機を使用する前の予洗(よあら)いに最適なつくりになっているのだとか。充電式のため外出時の持ち運びにも対応しているそうです。これは「デキる男」感アップに一役買いそう! さっそく発表会に出かけて、詳しい説明を聞いてきました。
悩みの多い衣類の手洗いタイム
シャープは1992年に採用した黒カビを防ぐ「穴なし槽」から始まり、除菌・消臭効果のある「プラズマクラスター」、衣類の出し入れがしやすい「内フタレス構造」など、独自の技術で洗濯機業界を引っ張ってきました。
そんな同社が今回目をつけたのは、しつこい泥汚れや食べ物のシミを「超音波」できれいにする、"部分洗い"というカテゴリーです。
それでは、さっそく製品を見ていきましょう。
スタイリッシュな水筒のような見た目ですが、重量は約200gとかなり軽くフタを開けると先端には「ホーン」と呼ばれるシルバーのプレートがあります。
この製品を初めて見たとき、私はある製品を思い浮かべました。それはハイアールアジア(現・アクア)が2015年3月に発売したポータブル洗濯機「COTON(コトン)」です。タンクに入れた水を少しずつ出しながら、衣類の汚れを「たたき洗い」するというもの。デザインと「部分洗い」というコンセプトは似ていますが、「超音波」という新たな特徴が気になるところです。
9割が事前の部分洗いに満足していない
シャープが2016年5月にアンケート調査をしたところ、洗濯槽に衣服を入れる際、ものによっては事前に「予洗いをする」と答えた人は全体の約84%だそうです。
しかし、そのうち9割もの人が「自身による予洗いに満足をしていない」と答えたんだとか。その理由としては、「汚れがしっかりと落ちている気がしない」、「衣類が傷んでいそう」、「手間がかかる」などなど。これだけたくさんのユーザーが、部分洗いに不満を持っていたのですね。
正直、私も「どうせ落ちないんだろうなぁ」なんて思いながら古い歯ブラシを使って、ヤケ気味で手洗いしていました。でもこれ、かなり手が疲れるんですよね。
そこで開発チームが挑んだのが「超音波で洗う」ということなのですが、その実力は果たしてどんなものなのでしょう……?
一見、分かりづらいですが、確かに出ています!
下部にあるスイッチを2~3秒長押しすると電源ランプが白く点灯します。
とはいえ、この時点ではまだ何の音も、大きな変化も表れません。「これで本当に汚れが落ちるの……?」と、少し心配になります。
しかし、そんな不安を見透かされたかのように社員の方が「試しに炭酸飲料で……」と見せてくれたのがこちらのデモンストレーションでした。
お、おおおぉぉっ……! ご覧の通り、泡が一瞬で吹き出しました……。確かにでてるんですね、超音波。
さっそく、特に部分洗いが必要なワイシャツに実践してもらいます。
事前準備を整えて、いざ実践!
まずは洗面台に水をため、しっかりと衣類を浸して汚れの気になる襟などに洗濯用洗剤を塗布。このとき、衣類が乾いたままの状態で行うと衣類が傷ついてしまう可能性があるので要注意です。
汚れが落ちたら、キレイな水で衣類をサッと注いで完了。襟と同じように汚れやすいカフス部分を併せて洗濯しても、所要時間は約3~4分で済みます。
……とはいえ、これだけではまだ油断できません! そう、世の中は、その日の洗濯物をその日のうちに洗えるマメな人ばかりではないのです。
使用結果は果たして……?
きれい好きな人でも、仕事に追われているために、なかなか洗濯ができないという場合もあるはず。時間がたっている汚れに対しては、どの程度効果があるのでしょうか。
発表会では、シャープの社員さんが体をはって(!)2日連続で着用したというシャツの襟部分にUW-A1をかける実験も行われました。
こちらがシャープの社員さんが体を張って、2日連続で着用したというシャツの襟部分です。
ビフォー&アフターをお伝えするまでもなく、赤いペンを境にして左側が汚れたままの部分、そして右側がUW-A1使用後。右側がすっかりクリアになっているのがわかります。
これだけ手軽に汚れが落とせるのならば、ほぼ毎日シャツを着るサラリーマンの方や、出張の多い方、すぐにシャツを黄ばませてしまうという旦那様を持つ奥様にはかなりの朗報なのではないでしょうか。
シャツ以外にも「洗濯できない箇所の洗濯」に便利!
用途はシャツだけに限りません。スニーカーやネクタイ、ダウン、バイクのヘルメットの肌に触れる部分など、洗濯機では回しづらいものでも、洗える繊維であることさえクリアしていれば使用可能です。
ヘルメットのファンデーション汚れや、絹100%のネクタイのシミもこの通りです!
ちなみに私は最近、社交のためにゴルフを始めたんですけど、洗いにくいサンバイザーもこの通り。汗汚れがしっかり落ちている気がします。
あぁ……もし、私がアイドルの現役時代(SDN48)にこの製品があれば……。忙しすぎてなかなか洗濯が難しく、よく見るとお疲れ気味だった衣装も、繊維からキレイにしてステージに立てたのに……!
部分洗いを進化させるUW-A1、できるビジネスパーソンにぴったりの新兵器に思えます。でも発表会だけではわからないこともきっとあるはず。UW-A1を自宅で試してみることにしました。
実際に自宅でも使用してみました
付属の専用容器で立てたまま充電できるところが便利で、約5時間の充電で30分ほど使用できます。乾電池式だともっとありがたかったのですが、高い洗浄力を実現するためには乾電池ではパワーが足りなかったそうです。
洗濯機の上に置くようにして、洗濯物を回す前に超音波ウォッシャーをサッと使用するクセがだんだんとついてきました。
一度、実家に帰省する際、バッグにも入れて持ち運んでみましたが、存在を忘れるほど軽かったです。
発表会では、「数日間放置した汚れにも効果はあるのか」という質問がたくさん上がっていました。私の服で試してみましたが、4日間放置した襟元も結構きれいになりましたよ。
超音波ウォッシャーには、パフも付属しています。パフを湿らせてから衣類の下に置いて超音波ウォッシャーを使用することで、外出先でもシミ抜きがしやすいとのことです。
パフも使ってみましたが、やはり水を張ったおけや洗面台を使った方が洗いやすいと感じました。
予想実勢価格は1万5000円前後とのことで、激安!という感じではありませんが、年間のクリーニング代や手間を考えたらお得かも。なにより、この金額と数分間の手間で「清潔感」が維持できると考えたら、後輩女子として男性の皆さんに絶対にオススメ。スタイリッシュなデザイン、ゴールド系、ピンク系、シルバー系という3色のカラーバリエーションもあるので、女性へのプレゼントにもぴったり。ぜひ試してみてください!
(編集協力 安蔵靖志)
女優・タレント。家電製品総合アドバイザー ゴールドグレード(AV情報家電)。元SDN48。特技は茶道、日舞、家電。FM東京「Skyrocket Company」(毎週月~木曜 17~19時)の「家電で快適! 生活向上委員会」コーナー(毎週火曜18時ごろ~)にレギュラー出演中。
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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