丸形蛍光灯をLEDに交換 リモコン付きで自由自在

日経トレンディネット

アイリスオーヤマの「丸形LEDランプ」シリーズ。光の色は昼白色(緑)、電球色(赤)のほか昼光色(青)がある
アイリスオーヤマの「丸形LEDランプ」シリーズ。光の色は昼白色(緑)、電球色(赤)のほか昼光色(青)がある
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白熱電球の代わりに使うLED電球は、かなり普及が進んできた。直管形の蛍光灯の代わりに使うLED照明もオフィスや駅などの公共施設を中心に見かける機会が増えている。

一方、ほとんど見かけないのが丸形の蛍光灯を置き換えるLED照明。LEDを使ったシーリングライトを販売しているメーカーは多いが、丸形のLED照明を単体で販売しているメーカーは少ないのだ。丸形の蛍光灯は、家庭に広く普及している天井からつり下げて使う照明器具(プルスイッチ式のペンダントライト)に採用されている。もしこれらをLED照明に交換できればかなりの省エネになると思うのだが……。

今回は、丸形のLED照明を販売する数少ないメーカーのひとつである、アイリスオーヤマの製品を自宅のペンダントライトに取り付けて1カ月近く使ってみた。果たして生活に変化は起きるのだろうか?

ネットかホームセンターで買うべし

アイリスオーヤマの丸形LED照明は、一般的なシーリングライトとペンダントライトに取り付けられる。

製品は、サイズとワット数で4タイプある。加えて、それぞれ光の色が昼光色/昼白色/電球色の3種類あるので合計12モデルのラインアップだ。取り付けるペンダントライトのワット数やサイズに合うものを選び、色は好みで選べばいいだろう。筆者は、自宅のペンダントライトとそこについている丸形蛍光灯を調べて、30W形+40W形で昼白色の「LDFCL3040N」を選んだ。実売価格は6000円前後だ。

最初は大手家電量販店を何軒か回って探したが、どこにも売っていなかったためネット通販で購入した。家電量販店の店員に聞くと、LEDシーリングライトは販売しているが、交換用の丸形LED照明は取り寄せになり時間がかかるという。家電量販店よりもホームセンターやネット通販のほうが在庫があることが多く、購入しやすいそうだ。

リモコンで明るさを調整できる

数日して届いたのでパッケージを開けてみた。これまでの丸形蛍光灯なら、30W形+40W形の大小2つの蛍光灯がセットになっているが、丸形LED照明は40W形サイズのものが1つ入っているだけだ。蛍光灯より明るいので、1つの丸形LED照明で大小2つの蛍光灯分をカバーできるからだという。

本体は蛍光灯のようにガラス製ではなく樹脂製で、手に持つと意外に軽い。蛍光灯は割れやすいので取り扱いに注意が必要だが、こちらは割れにくそうなのでそこまで神経質にならずに済む。下側(床に向く側=光で照らす側)は白く濁った半透明で、上側(天井側)は不透明の白色になっている。本体からは電源を取るためのコネクターが伸びている。

アイリスオーヤマの丸形LED照明「LDFCL3040N」。40W形蛍光灯のサイズで、これひとつで30W形+40W形の丸形蛍光灯の代わりになる
蛍光灯のようにすべての方向に光が出るようにはなっていない。下側は半透明で、上側は不透明になっている

付属の給電コネクター使ってプルスイッチ式のペンダントライトと3タイプのシーリングライトに取り付けられる。わくわくするのがリモコンが付属すること。照明のオン・オフだけでなく、5段階で明るさの変更ができるらしい。これで寝転がったまま蛍光灯を点けたり消したりするためにペンダントライトの引きひもに長いひもを結び付けるようなことはしなくて済むだろう。明るさの調整が便利なのかは使ってみないと分からないが……。

ペンダントライトやシーリングライトに取り付けるための給電コネクター、リモコン、リモコンホルダーとその取り付け用ネジなどが付属する
リモコンは薄型で手のひらサイズ。ひも取り付け穴があるので、これをペンダントライトの引きひもに取り付けてもいい

取り付けは簡単だった

自宅にはプルスイッチ式ペンダントライトが2つあったので、取り付け方法や使い勝手の違いを試してみた。大まかな手順は、まず既存の蛍光灯を取り外す。次に常夜灯(ナツメ球)を外して、そこに付属のペンダントライト用給電コネクターを取り付ける。LEDの電源は常夜灯のソケットから供給するわけだ。そして丸形LED照明を取り付けて、ペンダントライト用給電コネクターと丸形LED本体から伸びているコネクターを接続する。

1つ目のペンダントライトは、丸い蛍光灯を3カ所の金具で固定するタイプだ。電源を切り、大小2つの蛍光灯と常夜灯を外し、ペンダントライト用給電コネクターを取り付ける。本体を蛍光灯のように金具に固定し、コネクターを取り付ける。そして電源を入れると、あっさりと点灯した。もう10年近く使っていてそろそろ替え時という古い照明器具だが、作業は簡単ですぐ終わった。

よくある、プルスイッチ式(ひもで引っ張ってオン・オフ可能な方式)のペンダントライト。10年ほど使っている古いものだ
蛍光灯と常夜灯を外す
プルスイッチ式ペンダントライトの場合、常夜灯のソケットからLEDの電源を取る

付属のペンダントライト用給電コネクターを丸形LEDのコネクターと接続する。実際には丸形LEDをペンダントライトに取り付けた後に接続する
丸形LEDを取り付け、常夜灯の代わりに取り付けた給電コネクターと接続する。これで取り付けは終了だ

次は、丸形蛍光灯を金具と電源コネクターのついたランプソケットの2カ所で固定するタイプだ。電源コネクターによる固定ができないため、ぐらぐらするかと思ったがちゃんと固定できた。こちらも交換作業は簡単であっさりと点灯した。

このような、丸形蛍光灯を金具とランプソケットの2カ所で固定するタイプにも取り付けられる
蛍光灯と常夜灯を外す
丸形LEDとペンダントライト用給電コネクターを取り付け、本体のコネクターと接続する。給電コネクターが短いので、丸形LED側のコネクターと給電コネクターが最短距離で接続できるように取り付け位置を工夫する

ここではプルスイッチ式ペンダントライトに取り付けているが、シーリングライトに取り付けることもできる。取り付け方は付属の説明書に記載されている。

すばやく点灯、明るさ調整ができる

取り付けて、電源のオン・オフ、常夜灯、明るさ調整などを色々試しつつ、1カ月ほど使ってみた。これまでのところ問題なく動作している。

LED照明にして良かったのは、まず電源を入れてすぐ点灯することだ。蛍光灯は、電源を入れて少し間があってから点灯する。古くなってくるとこの時間が長くなったり、点灯してから明るくなるまで時間がかかったり、ジリジリと音を立てて点灯するようになる。しかしLED照明は電源を入れると、ほぼ無音ですぐに点灯する。明るさも、最初から設定した最大の明るさだ。

リモコン操作でオン、オフ、常夜灯の切り替えができる。常夜灯にすると、このように一部だけLEDが付いているような状態になる

次に感じたのはリモコンの便利さだ。ひもを引っ張ることなくオン・オフしたり常夜灯モードにできるし、明るさを5段階で設定できる。丸形蛍光灯では大小2つとも点灯するか、片方のみ点灯するという2段階の調整しかできなかったのでこれは便利に感じる。

設定した明るさは電源をオフにしても記憶してくれるので、次に点灯したときに設定し直す必要はない。リモコンを使わずにこれまで通り壁にある照明器具のスイッチで使うこともできた。スイッチを素早くオン・オフすることで、点灯と常夜灯モードの切り替えも可能だった。

明るさは十分すぎるほどだった。取り付けた部屋は6畳間だが、かなり明るく感じるので上から2番目の明るさにして使っている。これで以前に取り付けていた蛍光灯と同じぐらいの明るさに感じる。昼白色のモデルを選んだが、光の色はこれまで使っていた白色蛍光灯とほぼ同じで違和感はなかった。目が疲れやすいということもなかった。

部屋全体がムラ無く均一に明るくなったのもメリットだ。丸形蛍光灯は一部分がソケットになっているため、点灯してもその部分は光らない。しかし丸形LED照明はこのソケット部分がないため、電灯全体が明るく均一に光るのだ。これは思っていた以上に、蛍光灯との違いを大きく感じた部分だった。

少しだけ気になったのは音。明るさが最大のときはほぼ無音で非常に静かだが、明るさを落とすと蛍光灯の時のような「ジー」というごくわずかなノイズが聞こえてくる。とはいえ、普段はまったく気にならない。深夜など静かな時間に耳をすませば聞こえる程度だ。

使い勝手が大幅アップ、使い続けるとコストも安上がり

まとめると、アイリスオーヤマの丸形LED照明には、すぐ点灯する、リモコン操作でオン・オフや明るさ調整ができる、蛍光灯よりも明るく感じられるといったメリットがある。蛍光灯から交換することで使い勝手が大幅にアップしたと感じている。しかも、蛍光灯から乗り換えても光の色などに違和感はなかった。

難点は、6000円前後と高い価格だろう。30形+40形の蛍光灯は1000~1500円ぐらいなので、約4倍の価格になる。しかしLED照明は蛍光灯より寿命が長い。この製品の設計寿命は約4万時間で、約1万時間前後の一般的な蛍光灯の約4倍の長さだ。おおまかに考えて、蛍光灯4セット分の価格で約4倍の長さ使えるわけで、コストはほぼ同じとなる。そしてLED照明は蛍光灯より消費電力が低く電気代は安上がりになるので、長い目で見るとLED照明に交換したほうがおトクといえるかもしれない。何度も交換する手間を省けるのもメリットだろう。

実際の製品寿命や電気代はこれから何年も使い続けないと分からないが、自宅に蛍光灯のペンダントライトやシーリングライトがいくつかある人は、そのうちのひとつを丸形LED照明に交換して試してみてはいかがだろう。LED照明の使いやすさを実感できるはずだ。

注意したいのは取り付ける照明器具の古さだ。この製品は今回試したような10年ぐらい前の照明器具でも使えるが、照明器具は10年近く使うと外観の変化はなくても内部の劣化により故障や事故が起こりやすくなる。そうした古い照明器具の場合は、蛍光灯をLED照明に交換するのではなく、照明器具そのものの買い替えを検討することもおすすめしたい。

(IT・家電ジャーナリスト 湯浅英夫)

[日経トレンディネット 2016年8月15日付の記事を再構成]

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