米連続増配株投資でワクワク

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はくうねるさん(33) 自転車ツーリングが趣味の会社員。「ゴミ投資家の長期投資ブログ」運営。

2007~08年

 社会人になり、自分たちの世代の公的年金はあやしいものだと思うようになった。「金持ち父さん 貧乏父さん」を読み、「お金持ちになりたい」とあさはかな考えを抱く。ネット証券に口座を開き、売れ筋という理由だけで某中国株投信を100万円ほど購入。一時は20%の含み益が出ていたが、リーマン・ショックで数十万円の含み損に。口座画面を開くのも嫌になった。

09年

 スワップポイントねらいで外国為替証拠金(FX)取引を開始。トルコリラや南アフリカランドに投資し、5年で200%の利益を得たが、単なるまぐれだ。

12~13年

 給与収入も銀行預金も退職金もすべて日本円で持つのはリスクが高いと感じ、海外の上場投資信託(ETF)を使った国際分散投資を始める。中国株投信もようやく損切りした。

14~15年

 人生を変える本と出会った。ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」。米国の連続増配株を中心とする長期投資に目覚めた。僕が夜寝ている間にも、海の向こうではプロクター・アンド・ギャンブルやジョンソン・エンド・ジョンソンなど優良企業の社員が働き、配当を運んできてくれるのだと思うとワクワクする。原油安で買い場とみた米英のオイルメジャー株も買った。

16年

 ブレグジット・ショックでニヤニヤが止まらない。狙っていた英国の大手たばこ株を指し値で注文。だが思ったほどのパニック売りが起きず、安く拾えなかったのは残念だ。資産の8割が米ドルだが、将来もらえる公的年金が円建てなので為替リスクはあまり気にしていない。現在の配当金は円換算で年20万円ほど。投資を続けて年200万~300万円に増えれば安心かな。日本株には株主還元の姿勢が定着するまで手を出さないつもりだ。

[日経ヴェリタス2016年8月21日付]

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