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フライドポテトの達人 計量ピタリ、リオ五輪「代表」 日本マクドナルドの中島正希さん「揚げたて提供にこだわる」

2016/8/17 日経MJ

日本マクドナルドの中島正希さん

日本マクドナルドの357葛西臨海公園店(東京・江戸川)にはフライドポテトの達人と呼ばれる店員がいる。アルバイト歴4年の中島正希さんだ。高専に通う弱冠19歳の若者だが、昨年の技能コンテストで東日本大会のフライドポテト部門で優勝したつわものだ。

「ポテト作りで一番難しいのは揚げたてを提供すること」。マクドナルドでは作ったポテトは7分で廃棄するという統一ルールがある。だが、中島さんはルール以上に出来たての提供に強いこだわりを持つ。

ポテトは揚げるのに約3分かかるため、顧客が来店してから揚げ始めては遅い。天候などを見ながら需要を予測し、作る量を調整するのが腕の見せどころだ。店の前の人通りだけでなく、ドライブスルーに並ぶ車列にも気を配る。家族が大勢乗っていそうなミニバンが入ってくれば多めに作り始めるなど、車種の違いにも配慮する繊細さが中島さんの強みだ。

もちろんポテト作りの正確さも群を抜いている。昨年のコンテストの準決勝では8回連続で規定の量に1グラムの誤差もなくポテトを盛りつけた。「決勝に送り出すのは君しかいない」。準決勝の審査員も舌を巻く腕前だった。

技能コンテストへの挑戦は昨年が実は3回目。最初に挑戦した3年前は店内での選考会で早々に敗退してしまった。この時の悔しさから「早く作る以上の技術を身につける必要がある」と腕を磨き始めた。上司にお願いして0.1グラム単位で正確に量れるデジタルの計量器を買ってもらい、ポテト作りの正確さも磨いた。出来たてへの強いこだわりもこの頃から持ち始めたという。

ポテト作りの腕前が認められ、現在はリオデジャネイロ五輪会場内の特別店舗に派遣され、運営にも携わっている。米国や中国など世界各国から派遣されてくる店員らに交じって働くことになる。「英語はあまり得意ではないが、いろんな国のクルーと働けるのが今から楽しみ」と期待に胸を膨らませる。日本人選手にも中島さんが作ったフライドポテトが振る舞われることになりそうだ。

[日経MJ2016年8月17日付]

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