「ブラック企業」5人に1人~人手不足で残業多くマクロミルの長時間労働調査

あなたは残業をいとわず、働きますか。マクロミルは16日、長時間労働に関する調査をまとめた。20~40代の社員に調査したところ、5人に1人が自身の勤務先は「ブラック企業」に該当すると答えた。人手不足もあり、残業が増える一方で十分な報酬が支払われていないことが背景にありそうだ。

マクロミルによると、勤務先がブラック企業に「該当する」と回答したのは18.9%、「どちらでもない」が33.6%、「ブラック企業ではない」は47.5%。明確にブラック企業ではないと否定したのは5割を下回る結果となった。

「人手不足を反映して、残業が増えているため」という見方が強く、同調査でも18.2%は「残業はしたくない」と答えた。本来会社で決まっている定時退社時刻は、17時台が50.5%と半数を占め、18時台14.7%、16時台が7.5%の順だが、実際の退社時刻は17時台は33.2%、18時台は25%、19時台は11.8%の順だった。

しかし、20代を中心に残業を嫌がる人が増えている。残業に対する考え方として「仕事ばかりでプライベートの楽しめない人生はもったいない」との回答が最も多く、84.3%を占めた。逆に「人より出世したいならやったほうがいい」と答えたのは32.2%しかいなかった。

国内では小売などサービス業で残業が増える一方で、給与などは伸び悩んでいる。中国などアジア主要国では「出世したい」という意識が強い。しかし日本では20代の「ゆとり世代」中心に「出世したいとは思わない」と考える人が増えている。20代前半の男性社員は「大学時代の友人の大半はブラックというか、グレーゾーンの企業で働いている。残業は当たり前で、その分は給与に十分反映されていない」という。一方で、「実際にブラック企業は増えているというよりも、世代間の意識の差が大きいのではないのか」(衣料品大手幹部)という指摘もある。

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