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目標の3倍超え 「エスティマ」新版が好調

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日経トレンディネット

トヨタが2016年6月にビッグマイナーチェンジしたミニバン「エスティマ」「エスティマ ハイブリッド」(価格は327万1418~492万8727円)の販売が好調だ。1カ月で約8000台を受注し、月間販売目標の3倍を超える売り上げだったという。その後も好調が続いていると見られる。

3代目となる現行型は2006年のデビュー。これまでにもマイナーチェンジや一部改良は何度もあったが、大きな変更はなかった。だが、今回のマイナーチェンジは、10年の節目にふさわしい見直しが図られた。とはいえフルモデルチェンジではない。その理由は何か。

まずは変更点をおさらいしよう。

エクステリアだけでなくインテリアも大きく変更

フロントマスクを中心に一新されたエクステリアは、従来型よりモダンでスポーティーな雰囲気に。シャープなデザインのフロントヘッドライトユニットはLEDタイプとなり、全車標準化。さらに外装色にはミニバン初となるブラックルーフを組み合わせたツートンカラー3色と、レッドなど鮮やかな新色を含む計10色から選択が可能となった。

インテリアは天井やトリムなどをブラックで統一し、グレードごとに専用のシートカラーを設定。室内もモダンな印象になっている。最上級グレードはヌバック調ファブリックを採用して、見た目だけでなく触感にもこだわった。またメーターパネルは全車、新デザインの4.2インチTFTカラー情報モニター付きオプティトロンメーターに変わった。

安全装備はトヨタが搭載を進める「Toyota Safety Sense C」を全車標準装備した。ミニバンでは世界初となる全方位約99%UVカットガラスを上位グレードで装備し、全席の快適性をアップしているという。

またパワーユニットは、ガソリンとハイブリッドが用意されるのは従来同様だが、これまであった3.5L V6エンジンのパワフルなガソリン車を廃止し、2.4Lのみにした。グレード構成を人気の高いエアロ付きのスポーティー仕様「アエラス」に統一して、新グレードとして「アエラス プレミアム」「アエラス スマート」、最上級グレード「アエラス プレミアムG」が加わった。

驚くほどの"しゃれたミニバン"に進化していた

試乗したのは最上級グレードのエスティマ ハイブリッド アエラス プレミアムG。ミニバンの中でも個性と若々しさが感じられる卵形のスタイルは初代から受け継がれていたが、フェイスリフトによりスポーティーでモダンに生まれ変わっていた。「エスティマってこんなしゃれたミニバンだっけ」と感じるほどで、ツートン仕様も新デザインにマッチしていた。また黒を基調にバーガンディやホワイト、ベージュなど異なる色を組み合わせたインテリアはとても華やか。

一方走りはプラットフォームの古さもあり、大掛かりな改良は行えなかったということだが、足回りは再調整されていて、特に古さが目立つことはなかった。試乗した上級グレードには、乗り心地やハンドリングの向上に役立つパフォーマンスダンパーがフロントに装着されている。古さを感じなかったのはその恩恵もあっただろう。

なぜ、ビッグマイナーチェンジだったのか

冒頭で目標の"3倍超え"という数字を挙げたが、人気カテゴリーであるミニバンで月販目標が2200台(ガソリン、ハイブリッド合わせて)というのは、トヨタにしては控えめな印象だ。ちなみに前回となる2012年のマイナーチェンジでは、ガソリンだけで2200台、ハイブリッドで500台が販売目標として掲げられていた。

その理由の1つに、トヨタだけで10種類もミニバンを出していることが挙げられる。そのなかで「ノア」や「ヴォクシー」、「アルファード」や「ヴェルファイア」といった背の高いモデルがミニバンの販売をけん引し、「ウィッシュ」や「アイシス」といった背の低いモデルは販売台数は少ないものの、根強い人気があるのでロングライフ化が進んでいる。個性派ミニバンであるエスティマは、後者に近い存在ということなのだろう。

しかし、ミニバンに限らず、トヨタには一定数の需要が確保でき、熱心なファンを持つ車種が多い。例えばSUVの「ハリアー」やコンパクトミニバンの「シエンタ」は、一時はラインアップから姿を消したが、顧客の声を受けて復活。現在も、人気モデルになっている。

エスティマは時代のニーズに合わせて進化しつつも、初代からの独自キャラクターを守ってきた。またサイズやキャラクターもミニバン界では、相変わらず個性的で、ある意味ライバルがいない。フルモデルチェンジするほどの需要はなくても、磨き上げればまだまだ売れるモデルだから、現行型をベースに最大限の改良を行ったのだ。

実は販売店の事情もあった?

販売サイドの事情も見え隠れする。販売チャンネルとなる「トヨタ店」と「カローラ店」では、アルファードとヴェルファイアの取り扱いはなく、事実上エスティマがミニバンとしてはフラッグシップとなる。

だからこそ、豪華な装備を備えた上級グレードが必要なのではないだろうか。

一方で、今売れているノアやヴォクシー、アルファードやヴェルファイアなどトヨタのミニバンのデザインは、押し出しが強すぎるとして、好まないユーザーも存在する。そんな中、スマートさやファッショナブルさを重視した新エスティマには、近年のトヨタミニバンが失っていたスタイリッシュさが感じられる。大ヒットは難しいかもしれないが、エスティマを見直したユーザーはきっと多かったはずだ。それが、月間販売目標の3倍超えという実績につながっているのだと思う。

この好調が続くようなら、エスティマそのもののフルモデルチェンジにとどまらず、今後のトヨタが投入するミニバンのスタイルにも影響を与えるかもしれない。

(文・写真 大音安弘)

[日経トレンディネット 2016年8月3日付の記事を再構成]

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