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私たちは1日の半分は「心配」している…対策は?

相磯展子の 目からウロコの仕事ハック

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日経ウーマンオンライン
翻訳・通訳者の相磯展子さんが、NY発Webby Awards受賞サイト「99U」や英語圏サイトのライフコーチ、ビジネスパーソンなどの仕事のノウハウを紹介。30代女性が仕事で直面する悩みや課題に立ち向かうためのアイデアやヒントを発信します。

米国では労働者の精神状態が科学的研究の対象として注目されています。これはちまたで話題になっている「ハピネス研究」のことです。研究の領域では、仕事でのマイナスな精神状態が、ビジネス全体にマイナスな影響をもたらすことが分かっています。

[引用]つまり、あなたが悲しみに満ち、不機嫌で、陰鬱な働き手の場合(あなたの上司はこれに気づきかけているかもしれないが)は、仕事で怠け、生産性が低い傾向が強いことが研究で分かっている。精神的なダメージによってあなたの幸福度が害されるだけでなく、あなたの憂鬱な気持ちは、会社の収益を減少させ、その落胆した気持ちは周囲の人にも影響してしまう。
 (Entrepreneur「5 Science-Backed Ways to Be Happier at Work」より)

労働者の幸福は、資本主義において長きに渡り阻害されてきました。日本でもいまだに仕事の精神的な側面は軽視、またはタブー視されているように感じます。仕事での精神状態の改善は、誰にとってもいいことであるはずなのに、「自分にとっていい」という理由だけでは、それを主張しづらくあります。しかし、科学的にそれを「証明」してしまうことでそれが誰もが認めざるを得ない「事実」に変わるのです。

こうした科学による仕事の精神的な側面の検証は、古い考えを打開するような説得力を持ち得ます。このコラムではこうした米国的な科学的視点を紹介することで、日本で「当たり前」とされている仕事の「常識」に疑問を投げかけたいと考えています。

私たちは1日の半分は「心配」している

前置きが長くなりましたが、今回は「心配」というテーマを取り上げたいと思います。

[引用]研究によると私たちは起きている時間の47%を、実際にやっていることとは違うことについて考えている。つまり、私たちの多くは脳が考えていることを認識することなく日々を過ごしているのだ。
( The Greater Good Science Center at the University of California, Berkeley 「 How to Practice Mindfulness Throughout Your Work Day」より)

私は「あのメールまだ返していない……」「プレゼンはうまくいくだろうか……」「まだ全然仕事が終わってない……」といった「心配ごと」は、仕事にとってはマイナスな影響しか及ぼさないと考えています。「心配」は仕事で起こりうるリスクに対処できるため、プラスに働くという主張も目にしますが、そのプラスよりもマイナス面の方がむしろ大きいのではないでしょうか?

心配は心配しか呼ばない

「気にする」程度なら問題ありませんが、基本的には心配は心配しか呼びません。つまり一つのことを心配し始めると、たちまち他の心配ごとが芋づる式に発生してしまい、心配が増幅されていきます。次から次へと心配に注意がいき、たちまち目の前のことに集中できなくなってしまい、パフォーマンスが格段に低下するのです。

「その場」で発揮できる力を侮らないこと

私たちは、その場その場で自分が発揮できる力を侮っているような気がします。いくら「準備不足」でも、目の前のことだけに集中してやった仕事は、パフォーマンスが高いものになります。「私は今ちゃんとできているだろうか」という一見「客観的な」に見える視点ではなく、「今ここ」での自分の主観的視点のみに集中することの大切さに気づきましょう。私たちはあまりに多くのタスクを一度に抱え、一点に集中することの大切さをすっかり忘れてしまっています。

状況に「うまく」対処しようとしない

私たちは「心配」することでどうにかして状況を改善できると考えがちです。しかし、心配していることに対して直接何かしていない限り状況はまったく変わりません。「心配」とはつまり、過去や未来のことにネガティブな思いをはせる行為ですが、それはただあなたを追い詰めるだけです。

不安軽減のために「呼吸」に集中

では実際にはどうしたら不安を軽減できるのでしょうか? 米国で今多くの注目を浴びているのが呼吸法です。それは、いろいろな考えが頭に浮かんでもそれは流し、とにかく呼吸だけに集中するというもの。特に効果的なのは朝一番に行う呼吸です。

[引用]研究者たちは、私たちが起床後の数分後にもっとも多くのストレスホルモンを分泌することを発見した。なぜか? それはこれからの1日を考えることで「逃げるか、闘うか」という反射的な反応が起こり、血液中にストレスホルモンのコルチゾールが分泌されるからだ。

10分間の呼吸は特に効果的だと言われます。リラックスしている時間は重要です。なぜならリラックスすることであなたはより柔軟にものごとに対処でき、判断力も研ぎ澄まされるからです。なるべくリラックス状態を維持する努力をしましょう。

[引用]オフィスに到着したら、活動を開始する前に自分のデスクや車の中で、短い「マインドフルネス」の実践を行うことで脳を活性化させよう。上体を起こし、目を閉じ、リラックスしよう。そして全集中を呼吸に向けよう。吸って、吐いて、吸って。[中略]何か他のことに気を取られたら、再び呼吸に集中を戻すこと。

あなたの「心配」は実は身体にも大きく影響しています。心配している時は、あなたの身体はこわばり、硬くなっているでしょう。身体がこわばるだけで、心配しやすくなったり、緊張しやすくなったりします。ちょっとしたことですが、呼吸法を通してリラックス状態を保つこと、またはお風呂やストレッチで身体をほぐすことで「心配」が軽減できます。それは重要なセルフケアの一つです。

「心配」してもどうにもならないことは手放しましょう。むしろ今自分の力をフルに発揮するための努力を重視すべきです。「ああすべきだった」といった後悔、「ああなったらどうしよう」という不安は何も役に立っていません。そんな時は、不安を取り除きリラックスすることに集中しましょう。リラックス状態でのパフォーマンス力に変えられるものは何もありません。常時リラックス状態が理想です。

相磯展子(あいそ・のぶこ)
翻訳・通訳者。アート専門の翻訳、通訳、プロジェクトの企画運営などを行うArt Translators Collective副代表。ネーティブレベルの英語力を活かし、書き手・話者の視点に寄り添う翻訳・通訳に定評がある。美術館、財団、雑誌などの出版物の翻訳、ウェブメディア記事の翻訳・執筆のほか、イベントやシンポジウム等の通訳や海外とのコレスポンデンスなども行う。

[nikkei WOMAN Online 2016年7月7日付記事を再構成]

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