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クレジットカード、登録してポイント二重取り スマホが金融を変える(3)

2016/8/16

 クレジットカードの利用明細を確認するのにスマートフォン(スマホ)のアプリを使っています。ポイントがためられるアプリも登場したと聞いたのですが、どのようなものがあるのでしょうか。

 クレジットカードのアプリは支払額や利用履歴の確認などに使うという人が多いだろう。ポイントに関してはクレジットカードの利用でたまった残高や有効期限などを確認するのが一般的で、ポイントをためられるアプリはまだ珍しい。

クレジットカードの利用状況をまとめて表示する

 アイ・ティ・リアライズ(東京・渋谷)が2015年11月から提供するアプリ「CRECO」(クレコ)の最大の特徴は、事前に登録したクレジットカードの利用額に応じて独自のポイントをためられる点だ。クレジットカード会社が付与するポイントと併せて二重で獲得できる。

 ポイントの名称は「CRECOポイント」。1回の利用で支払額が1000円ごとに1ポイントがたまる。ためたポイントは「アマゾンギフト券」に換えられるほか、VOYAGE GROUPの子会社が運営するポイント交換サイトで使える。

 まず、スマホにダウンロードしたクレコにクレジットカードを登録。各クレジットカードの利用明細などを確認するための会員専用サイトにログインするときのIDとパスワードを入力する。国内で発行する163種のクレジットカードに対応する。カードの登録枚数に上限はない。

 アプリの「更新」ボタンを押すとクレコが各クレジットカードの利用明細を自動収集し、ポイントを付与する。登録したクレジットカードの利用状況をカレンダー形式でまとめて表示する画面もあり、「複数のカードを一元管理できる」(アイ・ティ・リアライズの尾上正憲社長)。

 アプリは無料で利用できる。アイ・ティ・リアライズがクレコで取得したクレジットカードの種類と利用情報を分析し、加盟店の販促に活用することにより成功報酬を得ているからだ。

 アイ・ティ・リアライズが取得する利用者の個人情報は、クレジットカードの登録時に入力する会員制サイトにログインするためのIDとパスワードと、ポイント交換用の住所や氏名など。情報は暗号化してスマホ内で保管するため、企業を標的とした顧客情報の流出の対象にはなりにくい。

 クレジットカード発行会社のアプリでもポイントがたまるものがある。

 丸井グループのエポスカードが14年8月から提供する「エポスカード公式アプリ」では、ミニゲームをプレーすることによってクレジットカードのポイントがもらえる。表示された2枚のカードのどちらの数字が大きいかを予想するゲームで、1日に最大でエポスポイントが3ポイントもらえる。

 楽天カードの「楽天カードアプリ」では画面上でくじを引き、結果次第で共通ポイントの楽天スーパーポイントをもらえる。大当たりなら2000ポイント獲得できる。1ポイント1円相当なのでお得感が大きい。

 各社ともポイント付与によって、アプリの利用を促しているのが特徴。アプリにはキャンペーン情報なども配信しており、クレジットカードの利用拡大につなげる狙いがある。

[日本経済新聞朝刊2016年8月10日付]

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