復活マクドナルド 陰の主役は「出戻り組」日本マクドナルドHDが業績回復

原田氏は地区本部制をやめ、約3000店あった店舗の約7割をFC化して合理化を押し進めた。その結果、各店舗の顧客サービスが低下したとの指摘もある。下平氏は「以前はトイレが清潔なんて当たり前だった」という。現在の人材の訓練や店舗改装を促進するなど、顧客満足度の改善に奔走する。カサノバ社長を支える形で、マクドナルドの復活を主導してきた。

しかし、暗雲も垂れ込めている。今年1月、親会社の米マクドナルドは日本マクドナルドの株売却を発表した。米マクドナルドは保有する49.99%の株式の大半を売却する可能性を示唆した。複数のファンドが動いているなどの観測も上がったが、すでに発表から半年以上が過ぎた。カサノバ社長は決算発表の席上、「株売却は親会社の判断。我々に新しい情報はない」と記者からの質問を一蹴した。しかし、米マクドナルドが株の大半を売却すれば、新たな大株主の下、日本マクドナルドの経営陣が刷新される公算も大きい。業績は回復基調にあるが、先行きは見えないマクドナルド。マック再生を担うのは誰になるのだろうか。

(代慶達也)

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